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2018年11月4日日曜日 文化祭2日目(7)

 紅麗亜と創太は2Aピーチチームのキッチンスペースに向かった。2年A組の学級委員長の月山桃が率いるデュオチームだ。月山さんは長い茶髪にピンクのバレッタがトレードマーク。自分に何が似合うか知っているきれいな子だけど欠点もある。

「陽子先輩も誘ったんですが予定があるからゴメンねって言われて」

紅麗亜も創太も内心ため息。何故かある人の熱烈大ファンなのだ。

「あー。前副会長、3年の三重先輩ですね。月山さんは三重陽子先輩の大ファンだもんね。2年いや全学校で知らない人はいないと思う」

「いやだなあ。単に尊敬する大先輩ってだけだし。それにしても予定って日向先輩とデートだなんて。日向先輩がよくないと思います」

 そこまで言うかと見ていた肇はため息。ずっと月山さんからはロックオンされてるのだ。苦笑する陽子は一言だけ口を挟んだ。

「月山さん、日向くんをあんまりいじめないでくれるかな?」

「ちぇ。先輩がそういうなら黙ってます」

妙な会話に逸れて唖然としていた紅麗亜。気を取り直して質問を再開した。

「で、今日は何を作る?」

「今日はねえ。私が柿を使ったスープカレー、あ、卵入れるからセーフだよね」

 審判たちは顔を見合わせた。紅麗亜は創太のを方を見ると首を縦に振った。教壇の方にいた安平響子も小さく頷き返して言った。

「大丈夫。何も問題はない」

 それを受けて紅麗亜がマイクで言った。

「全く問題ないですから安心して料理を作ってください」

それを聞いて桃はホッとした後で続けて言った。

「あと華山さんが柿をレンジで化けさせるって。桃がないから柿尽くし。期待していて下さい」

 今野創太は月山さんがどうカレーに気を使うのか興味を持った。

「カレーに柿はあまり聞かないけど?」

「隠し味として使うんだけど甘口でいい塩梅になるのよ」

「甘口になるのかな。美味しそう。月山さん。楽しみにしてます」

「審査員の皆さんは試食の時、ほっぺた落としてね」

 そして今野創太は月山さんの相棒である華山明子に質問した。

「華山さんは何を作ってます?」

 背の高い華山さん。少し天井の方を見上げていたけどすぐ答えてくれた。

「柿のレンジ煮。お砂糖と一緒に梨をフードプロセッサですりおろしてソースみたいにして、あとは電子レンジでチンするだけ。他の人たち見てるとちょっと手抜きかな」

 創太は大変美味しそうだと思った。いいアイデアじゃないか。

「いやいや、華山さん。美味しそうだと思うよ。審査員連中がほっぺた落とすといいね」

「あ、ありがとう」

あまり褒められた事がないらしい華山さんは顔を赤くしていた。


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