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魔法が使えないエルフと最強魔法使いの冒険譚  作者: タライ
トント王国編
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泥棒猫に条件を

「にゃっ!?にゃあああああああいやにゃああああああ」


 俺のマリオネットで簡単に捕獲する。


「よし、んじゃセレス、俺がアリを脱がしている間にお宝の中身を見てくれよ、財宝全部持って帰ろうぜ」

「うわぁ……」

「もう一人」

「わかりました!カイトさん!」


 俺のおど、忠告を聞き入れて宝箱の中身を確認するセレス。

 そんなセレスをしり目に俺はアリのほうに向きなおり。


「まぁ、俺らに手を出したのが間違いだったってことで、ほら昔から言うだろ、目には目を歯には歯を、泥棒には制裁をって」

「にゃぁ、ごめんだにゃぁ、もう悪いことしないにゃぁ、だから許してほしいにゃぁ」


 上目使いで尻尾を揺らしながら、猫なで声で懇願するアリに……残念ながら俺はちょっとドキッと来てしまった。


「にゃぁ、もしもアリの裸が見たかったらにゃぁ、こんなことしなくても今日の夜にいくらでも見せてあげるにゃぁ」


 この猫俺の体に豊満とまでは言えなくとも魅力あふれるその体を押し付けてくる。

 ふむ……素晴らしい。

 

「うん、素晴らしいな」

「何がだにゃぁ?何が素晴らしいんあにゃぁ?」

「見事なまでのぺったんこで素晴らしいと思うぞ」

「ニャッ!!」


 俺がアリの胸に対しての【アリ】のままの感想を伝えると即座に爪が俺の顔面を引っ搔いてくる。

 そして俺が顔を抑えているうちにアリが逃げようと試みるも……。


「ぎにゃっ!?」


 ビーンとマリオネットの魔法の糸が張る。

 その様子の一部始終を見ていたセレスが口を開けてあーあっという。


「よし……12時間だ」

「にゃんでー!!」


 俺を怒らせるとはーやるじゃないか。

 たっぷりと後悔させてやろう。

 俺がアリを引ん剝くのを続行すると、アリの悲惨な悲鳴が再び空間に蔓延る。

 すこししてセレスがうおッと声を上げる。


「どうしたセレス?」

「カイトこれ何かしら?」


 セレスがそう言って宝箱から何か取り出す。

 それは赤を基調とした布に白地のラインが縫いに施されており、上下一体型の服であった。

 しかもその服にはジッパーが付いている。

 中世レベルの技術であるこの世界にそのようなものがあるはずもなかったが、このダンジョンはあの神が暇つぶしに作ったものだ。

 つまり可能性としては十二分にある。

 俺はセレスのそばに寄って、そのあまりにも見覚えのあり過ぎる形状の服を触って少し引っ張る。


「うん、ジャージだそれ」

「ジャージ?」

「うにゃ?」


 俺の発言に2人が首をかしげて不思議がるも、俺は懐かしさを感じる。

 だけどその懐かしさも吹き飛ぶくらいに周りの景色が異世界過ぎる。

 ジャージを不思議そうに見つめるセレスとアリ。

 

「服だよ、ほらセレス今来てる服も限界だろ、それ着とけよ」

「そ、そうね!結構着心地よさそうだし分かったわ!」


 そしてセレスは今に見つけている服を脱ごうとするので、俺はもちろんガン見する。

 するとなぜかセレスの動きが止まって俺の方を凝視し始める。


「カイト、あっち向いて」

「早く着替えろよ」

「着替えるからあっち向いてて」

「気にすんなって一つ屋根の下で暮らしてるだろう」


 俺のこの発言を受けてアリがぎょっとして、セレスが怪訝な表情を向けてくる。


「今すぐにあっち向かないなら、寝てるときにその真ん中にぶら下がってる汚い足を思い切り蹴ってやる」

「っふ……そんな言葉に俺が屈するとでも思ってるのか?」

「思い切り背を向けてるニャ……めっちゃ屈してるニャ」

「おいこら愚猫ぐびょう、今すぐその服を引ん剝かれたいか?」

「アリは何も言ってないニャ!?」


 俺とアリがそんなことを話しているうちにセレスもジャージに着替え終わる。

 

「カイト~」

「なんだ?」

「この服ちょっときついかも」


 セレスがそう言うもんだから俺が後ろを向くと、ジャージを着たセレスの姿がそこにあり、体のラインが出まくりでかなりエロかった。

 ふむ……いいな。

 特にあまりにもデカい胸のせいで全快で閉められていないチャックの部分でお茶碗4杯はいただけそうだ。


「うむ、素晴らしいI字ラインだと思うぞ」

「何それ?カイトって時々訳の分からない事をいうわよね。これだってすぐに服だって理解してたし」

「まぁ、なんというか……俺の故郷にこんな感じの服があったんだよ」


 セレスが閉まりきらないチャックを気にしていると……ジャージが光り始めた。

 ほら来た、やっぱり普通のジャージなわけがないのよ。

 まぁ宝箱の中に入ってたんだ、死ぬようなことはないと思うが……。


「うわああああああ!!ちょっとカイト!?なんか光り始めたんだけど!?」

「うん、そうだな」

「なんで冷静なのよ!バカ!危ない感じの光りだったらどうするつもりよ」

「大丈夫だ、その魔力反応からは危険を感じないから、むしろじっとしてろ」


 俺があまりにも落ち着いているもので、騒がしくするのが馬鹿らしくなったセレスが光ったまま落ち着いて座り出す。

 セレスの変化が終わるまでこのダンジョンを抜けるのを待つことにした数分後に光りが収まり始める。

 光の中から現れたセレスには特段変化はない。

 しかし……。


「な、なんだと……」


 先ほどまでぴちぴちですごくエロかったセレスのジャージ姿がナーフされている。

 具体的にはチャックは首元まで閉められるようになっており、そしてくっきりと出ていた体のラインも少したるみが出たことで目立たなくなっている。

 それでもさすがに胸に関しては隠しようもなく大きいのでそこだけがように異様に目立つ。

 だが……変わったのは見た目だけのようだ。

 あの神暇つぶし作ったダンジョンだからてっきりダンジョンの報酬にも何かいい感じのものがあることも少しだけ期待していたが……どうやらそんなこともないようだ。


「そんじゃセレス、地上に変えるか」

「うん、なんか光りが収まってからすごく着やすくなったわ!」

「よかったな、そんじゃこの泥棒猫の生まれたままの姿をさらしに行くか」

「にゃっ!?止めて欲しいにゃ!許してにゃ~!」

「まったくごめんですんだら王国兵とかいらないだろうて」


 アリはセレスに視線で助けてと求めるも……。


「この男、あのミノタウロスを倒すために私を投げたのよ?」

「ニャッ……」

 そんなアリに現実をぶつけるセレス。


「話す!全部話すから!お金を盗んだ理由とかも全部話すから聞いて欲しいニャ!」


 仕方ないので聞くだけ聞いてやるかと、俺とセレスはアリの近くで座る。

 そこからアリが話しを始める。

 出身がスラムにある孤児院であるということ、そこに20人以上の弟妹がお腹を空かせているということ、その子達のために冒険者になってからも危険な仕事を引き受けて来た事。

 そしてその中でも盗賊も副業として盗んだお金はすべて孤児院に寄付している事。

 アリがすべてを話した上で、俺は立ち上がって……言った。


「下着姿で1日で許してやろう」

「全く許されてないニャ!?」

「おいおい、仮にその話しが真実だとしてだ。その孤児院の子達が盗んだお金で買った食べ物を食べて幸せだと思うのかよ?」


 俺がそこまで言うと、アリの目がキッと釣りあがる。


「きれいごとを言わないで欲しいニャ!明日を生きることすらも必死なスラム子達にはたとえどんな手段で手に入れたお金でも内よりはましニャ!」

「カイト」

「何だよセレス」

「この国はね、貧富の差が激しいの……私達のいる貧民街と城下街ですらかなりの差があるわ……もちろん日銭だとしてもなんとか暮らせるくらいにはましだけど」

「スラムの方だとどうなんだ?」

「疫病と餓死の巣窟よ。毎日子供が餓死していく光景はスラム街では何も珍しいことじゃない……それに疫病だって……」


 そういって自分の体をさするセレス。

 俺がセレスを発見したのもスラム街から近い所だ。

 セレスはたまたま俺が発見出来たから助けられたが……スラム街ではそれが当たり前。


「この国の王は何をしてやがるんだ?普通はそんなことになる前に国からの援助があるだろ?」

「そうよね、普通はそうよね」

「この国の王様トント王は貧民街から下の街になんて興味ないのよ」


 ふむ、なかなか重い話しになって来たな。

 困ったな……この手の話しは英雄思考のヤツにしてくれないと、俺にされても特段何かをする気にも慣れないし、というか俺一人が動いた所で根本の解決にはならないしな~。


「う~ん、そうかそうか、分かったよ、アリお前の話を一旦は信じることにする。だが、仮に嘘だとわかったら……全裸で一週間だ。誓うか?」

「誓うニャ!?誓うに決まってるニャ!だからその宝箱のお金は持って行かせて欲しいのニャ」

「まぁ俺らは別にお金に困ってる訳じゃねーからそれは別にいいが……っ!?」


 俺はマリオネットで持っていた宝箱をアリに手渡す寸前で上に上げる。

 宝箱を受け取れると思っていたアリは宝箱を受け取れなくなって、不思議そうな顔をする。


「お前の事を許してやろう」

「ほんと!ありがとうにゃ!」

「だけど!条件がある」

「んにゃ?条件?」

「お前……俺達の中になれ」

「「はい」」


 セレスとアリが綺麗にはもる。


「アリ、俺とセレスはとある事情があって冒険者になれない」

「事情ってなんだにゃ?」

「それはまだ話せない」

「わかったにゃ」

「俺とセレスももう少し効率よくお金を稼ぎたいが、冒険者ないからギルド内のクエストを受けることができない」

「うん」

「そこでお前の無理難題なクエストも手伝ってやるし分け前もアリが多めに持って行っていいから、アリのパーティーメンバーという体で一緒にクエスト行かせろ、それが条件だ」

「そんにゃことでいいのなら、むしろ私も助かるにゃ」

「そう、アリは報酬が多く貰えて幸せ、俺とセレスも今よりも効率よく稼げて幸せ、アリの家族もクリーンなマネーを貰えて幸せ、みんな幸せの完璧な策だろ」

「あの~、私も報酬多めに欲しいんだけど」

「うるさいぞエルフ、どうだアリ?」


 殴りかかって来ようとするセレスを片手で頭を掴んで止めていると、アリがコクリと頷く。


「わかったにゃ、それでいいニャ」

「よし、最後に一つ」

「ニャ?」

「俺やセレスと一緒に行動している間は盗みとかするな」


 アリは少し考えた後に俺の顔を見て。


「わかったにゃ」


 こうしてアリが仲間になったのである。


作者「キャットピープルとかね、本当に良いんですよ。」

アリ「そうかにゃ。とりあえずこっちによるにゃ。あっち行くにゃ」

作者「それでな、触った感触とかを分かるためにな、友達の買ってる猫を触ったんだよ。」

アリ「そ、そうだったんだにゃ、それよりも、ずりずりと寄ってくるのをやめるにゃ。」

作者「そんでな、その猫を触ってたら、爪たてられて、腕がやられた、いって~」

アリ「それは、きっとあんたが失礼にゃ事をしたからにゃ、だから今も私に少しづつ近づいているこの状況も私からしたら、失礼に当たるにゃ。あっちに行くにゃ」

作者「そこでな。俺は考えたんだよ。」

アリ「何を考えたか知らにゃけどそれ以上近づこうものにゃら、引っ掻くにゃ。」

作者「・・・」

アリ「・・・」

作者「少しくらいいいじゃねーか!もふもふさせろ!ぶへへへへへへ」

アリ「にゃああああ!気持ち悪いにゃ!みんにゃ!いいにゃって思ったら、感想、評価、レビュー、ブックマークにゃどよろしくにゃ!」

作者「まてえええええ!」

アリ「またにゃいにゃああああ!」

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