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魔法が使えないエルフと最強魔法使いの冒険譚  作者: タライ
トント王国編
9/413

キャットピープル最高!

 死骸となったミノタウロスの傍で、キャットピープルを助けた俺は…


「その、あの…」


 お金を盗んだ文字通り泥棒猫ことアリを正座させていた。


「で、俺らの金を奪った理由でもあるんか?」


 正座していて、若干足がプルプルと震えるアリに問いかける。

 俺はアリの正面でしゃがむ

 俺が質問しても、アリは顔を背けてそっぽを向く

 しかし俺はそれを気にしない、まぁ別にな露出している太ももを見るのに忙しいわけではない、もちろん猫耳の動くところや尻尾の動きを事細かに見ているからではない、自らの尻尾で口元を抑えるアリをかわいいなとか思ってはいない

 っと俺が全力でアリの体を凝視していると


「カイト、顔きもいよ」


 アリの背後にいたセレスがそう言ってきた。

 俺は黙ってアリを見る

 キャットピープルというだけあって、見た目は基本的に人に近く

 その耳と尻尾、あとは顔に猫ひげが生えておりかなりかわいい

 反則級にかわいい、基本的な色は黒で

 たとえるなら黒猫が擬人化したような見た目だ。

 しかし、胸のあたりが寂しい


「にゃに?顔ににゃにかついてるかにゃ?」


 アリは少し照れながら、顔を下に俯かせて尻尾を左右に揺らす

 確か猫が尻尾を振るときって怒ってる時だと聞くけど…怒ってるのか?だとしたら逆切れだぞ

 そんなアリを見て俺は真顔でセレスに声をかける


「なぁ、セレス」

「なによ?」


 少しばかり不機嫌そうな顔をするセレス。


「キャットピープル最高じゃね?」

「あんたほんとに、何言ってんの?」

「いやだって見てみろよ!こいつかわいいぞ!それに絶対お前よりも清楚で清い精神の持ち主だぜ!」

「清い精神の持ち主は盗みなんてしないでしょう!しっかりしなさいよ!」

「おっと、しまった、いつもはバカでアホでただエロイだけの飲んだくれエルフと関わっているから俺の考えもおかしく、おい何する気だ!スライムの刑にするぞ!」

「あんたね!タイミングを考えて物言いなさいよ!」 


 何故かは知らないが、知らないのだが俺はセレスに胸ぐらをつかまれ、なぜか、なーぜか、暴力を振るわれようとしている、もちろんそんな「理不尽」な暴力を受け入れる気はないので、俺はセレスに反撃する


「逃げるチャンスかにゃ」


 俺がセレスにスライムの刑を執行する中、陰からこそこそと逃げようとするアリに向かってお得意の魔法を使う


「黒魔法マリオネット」

「にゃあああ!にゃあああめてええ!」


 俺はマリオネットでアリを元居た位置まで引き戻す。


「先に言っておくね、次逃げようとしたら。君もあいつと同じ目に合わせるから。」


 アリは恐る恐ると俺の指さすほうを見ると

 三匹ほどのスライムにもみくちゃにされるセレスの様子がその瞳うつる。

 アリは顔を真っ青にして


「は、はいにゃ」

「よし!じゃあ、なんでお金を奪ったんだ?」


 アリはもじもじとしながら、頬を赤く染める

 なるほどいやらしい理由だなきっと

 俺がゲスな考えに浸っていると


「家族のためだにゃ」

「oh、めっちゃいい子やん」


 俺の思っていたこととは違った

 えっ、俺が考えていたことだって

 それは有料ですぜ~残念!


「家族?お前の家族はお前が盗みをしないといけないぐらいに切羽詰まってるのか?」

「それは・・・」

「もうげろっちまえよ、教えられねえ理由でもあるのか?」

「にゃ、にゃけど、あんた赤の他人にゃんだし」

「まぁ、その通りだな。正論だ。ならこうしよう。」


 アリの言ってることは正論だ。

 しかし、こんな事をまたやって俺のような被害者を出しても、面倒そうだし

 俺は不思議そうに首をかしげるアリに、向かって言ってやる。


「言わなきゃ、あれな」


 俺が後ろのセレスを指さす


「私の家族は王都近くのスラム街で暮らしているんだにゃ」

「おう、素直でいい子だな。でもスラム街か。どんな世界にもあるんだな。」


 この国のスラム街の子達がどんな事をするかわからないけど、しかし推測はできる。

 魔力は誰でも持っているものだが、そこから魔法を扱うためには、教養が必要となる。

 そんな教養にはもちろん金をかける必要がある。

 もちろん天性の才能のおかげで魔法を扱えるものもいるだろう、だけど魔法が扱えても、それを仕事に生かせるかどうかは、その人の身分次第。

 おそらくアリはスラム街で暮らしていたということだけで、まともな仕事がもらえていなかったのだろう。

 そんな者達が必然的にやる職業は、命の危機が常日頃かかる冒険者か、はたまた犯罪に手を染めるしかない。

 そして、アリは家族のために盗賊をしている。


「お前は出稼ぎってことか」

「そうだにゃ」

「ほうほう、そうか、んでどれくらいの頻度でどれくらい入金してるんだ。」

「えーと、金貨40枚を毎月の終わりに、入金してるにゃ」


 ふむ、一人で稼いでるにしてはかなり高額だな

 まぁ、盗賊業もやっているのであれば可能性はあるか


「家族の人数は?」

「39人だにゃ」


 猫って、そんなに産むっけ?

 まぁいいや


「そ、そうか、すると、結構ギリギリだな」


 正直ギリギリなのかどうかなんてしらないが、適当に話を合わせておくことにする。 


「そうにゃの!だからあんたのお金頂戴にゃ!」


 俺はアリに、そう言われて少し考える…そして考えた結果


「いいよ」

「えっ!ほんと!?」

「えっ!なんでよ!」


 後ろのバカエルフがうるさいな


「あぁ、盗まれたのはムカつくけど、まぁそんなギリギリで生活しているやつから金は取り返せねーよ。」

「信じるの?私嘘言ってるかもしれニャイよ。」

「さっき、脅して吐かせたんだ。嘘だとは思わない、が!条件がある。」

「条件?」

「あぁそうだ、条件だ。それをのみこんでくれたら金はやる。」


 息をのむアリは正座の状態でくねくね動きながら頬を赤らめる

 なんかそそれらるが、罪悪感のほうが大きい反応しているな…


「どんにゃ、条件にゃ?一応私まだにゃの、初めては愛した人とが良くてにゃ」

「違う!そんな条件じゃない!」

「えっ?じゃあどんにゃ」

「俺の仲間になってくれ。」

「えっ?にゃんで?」


 至極当然の反応をするアリは何故と俺に聞いてくる


「これさ」

「あっそれ」


 俺が手に持っているのはアリの冒険者カード


「アリ、お前は冒険者だ。俺ら諸事情が合って冒険者にはなれない。」

「にゃんで?あんたすごく強いのに」

「それは、まだ言えない。」


 俺はそういって段々とスライムの居心地になれてきたセレスを見る


「仲間になってくれるならいつか話すよ。」

「そう、ならいいにゃ」

「あと、冒険者としての君に少し頼りたい、主にはクエストとか」

「それにゃら、モンスターを狩ってればいいじゃにゃい?」

「ここいらのモンスターはもうほとんど狩りつくしちゃってな~、スライムがあまり出てこなくなっちゃったんだよ。」

「狩りつくしたって、そんなばかにゃここ数十年そんなことはなかったのにゃ」


 尻尾をぴんと張って驚くアリに本当の事だって言って話を前に進める


「それに俺といるメリットならたくさんあると思うぞ、例えばあれとか」


 俺はそう言って傍で肉塊になっているミノタウロスを指さす。


「確かにそうにゃ、私がクエストを受けて、あなた達が協力してくれるってことにゃ?」

「まぁ、仲間まででなくたって、協力関係でもいいんだ。」

「仲間になると何かほかに特典でもあるのかにゃ?」

 

 すこしいたずらっ子みたいに微笑むアリ

 俺はすこし考えて、何かを期待する目のアリに向けて言ってやる


「好きな時に好きな物をやれる自信はある。あくまでも俺が許容する範囲内でだけど」

「乗ったにゃ。」

「ねぇ!いい加減助けてくれない!」


 俺の仲間が一人増えた。

 この時の俺を

 俺は呪いたい

 俺が仲間にした、キャットピープルはとんでもないやつだったのだ。

作者「キャットピープルとかね、本当に良いんですよ。」

アリ「そうかにゃ。とりあえずこっちによるにゃ。あっち行くにゃ」

作者「それでな、触った感触とかを分かるためにな、友達の買ってる猫を触ったんだよ。」

アリ「そ、そうだったんだにゃ、それよりも、ずりずりと寄ってくるのをやめるにゃ。」

作者「そんでな、その猫を触ってたら、爪たてられて、腕がやられた、いって~」

アリ「それは、きっとあんたが失礼にゃ事をしたからにゃ、だから今も私に少しづつ近づいているこの状況も私からしたら、失礼に当たるにゃ。あっちに行くにゃ」

作者「そこでな。俺は考えたんだよ。」

アリ「何を考えたか知らにゃけどそれ以上近づこうものにゃら、引っ掻くにゃ。」

作者「・・・」

アリ「・・・」

作者「少しくらいいいじゃねーか!もふもふさせろ!ぶへへへへへへ」

アリ「にゃああああ!気持ち悪いにゃ!みんにゃ!いいにゃって思ったら、感想、評価、レビュー、ブックマークにゃどよろしくにゃ!」

作者「まてえええええ!」

アリ「またにゃいにゃああああ!」

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