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魔法が使えないエルフと最強魔法使いの冒険譚  作者: タライ
ドワーフ王国編
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おいおい・・・それはいろいろ違う・・・・ふさわしくないにゃ・・・

「おう、やっと着いたか」

 ワープで移動した俺らとは違いパハロウに連れてきてもらった二人が着いたので・・・

「それでは、王様辞任してくださいね、あとこれがドラゴンです。まぁ・・・一応無力化はしました」

 その場の全員が俺の言葉に対して驚きの声を上げる

 王自身も玉座から立ち上がって驚いている

「それが・・・・ドラゴンか?」

「あぁ、今は魔法で人の姿をしてるだけだ。」

 まぁ、肌じゃなくて鱗だから人の姿・・・・と形容していいのかは・・・・・めんどくさいからもう竜人で統一しよう、うんそうしよう

「ええ、彼女は魔法で今は竜人になっているだけですので、まぁ、気にしないでください」

「・・・・・そ、そうか」

 王はそう言いながら俺のそばに近づいて・・・・・

「それでは、王位は君に預けよう」

 よし、これで王が変わったな・・・・・・・・・・・ん?

「ん?」

「君がこれからはこの国の王だ。」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・はっ?」

 えーと・・・・おっかしいな・・・・俺耳はよかったはずなのに・・・・うーん・・・・・・

「あの・・・・なんと・・・」

「だから君がこれからはこの国の王だ」

「・・・・・・・・なぜ?」

「ドラゴンを手なずけることができ、尚この国から連れ去られた者達をこの国に取り戻した。この国の決まりで王は男がすることと決まっておる」

 あぁ~・・・・なるほど?

「・・・・・・・・それは・・・規則?」

「そうだ。」

「王なら規則を変えられる?」

「王だからな」

 ・・・・・・・・・・・・・じゃぁ・・・・こうしようか

「いいだろう、了承する。」

「そうか、ありがたい」

 王はそう言って笑顔になる

 この瞬間をもって俺はドワーフ王国の王になり~

「んじゃ、法律を一つ、変えるね、ドワーフ王国の王位継承権は女性にも適応するっと言おうことで、クリミナ後はよろしく」

 俺はそう言って、クリミナ・・・王女にあとは任せる

「うん・・・分かったわ」

 そして、俺とほかの者達は

「アリ!大丈夫か!」

「大きな声を出す出ない!」

「あっ、すみません・・・」

 アリの下へと向かう

 ベットで寝かされるアリを見て

 俺は再び反省する

 後悔もする・・・・・

「よし・・・任せろ、あとは俺が何とかする、必ずお前にこんなことしたやつを見つけて・・・・・」

 俺はアリの手を握りながらそういうと

「見つけて・・・・どうするにゃ?」

 薄く目を開くアリ

 その目は俺を見ているわけではなく

 何かもっと違う者を見ているようだった・・・・・

「カイト・・・・・」

「なんだ?」

「私ね・・・・カイトに秘密にしていることがあるにゃ・・・・」

「秘密なんて誰にでもあるさ。」

「そうにゃ・・・・でも、私は・・・私は」

 アリは口ごもり・・・そして一度目を閉じる・・・・過去の事を思い出しているのか、その顔は苦痛に塗れる・・・・・

「私は・・・あの国で・・・暗殺をしていた。」

「暗殺・・・・」

 アリがどうしてとか・・・っていう質問は頭には浮かばなかった・・・だって浮かぶ前に理由なんてわかったから・・・・・

「教会の・・・子供たちと、テレサさんのためか?」

「うん・・・あの時の私・・・いや、テレサさんにはどうしてもお金が必要だった。」

 アリは苦しそうに一言一言を吐き出す

「・・・・・・・・」

「もう・・・・10年も前の話し・・・なのに目を閉じて思いだすと・・・その時の感覚が・・・・声が・・・・・景色が・・・・まるで昨日の・・いえ、今もこの場で起こっているではと・・・錯覚するほどに・・・焼き付いている。」

 アリは悩んでいたのだろう・・・・しかし、話すには重い話だ・・・・・それに俺も不思議に思っていた・・・アリの使う魔法のほとんどが人を欺いたりする魔法だから・・・・明らかに冒険者向けの魔法ではなかった・・・・どうしてそんな魔法を覚えたのか時折思っていたが・・・・そういうことか

 王都に近づいた時もかなり苦しそうだった・・・・

「お前の過去の苦しさ・・・・俺には理解もできないし・・知ることもできない」

 俺はアリの手を握りながら・・・・

「でもな、俺は今のお前を知っている。」

「カイト・・・・でも・・・私の手は・・・真っ赤なの・・・この前それを思いださされた・・・・」

 アリは・・・・基本的に武器を使わない・・・・自分の爪がそもそもかなりの武器だということもあるが・・それもきっと・・・関係していたのかもしれない・・・・

「カイト・・・私・・怖いの」

「怖い?どうしてさ?」

「あの時の私は・・・・暗殺を・・・楽しんでいた。」

「・・・・・・・・・・・」

「面白いように人間が・・・思い通りに動くのが・・・たまらないと・・心のどこかで思っていた。」

 だめだ・・・アリ

「だから・・・私のような・・私のような奴はカイトの仲間になんて・・・・」

 それ以上は・・・いうな

「ふさわしくないの・・・・・」

 認めない

「俺は・・・今のお前を知っている。昔のお前は非道の限りを尽くす屑だったのかもしれないが・・・・・そんなのは知らん。俺が知っているアリは、ヤンデレで猫耳で、語尾が猫語で、そんでもって明るい笑顔で笑うんだ。」

 俺がそこまで一息で言い切る

「カイト・・・・」

 するとアリは俺を泣きそうな目で見る・・・

「そんでもって・・貧乳で・・・そんな貧乳を大きくしようと頑張って毎晩胸を揉んでいぶがっ!」

「なんで!知ってるにゃ!」

「おい!急に殴るなよ!今俺いいこと言ってる最中だろうが!」

「そんなの知らにゃいにゃ!」

 顔を真っ赤にして怒るアリ

「ふぅ・・元気じゃん、アリ」

「なににゃ!」

「俺たちの目的はまだ達成されてない、トント王国にいる他の子達も元の国に戻さなきゃな。それが済んだ後なら・・・・まぁ、好きにしろ。でも、それが済むまでは誰が何を言うおうがしようがお前は俺の仲間だ!」

 俺がそう言い切ると

 アリは怒っていたことを忘れるように・・・目から涙を流した


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