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魔法が使えないエルフと最強魔法使いの冒険譚  作者: タライ
ドワーフ王国編
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過去・・・それは・・・戻らない

今回の話は少しグロイ表現があります。

ので・・そういうのがだめな方は今回の話を読まなくても大丈夫なように次の話しを組み立てますので読む際は・・・・その・・・・自己責任ってことで・・


 私は・・・・・人間じゃない

 尻尾があり・・耳は猫のものだ。

 しかし・・・私の体は毛におおわれていない・・・肌なのだ。

 キャットピープル・・・いわゆる獣人だ。または亜人種と分類される

 ・・・・・・・・・

 私は・・・捨て子だった。

 物心が生まれる前に私はテレサさんのいる教会に預けられた・・・・

 当時は私と・・他に三人ほどしかいない小さな孤児院だった・・・

 その暮らしは貧しく・・・しかし・・確かに家族だった。

 ある日・・お国の衛兵が教会に来た・・・・

「税金の徴収だ!出てこい!」

 どうやら・・税金の事だったようだ。

 テレサさんは私たちに隠れてるように言ってくる

 いう通りに私たちは隠れた・・・机の下に・・棚の中に・・・みんながそれぞれのところに隠れた・・・

 私は天井裏に中のよかった獣人の男の子と一緒に隠れた・・・彼の名前はウルフ・・・狼の獣人だ。

「・・・怖いよぅ・・・アリ・・・・」

「大丈夫にゃ・・大丈夫にゃ・・ウルフ、ちゃんと隠れるにゃ・・」

 私達は天井裏の隙間から用薄をうかがう・・・・

 テレサさんは持ち前の母性でことを順調に進めていたようだ・・

 この国の税金の仕組みは年収と・・そして家族の多さだ。

 年収が多ければ多いほど払うべき税金は大きくなる

 そして・・・・家族の多いところも住民税というので・・税金が取られるとのこと・・・・

 しかし・・・テレサさんは自身の教会を払うだけで精いっぱいなのだ・・・・

「なるほど、いつも通りか。ならいいだろう。おい!行くぞ!」

 そう言って出ていく衛兵の人達・・・

 しかし・・・

「テレサさーん!うわーん!」

 衛兵の人達が出ていく瞬間に・・・・

 一人の机の下に隠れていた子が出て行ってしまう

「なんだ、その子は?貴様・・まさか偽りを我らに!」

「違うんです!説明できます!から!」

「かまう者か!殺せ!」

「いや!やめてください!」

 テレサさんは出て行った子を抱きかかえ守ろうとする・・・

 衛兵は武器を出しテレサさんに近づく・・・・

「だめ!」

「あっ!アリちゃん!」

 私は何かを考える前に走り出していた

 そして・・屋根裏から玄関前に走って出ていき

 爪を出し衛兵の顔を引っ掻く

「うわぁ!この野郎!・・・っ!獣人!」

「テレサさんを殺さないで!」

「アリちゃん・・・」

 私は爪を出したまま衛兵に立ち向かう

 しかし・・力の差は歴然・・

「アリちゃん!やめてください!」

 叫ぶテレサさんの声を聞きながらも私は私は何とかしようと・・立ち上がる・・・

 そこに衛兵の蹴りが入れられる・・・

「これはいい!獣人はとても頑丈だと聞くがこれほどだとは!お前らもやれよ。」

 複数人に蹴られる私を何とか助けようとするテレサさんだったが・・・

「うるさいな、そこで寝てろ」

 そう言って衛兵はテレサさんを殴る・・・・

「テレサさんに何するにゃ!」

 私は内側から何かどす黒い者が溢れるのを止められずに・・・放出する

 それが私の初めての魔法の発動だった。

 初めて使った魔法はブラックアウト

 視界を奪われた衛兵の喉元を私は爪で切り裂く

「ひっ!ばっ!化け物!」

 私はその時衛兵を一人殺した・・・・

 しかし・・仕方なかった・・家族を守るためだ・・・

 そして私はみんなの下に帰ろうとすると・・・・そこには怯えきった目で私を見る家族の姿があった・・・

 テレサさんも・・・・優しい目のテレサさんも・・・・・

 そして私は自分の手を見る・・・・そこには切り裂いた衛兵の血が・・・べっとりと・・・ついていた・・・・

「あぁ・・ぁああぁあああああ」

「アリちゃん!大丈夫!もう大丈夫」

 テレサさんはそう言って私の体を包んでくれる・・・・

 ・・・・・

 それから数日後・・・

 今度は王が直々に来た・・・

「今わが国でとある部隊を作ろうとしている。貴様をその部隊の隊長として採用したい。どうだ?受ければこのみすぼらしい教会も・・貴様の家族ももう少しはまともな暮らしができるくらいの金は稼げるぞ?」

 是非もなかった・・お金さえあれば・・・・テレサさんの苦労は減って・・・尚且つ・・・・兄弟達も・・・もっといい暮らしができる・・

 私は二つ返事で了承した・・・・

 しかし・・間違いだった。

 私は暗殺部隊の隊長として・・五年・・・人を殺し続けた・・・

 徐々に体も大きくなり・・そして使える魔法が増えたこともあり・・・私は国に重宝される暗殺者となった・・・・

 そしてある日・・・・

「今回の目的はこやつらだ。」

「はい・・」

 王から言われ向かった場所にはお屋敷があり・・・その家には二人の男女が暮らしていた・・・

 貴族の者達か・・・こんないい暮らしを・・・

「貴方、今度生まれてくるこのことなんだけど・・・・」

 屋根裏に忍び込んだ私に二人の会話が聞こえる・・隙間はあるが・・よく見えない・・

「男か?」

「いえ・・・どうやら・・今回も・・」

「そうか・・・」

 何の話は大体想像ができるが・・しかし最低な親だ。

 こんな奴は早く殺さねば・・・

 私は二人が別々になってから

 最初に夫を・・・・心臓を切り裂き・・さらに首を切る

「屑が・・・」

 私が言えないか・・・次は・・

 妻の下へと向かう・・・

 二人は別々の部屋で寝ているのだろう・・向かった部屋にはベットが一つしかなかった

 私はブラックカーテンを発動して・・・その部屋に入る・・・

 ドアを開けっぱなしにするなんて・・・無防備ね・・・

 そして・・私はそ妻に近づいて・・・・ナイフを出す

「ごめんなさい・・・」

「っ!」

 思わずのけぞる・・・・

 その声は・・どこか懐かしかった・・・

 そして・・・

「ごめんね・・・・私の子供達・・・・」

 子供達?

 私は不思議に思い・・・彼女の部屋の机を見ると・・・・

 そこには・・・16の子供たちの名前があり・・・・

 そして・・・一番最初のところに・・・

 アリ・・・・・っと書いてあった。

 そんな・・私はずっとこの名前がテレサさんからつけてもらったものだと思ってたのに・・・・

 それじゃ・・・つまり・・この人は・・・あっ!

 尻尾・・・・それに耳も・・人間のものじゃない・・・猫だ・・・

 キャットピープル・・・・

「誰か・・・いるんでしょ・・誰なの?」

「・・・・・・・・・」

 私は姿を現した・・・・

 その女性は私を見ると・・・立ち上がり・・・目を見開く・・・

「あぁ!・・・そんな・・あなたは!アリね!」

「な・・なんで・・」

 分かるんの・・・・

「貴方は私が生んだこの中で唯一の黒色の子だった・・・・こんなに大きくなって・・・」

 本物の・・・母の抱擁・・・・・泣いてるのが伝わる・・・・

「ごめんなさい・・・・私はなんてことを・・・」

 懺悔のつもりなのだろうか・・・・しかし・・・私は不思議と・・憎しみは溢れてこなかった・・・・

「お母さん・・・・」

「アリ・・・」

「ごめんなさい」

 ・・・・・・私は・・・・

「えっ・・・・アリ・・・」

 憎しみはなかった・・・ただ任務を遂行するために私は・・・・

 実の母を殺した・・・・・・

「ごめんなさい・・・・・ごめんなさい・・・」

 私はこの夜に・・・三人の命を奪った・・・・・

 ・・・・・・そして・・・・

「やめるだと!認められると思っているのか!」

「申し訳が座いません・・・・やめさせていただきます・・・・」

 私は暗殺部隊を抜けた・・・・実の母を殺してしまった・・・・しかし・・・

 それ以上に・・・・私には目的ができた・・・・

 いたのだ・・血のつながった家族が・・・・探さなきゃ・・・・

 そして私は冒険者になって常々様々な情報を頼りにクエストをこなしテレサさんにお金を届けながら・・・家族を探した・・・・しかし・・・

 10年たって・・・・やっと全員の居場所が分かったころには・・・・

「そんにゃ・・・」

 全員・・・・・墓の下にいた・・・・・

 理由は様々だ・・・しかし・・・誰一人として・・・・生きてはいなかった・・・

「・・・・・・・報いにゃ・・・大量に人を殺した私に対する報いにゃ・・・・」

 私はそう言って墓に背を向ける・・・・

 そして・・・約・・・・半年後に・・・・私はカイトに出会った。


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