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魔法が使えないエルフと最強魔法使いの冒険譚  作者: タライ
ドワーフ王国編
62/413

カテン・・・やるな

「どうすんだよ!どうすんだよ!どうすんだよ!」

 俺はチィエラに向けて叫ぶが

「クリミナちゃん!久しぶりっち!」

 王女様の前ではいつも通りなんだな・・・・・

 じゃなくて!

 この変態ドワーフ王女をワープの魔法に巻き込んで一緒にワープしてきやがった!

「久しぶりっち!じゃねーよ!おっまえ!自分が何したかわかってんのか!?」

「王女誘拐っち!」

「笑顔で言ってんじゃね!ばれたらどうすんだあああああ!見事お尋ね者だぞ!せっかくいろんなところに商談を持ち込めたのに!それが全部パァーに何ぞ!今からでも遅くないから戻してきなさい!」

「あんたはね・・・少し落ち着きなさいよ・・」

「逆になんでお前は焦ってないの!?王女誘拐だよ!大罪だよ!」

「そんなの、あんたの魔法でいくらでもどうにでもなるでしょう?焦るほうがおかしいわ」

 ・・・・・・妙に冷静なセレスに対して・・俺はなんだかむずがゆさを感じた・・・

 あの・・あのおバカでアホでエロスでその上なんちゃってお嬢様の我儘っ子のセレスが・・・・

「あんたもしかしなくても今結構失礼なこと考えてない?」

 勘がいいのはいつもの事だな・・・まぁ無視するか

「ちょっと!なんで無視するのよ!悲しいじゃない!泣くわよ!」

「めんどくさいなああああ!今はそれどころじゃないだろ!あぁもう・・・アリはいなくなるし!上層にいい感じのお店はないし!挙句の果てには王女誘拐だなんて!最悪だああああ!」

 俺が頭を抱えてしゃがむ

 しかしそんな俺などお構いなしにチィエラと王女様は

「チィエラちゃん帰ってこれて本当に良かった。もう二度と会えないかと・・・・」

「あたちも!もうチィエラちゃんに会えないかと思ってたっち!」

 お互いハグをしながら喜ぶ二人

 もう・・なんだか・・疲れた

「あぁ・・どうすんだよ・・・」

「大丈夫よ!そこの愚民」

「愚民いうな!」

「じゃあ、平民!」

「じゃあってなんだ!ああん!いっておくが俺は権力には屈しないぞ!この幼女!あっ間違った・・」

 俺は王女と幼女を言い間違てしまい・・見ると王女様はプルプルと震えながら

「幼女ですって!幼女ですって!あんた!もう決定よ!首切りよ!処刑よ!死刑よ!」

「物騒なこといってんじゃねーよ!幼女!じゃなくて王女のくせに!」

「また言ったわ!また言ったわ!あんた平民の分際で!この私に幼女ですって!私はね!チィエラちゃんと同い年よ!」

 ん?チィエラと同い年・・・・・・ん?

 えっ嘘・・やだ嘘・・この子・・・二十歳!?

「あっ!今思ったわね!この身長と見た目で二十歳とかって!」

「言ってないだろ!」

「でも思ったのね!処刑よ!処刑!それにね!私はまだ成長過程が終わってないのよ!きっと今に見てなさい!立派な!見た目の女性になるわ!」

「いや、無理だろ」

 俺は間髪入れずそういうが・・

 火に油を注いだだけで・・・・

「なんですって!」

 王女は俺に向けて手のひらを向けると

「水色魔法!アイスブレット!」

「おいおい!ここ家屋だぞ!ふざけんな!赤魔法ファイヤースピリット!」

 俺は王女の魔法に即座に対応して、そのすべての氷の弾丸を火によって無効化する

「なんですって!この私の魔法が!」

「ふん、俺に勝とうなんて百年いーや一生無理だね!」

 俺は勝ち誇って胸を張るが・・・・・

 あっ・・しまった魔法の実力を見せてしまった・・・

「あんた・・すごいわね・・その実力ならすぐにでも・・・・・」

「お断りします。俺はしがない商売人ですから」

「まだ何も言ってないわよ!」

「だから言われる前に無力化するんだよ!その先なんてもう予想がつくぜ、ぜひうちにぜひうちにっていうつもりだろ?」

「・・・・・・・・」

 目を背けて頬を膨らませる王女様・・・・・図星か

「・・・・・・、あなたのようなものがいれば・・きっと」

「あっ、いやです。」

「まだ何も言ってないわよ!」

「言いたいことは分かるよ!どうせ面倒ごとだろう!近頃何かと物騒な盗賊とか!近くにほかの敵勢力が来てるとか!魔王軍がなんちゃらとか!いーやですー、お断り~」

「・・・・あんた、結構・・その・・うざいわね」

「うざくて結構!俺は気にしない」

「前言撤回よ!屑よ!正真正銘の!屑よ!」

「うるさいわ!屑だろうが何だろうが!もう魔王軍がらみの面倒ごとは結構だよ!ウロスを倒したんだからそれで勘弁してくれ・・・・・あっ・・・」

 しまった・・・・

 王女様は俺を急にキラキラした目で見始める・・・おいおい

 そんなバカなほかの国にあの出来事が伝わっているわけが・・・・

「では!あなたが!狂王ウロスを討伐した英雄なんですね!」

「違う!違う!ちがーう!」

 俺はそういいながら、空気になりつつある俺の仲間達に視線を送る

 すると二人は俺を指さしながら・・・・ほぼ同時に

「「こいつです/っち」」

「やっぱり!この国をお救いください!」

「お前らぁあああ!」

 思わぬところで仲間二人に裏切られ

 ・・・・・・その後王女様は最初のさめた目とは違い・・たぶんだが・・少女が英雄とか勇者とか・・

 まぁとにかくそういった希望の目をもって俺を見てくる・・・・

 俺がその場から逃げようと・・していると・・・・

 突然部屋の扉が開かれ

「カイト様!大変です!巨人が!えっ!?王女様!?」

 やばい!よくない流れだ!耳を塞げ聞かないことにするんだ!

「あっ!ちょっとカイト様耳を塞いでもだめですよ!王女様どうしてここに!」

 部屋に入ってきたのはカテンだ

 王女様の事を気にしながらも俺に情報を伝えようとするので・・・・黙秘権もとい・・聞かないことにするために俺は耳をさらに強く塞ぐ

「カイト様!巨人が!現れたのです!しかも女の巨人です!」

 ん?・・・・女の巨人・・・・

「しかも!美人です!」

「オイ何してる!行くぞお前らああああ!」

 俺は美人の巨人見たさに動かされてしまった・・・・カテンやるな


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