スライムって女の天敵だよね!ありがたや~
朝日が昇り、目が覚める。
ウォータースプラッシュで水の出ない洗面台に魔法で水をためて顔を洗う。
申し訳程度にある鏡に写る俺の顔が少しばかりの眠気を帯びているが、水のおかげである程度は引き締まっただろう。
俺が使った水を流して、再びウォータースプラッシュで水を溜める。
それから俺は大きなベッドで寝るセレスのところに向かって……。
「おーい!起きろセレス」
「んん~あと五年……」
「長いわ!待てるか!今だ!今起きろ!」
それでも起きないセレスに俺はイラっとして、先日のやり返しという名目で……枕を奪って、その枕でセレスの顔面を思い切り叩く。
「痛いわ!何するのよ!!」
「起きろと言っても寝続けるからだこの寝坊助エルフ」
「うるさいわよ!エルフは朝に弱いものなのよ!」
「嘘つけ!昨日とかは俺よりも早く起きてたじゃねーか!」
「うるっさいわね!ああいえばこういう!!めんどくさい男!」
「お前のほうがめんどくさいだろうが!!」
「なんですって!!」
「なんだよー!!」
朝から騒がしいまでの言い合いをする俺とセレスはお互いににらみ合い……やがて二人してため息を吐く。
「ほい、タオル」
「ありがとう、水は?」
「もうお前の分は溜めてあるから、顔洗ってこい」
「は~い、ありがとう~」
そういってセレスは洗面所へと向かって顔を洗う。
俺は朝からどっと疲れたような気がして、ソファに腰掛ける。
「カイト~着替えたいからちょっと部屋の外に出ててよ」
「着替えもって洗面所で着替えればいいだろ、ほらカーテンとか閉めてさ」
「昨日みたいなことがあったから言ってるのに」
「うるさいな~昨日みたいなことってあれ事故みたいなものだろうが」
「しっかり見てたくせに何を言ってるのよ!」
「あぁ~あぁわかったよ、頼むから朝からキンキン騒がないでくれ意外と疲れが取れてないんだから」
また言い合いに発展しそうだったので、俺が無理やり話を終わらせると……。
セレスが不思議そうな声で俺に聞いてきた。
「よく寝られなかったって、この絶世の美女と一緒に寝たのによくもそんなでまかせが言えたものね」
「寝れてねぇわ!!俺も寝ようとしたときにお前のキックを食らったんだよ!!」
どこに食らったかはあえて言わないが、セレスにされたことをそのままいうと……。
「あれ?そうだったの?」
髪の毛も整えてセレスが洗面所から顔をひょこっと出す。
「ちょっとそこの服とって~」
「え?はいよ」
俺はマリオネットで服を掴んでそのままセレスに渡す。
「ありがと~……」
感謝とともに服を受け取ったセレスがジト目で俺のほうを見てくる。
「なんだよ」
「覗かないでね」
「はいはい覗きません~あなたが着替え終わるまでここにいるから」
セレスはカーテンを閉めると、その中で着替え始める。
「それで私は……ど、どこを蹴ったの?」
「……は、腹だよ」
「ふーん、あっカイトこれ~」
セレスがカーテンの隙間から脱いだネグリジェを俺につかむように差し出すのでマリオネットでつかんで俺の手元に持ってくる。
手に持ったネグリジェをしばらく見た俺は……そのままネグリジェを顔に近づけていく。
「匂い嗅いだら殺すわよ」
「なんもしてねぇって!」
畜生!ばれてる!
俺は素直にネグリジェをたたんでベッドにマリオネットでそっと置く。
それから少し待って着替えを済ませたセレスがカーテンの奥から出てくる。
「よし、それじゃあ今日も行く?」
「おう、ハラハーラ平原に行こうか」
俺とセレスは本日のハラハーラー平原へと出勤するのでった。
◆
場所は変わってハラハーラ平原。
今日も今日とてこの平原にはスライムとコボルトくらいしかわかず……視界の奥には初心者冒険者達がスライムを倒すのに苦労しているといった様子が見て取れる。
スライム……対魔法生物としては赤魔法のファイヤショットのような初級の魔法を当てるだけでも倒せるほどに弱いのだが……対近接武器ともなると……液状の体の中をグネグネと動く核を攻撃しなければいけない、そして飴玉ほどの小さな核を狙って壊すにはそれなりの剣技が求められるのだが……。
俺は片手間にスライムを昨日と同じように集めて爆散を繰り返しながらある一点を見ていた。
「おい、助けろ」
もちろん俺の視線の先にはセレスがいて、そして絶賛スライムに捕食されている最中だったのだ。
体が完全に飲み込まれていて、手足がちょんとスライムの中から出ているという状態だ。
あぁ言い忘れたがこの世界のスライムの大きさには個体差があり、デカいヤツで人間ほどのサイズもいる。
セレスはそんな巨大なスライムを自分の手で倒してみたいと言い出したので、俺はこの街に来た時に武器屋で買っていたナイフをセレスに持たせたのだ。
そして結果は……捕食。
スライムに何もできずに今もただただ捕食され続けるセレスの服は……溶かされている真っ最中だ。
「ねぇ!聞こえてるでしょ!」
聞こえているどころかガン見なのだが……しかしなぁ~。
この絶景を楽しまないのは……もはや男ではない気がしてならないので……俺はセレスのことを無視してゆっくりと溶かされていくセレスの服を見つめていく。
「ちょっ!カイト!いい加減にしてよ!私のお気に入りの服が!服が!」
そうかお気に入りの服なんだな、大丈夫だ。
同じものをこの前服屋さんで見た気がするから同じものを買ってやろう。
大丈夫さ、今日だってスライムを大量に爆散しているんだ。
その稼ぎで十分に買えるだろうよ。
「カイト?いいえ、カイトさん?ねぇお願い?このスライム倒して私を助けてくれない?」
俺はセレスのその要望について考えるそぶりを見せて……頭を横に振る。
「ちょっ!無理じゃないでしょ!いくらでもやりようはあるでしょ!マリオネットで私を引っ張るとか!!」
うむ……そろそろ服が完全に消えるな、なるほど今日の下着はピンクか。
なかなかかわいいじゃないか。
「カイトさん!カイトさん!服が完全に溶け切って下着だけになったんだけど!ねぇ!聞こえてるでしょ!」
「聞こえない」
「嘘つけ!」
ピンク色の花柄下着、うむ最高だ。
I字型の谷間も最高に見ごたえがある。
よしがんばれスライムさん、エデンの景色までもう少しだ。
「ねぇ!カイトさん!わーカイトさん!!今助けてくれたら!この後なんでもしてあげるから!お願い助けて!!」
今、なんでもって!?
ふふん、俺は何か見失っていたようだ……。
そうさセレスの下着姿など好きな時にいつでも見られるだろう。
そんなものよりもそうさ……。
ただ見るだけではなく、味わうのもまた真の男になるための手段ではないか。
俺はセレスをマリネットで引っ張り上げて、そのまま下着姿のセレスを抱きかかえる。
セレスの服を溶かしたスライムをハイドロボムで爆散させて……セレスの顔を見ながらキラーンを歯を輝かせる。
そんな俺にセレスが冷静な声で「降ろして」というので、俺は紳士的にセレスを立たせてあげて……。
「フンッ!!」
「ぶべらっ!」
立たせた瞬間に俺の顔面にセレスの拳がめり込む。
「本当に最っ低!!」
「このアマ!!」
「ちょっ!まって!まってカイト!いやああああ!マリオネットでスライムを私のほうに連れてこないで!ごめんなさい!ごめんなっああああああ!!」
怒った俺はマリオネットを使ってセレスのほうへとスライム達を送り続けるのであった。
作者「よし!決めた!」
カイト「何をだ?」
作者「ネスを使おうっと」
カイト「今度はスマブラかよ!いい加減にしろよ!壊すぞ!その……その…………おい、俺このキャラ使っていいか?」
作者「おい、いいぜ、一緒にやろうぜ」
カイト「だな!たまには息抜きも必要だよな!」
セレス「皆様、いいなと思われましたら、ご感想、評価にレビュー、それとブックマークなどよろしくお願いいたします」
作者「やばい、セレスが敬語で話してる。」
カイト「もしかしなくても怒ってるのか?」
セレス「お二人とも、歯を食いしばってくださいませ」
作者・カイト「逃げなきゃ!」
2026/1/28
ふう……一日でこんなに文章を書く日がこようとは、もう今日だけで1万文字以上は書いているな……。
幸せか?こんなに文章を書けるのなんて久しぶりすぎてカイト達に感謝やな。
必ず書き上げてやるよ。
修正を!
そんで……そんで…………地元の同人誌即売会に行こうぜ。




