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お久しぶりです、皆さん!! ブクマありがとうございます!! 今回はほとんど説明と会話だけですけど・・・・・・最後の方は甘い、かな?
楽しんでいただけると嬉しいです!!
「どうしよう・・・・・・保健室に連れていくべき? それとも寮に行くべき? うぅ~、エリシア~!! ・・・・・・僕、エリシアがいないと何もできないよ。エリシア・・・・・・」
「れいん、さま?」
「エリシア!! よかった!!」
レイン様の声が聞こえた気がして目を開けると、至近距離にレイン様のご尊顔が・・・・・・!!
「目がっ、目がーーーーーー!!」
「エリシア!? どうしたの!?」
天のお城の映画に出てくる大佐のごとく叫び、目を抑えると、レイン様の驚いたような声が聞こえた。
目覚めたら至近距離に凛々しくも愛らしい、押しの顔が!! 大好きな、愛する人の顔が!! 後光に照らされ、神々しさが増したご尊顔が!! 目が、やられたぜ!!
そんな感じで内心パニクっていると、目を抑えている手の上から何か柔らかいものに触れられた。それが何だったのか理解する前に、ふわりと暖かい感じが目の部分に広がった。あ、これって回復魔法? 目から手を放すと心配そうな顔をしたレイン様が目に入った。
「大丈夫?」
「大丈夫です」
すまん、物理的に痛かったんじゃないんだ。これは精神的なものだったんだよ。でも、レイン様の顔を見ているとそんなこと言えない・・・・・・。無駄に心配させてすいません。
「えっと・・・・・・ん?」
外だった。てっきり部屋の中かと思ったのに外だった・・・・・・。寝起きの頭をフル回転して必死に考える。えっと、そう!確か、入学式があったんだよ。で、入学式が終わって・・・・・・な、なんか妙にレイン様を意識しちゃって・・・・・・レイン様にここまで連れてきてもらって、それで、その・・・・・・スーパーレアな妖艶な笑顔で、私の理性がブラックアウトして・・・・・・はっ! もしかして私、気絶してた!?
「ごめんなさい、レイン様! 私、どれくらい気絶してた!!」
「1分くらい、かな? そんな長い時間気絶してなかったよ」
「そっか、よかった・・・・・・」
「エリシア、保健室行く?」
「ううん、大丈夫だよ」
いや、大丈夫じゃないけど・・・・・・私の精神が。
私、いまだにレイン様に横抱きでお膝に座っているんだよね。誰のお膝かって?レイン様のお膝だよ!! 距離がすっごく近いんだよ。ぎゅって抱き着くのとは違うはずかしさが・・・・・・。しかも、今はレイン様が私の頬に、手を!!
「本当に大丈夫?」
レイン様は私の顔を覗き込むように、私の瞳を見ていた。
「う、ん」
「そう・・・・・・」
「レ、レイン様!! 学科、そう、学科の説明が途中だったよね!?」
「え? そ、そうだね?」
私が声を張り上げてそういうと、レイン様は戸惑ったかんじで返事をくれた。・・・・・・あ、危なかった。なんか、変な感じの空気になってたから・・・・・・あのまま行くと、取り返しのつかないことになっていた気がする。・・・・・・と、とにかく、気合入れていこう!!
「よし、じゃあ、まずはこの学園の・・・高等部のシステムから説明するね!!」
「システム? 中等部とは違うの?」
「うん。・・・・・・ここ、ルミワ魔法学園は初等部、中等部、高等部に分かれているっていうのは知っているよね?」
「うん」
「高等部からはね、中等部までにはなかったシステムがあるんだよ。一つは三会。中等部までは先生たちが学園をまわしていたんだけど、高等部からは生徒が学園をまわすようになる。生徒たちをまとめるために、生徒会、風紀会、光夜会っていう、三会が作られたんだ~。生徒会は学園のリーダーみたいな立場で、学園全体をまわす役割。メンバーは、会長が一人、副会長が一人、書記が二人、会計が二人、庶務が一人の計7名。会長は選挙で、他のメンバーは会長が任命するか、立候補で決まるんだ~。印籠華はカサブランカとグロリオサ、そしてネモフィラ。風紀会は、学園全体の風紀を取り締まる役割。メンバーは、会長が1人、副会長が2人、他約20人。人数はその年その年で変わってくるけど22人くらい前後かな。印籠華はルドベキア、ヌルデ、ギボウシ。光夜会は・・・正直どういうことしているのかわからないんだよね。ただ、学園のアイドル的存在に位置していることはわかっているんだよ。メンバーはキング1人、クイーン1人、ビジョップ、ナイト、ルークが2人ずつ、そしてポーンが8人の計16名。印籠華はインパチエンスとパンパスグラス、それに加えてキングとクイーンにはラナンキュラス、ビジョップはベンケイソウ、ナイトはウメ、ルークはブローディア、ポーンにはノコギリソウ。」
「印籠華って何?」
「印籠華っていうのは、こういう会に所属していますよ~っていう証みたいなものだよ」
会によって形はいろいろあるんだよね~。生徒会は腕章、風紀会はバッチ、光夜会は装飾品だったけ? 光夜会の人たちは装飾品であれば自由だから、どんなものなのかわかりにくいんだよね・・・・・・。
「次にルミワイベント。まあ、これは生徒が勝手につけた名前なんだけど・・・・・・ルミワの高等部では大きなイベントが4つあるの。春の親睦祭、夏の絢爛舞踏会、秋の学園祭、冬の学科戦争。この4つのイベントのことをまとめてルミワイベントって呼んでるんだ! 」
「ちょっと待って。親睦会は親睦を深めるためのもの、絢爛舞踏会は夜会みたいなもの、学園祭もまあ、わかるよ。でもね・・・・・・学科戦争って何!?」
レイン様がそうツッコんできた。うんうん、わかるわかる。私も初め、「え、なにそれ!?」って思ったもん。
「学科戦争っていうのは・・・・・・そのままの意味だよ。学科同士で対戦するんだ。学年関係なく、同じ学科は仲間、そうじゃないところは敵って感じ。学園規模での戦争だよ。死なないように配慮しているから大丈夫なんだって」
「それ、本当に大丈夫なの?」
「さあ、でも、死人は出てないから大丈夫なんじゃないかな・・・・・・。」
たぶん、ね・・・・・・。
「次は部活動。活動時間は、だいたいが学園の授業時間外ね。活動内容は部活動によっていろいろ。たくさんの部があるんだ~。部に入るかどうかはその人次第。」
「部活動・・・・・・楽しいのかな?」
「う~ん・・・・・・入った部次第じゃないかな? 自分に合った部に入るのが一番いいと思うよ! あ、『高貴なる者たちの茶会』『七大罪』『タロット』『薔薇をめでる者達』・・・・・・この4つの部には気をつけたほうがいいよ」
「何で?」
「『高貴なる者たちの茶会』はナルシスト、『七大罪』は中二病患者、『タロット』はマッド・サイエンティスト、『薔薇をめでる者達』は腐女子って感じなんだよ。入部する時は気を付けてね」
「何その集まり!? 入らないよ!?」
「あとは・・・・・・上位者特典かな~」
「上位者特典?」
「そう。ルミワは三期制っていうのは知っているよね?」
三期制っていうのは、日本の学校と同じで1学期、2学期、3学期という感じで分かれていて、学期の間に長期休暇があること。ルミワでは一期、二期、三期と呼んでいる。
「一つの期が終わる前に、集大成テストっていうのがあるんだ。すべての科目でテストが出されるの。テストの結果は成績に入るんだよ。成績が悪かったら、長期休暇中に学園に来て補講を受けなくちゃいけなくなるんだ~。上位者特典っていうのは、このテストで総合、もしくは科目別順位で上位10位以内の人が受けられる特典だよ。特典内容は上位サロンの使用、個室の使用、授業の自由参加、学費減額だったはず。あと、最上位者報酬っていうのがあるよ。テストで上位5位以内だった人が受けられるんだ。こっちは、上位者特典に加えて、授業免除、学園自由参加、学費免除、三会役員候補っていうのがあったと思う。上位者特典は結構謎に包まれていて、上位者特典を受けた人しかその内容は伝えられないから私もあんまり知らないんだよね」
「ううん。それだけわかれば十分だよ。ありがとう、エリシア」
レイン様が私の頭をなでてくれた。私はうれしくて、ふにゃり、と顔が緩んだ。レイン様、頭なでるのがすっごく上手なんだよね。丁寧に優しくなでてくれるから、首も痛くならないし、髪もぼさぼさにならない。ほわほわとした、温かい気持ちになるんだよね~。
「かわいい・・・・・・」
「ん? どうしたの?」
「い、いや。何でもないよ・・・・・・」
レイン様は少し頬を赤くしていただけで、他は特に変わりがなかった。あれ?さっき何か言ってた気がしたんだけどな~。
「エリシア、次は学科について教えてくれる?」
「うん。学科は全部で6つ、魔法科、魔法剣士科、錬金術科、聖魔法科、従者科、図書科だよ。魔法科は、魔法に関することをまんべんなく学べるよ。魔法剣士科は、魔法と剣、両方を用いた戦い方を学べる。錬金術科は作り物について学べるんだ。聖魔法科は、治癒系統の魔法を学べる。従者科は、裏で隠密科とも呼ばれていて、将来、貴人に使える人たちが入るんだよ。図書科は、魔法書を作成・保管する人たちを育成するための科だよ」
実際、科についてはそんなに知らないんだよね。特に図書科。
「ふ~ん。エリシアはどこに入りたいの? 」
「私?」
え? 私、レイン様と一緒の科に入る気満々だったんですけど・・・・・・。
「えっと、まだ、決めてない・・・よ?」
「そっか」
??? どうしたんだろう。急に考えこんじゃったけど・・・・・・。
「エリシア、よかったら一緒の科に入らない?」
「もちろん!!」
レイン様からのお誘い!のらないわけがない!!
「じゃあ、どこの科に入ろうか・・・・・・」
「レイン様、私は錬金術科がいいと思う」
「錬金術科?」
「うん、なんとなくだけど」
勘だけど・・・・・・私の称号である【幸運の少女】が告げている。この科に入るべきである、と。
「わかった、じゃあ、そこにしよう」
「ほんと!! ありがとう、レイン様!!」
「うん、どういたしまして」
感極まってレイン様に抱き着くと、レイン様は抱きしめ返してくれた。・・・・・・あれ? いつも私が抱きついたら「うわぁぁぁ!! エリシア、は、離して!!」って言って離れようとするのに・・・・・・おかしいな。今日はやたらとスキンシップが激しいし、理由ははぐらかされたけど。そう思って、抱き着いたままレイン様の顔を見上げると・・・・・・レイン様は顔を赤くしてニコニコと笑っていた。うん、これは・・・・・・
「レイン様、恥ずかしいんなら、無理しなくていいんですよ・・・・・・」
「いや、その・・・・・・恥ずかしいわけじゃ、ないんだけど・・・・・・」
レイン様は目をそらしながらそう言う。どういう意味だ・・・・・・。
「うん、なんでもないから・・・・・・」
顔を赤くして目を伏せていても、レイン様は私を抱きしめたままだ。
本当に、何があったんだ、レイン様・・・・・・。
活動報告にイラスト載せてます! テーマは夏祭りです。私が書いている他小説のキャラとのコラボになってます。よろしければ見てみてください!!




