十二話
明日明後日と忙しく更新が出来ないです。
申し訳ないです。
12・ニアサイド①
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途中他の冒険者に出会う事も無く問題なく3人はニアサイドに到着した。
この街に入るのに税はかからない様だ。
何せ初級の冒険者が多数を占めるのだ、税をいちいち取れば彼らは忽ち立ち行かなくなるだろう。
入るときに顔を見られて手配書と見比べられる程度で問題なく街へと入れた。
そんな警備で良いのか?と疑問に思ったが此方としては都合が良いので敢えて指摘などはしなかった。
門番に冒険者ギルドの場所を聞くとこの正門から真っ直ぐのところにある大きな建物で行けばわかるとの事だ。
言われた通りに真っ直ぐと、この通りを歩いて行く。
数分後大きな建物があり、そこに冒険者風の男達が出入りしていた。
ここが冒険者ギルドだろう。
フードがズレてないか、確認してから扉を開けて中に入る。
今は昼時だからだろうか、あまり中に冒険者は居なかった。
ギルドの正面左側に併設されている酒場兼飯屋の方を見ると数組のパーティーが食事をして居るだけだ。
正面は受付で右側が依頼書の張り出し台と、売却場でその奥に階段がある。
外から見た感じだと、このギルドは3、4階建てである。
初心者の冒険者しか、集まらないのにこんなに立派な建物を建てるとは冒険者ギルドは資金力に余裕があるのだろうか、などと関係ないことを考えながらも前へと進む。
キョロキョロとお上りさん見たいに辺りを見回さずに、一直線に受付に3人で向かう。
「冒険者登録を頼む」と受付嬢に言う。
「はい、わかりました。登録料に一人あたり銀貨一枚頂戴致します」と言われてイニティウムは懐から財布を取り出し、銀貨3枚を渡す。
「確かに承りました。では、此方にご記入下さい。もし、字をかけない様でしたら銅貨一枚で代筆も可能ですが、如何致しましょうか?」
「いや、結構だ」
そう言いイニティウム達は紙を受け取る。
さて、此処で名前などをどうするかと考えた。
まあ、偽名だな。
と思いデウスと記入した。
種族は普人族として職業は戦士とした。
配下の男の方は名前をガアードとして職業は同じく戦士に女の方は名前をソーリャとして職業は魔術士とした。
そしてパーティー申請もして3人で組む。
パーティー名などは特に決めなくても構わないらしい。
唯あると便利なぐらいだ。
記入が終わると紙を受付嬢に渡す。
銅色のプレートを渡された。
そこには名前、職業、冒険者ランクが書かれて居た。
「此方は身分証明にもなりますので無くさない様にご注意下さい。再発行には如何なる理由でも金貨一枚がかかります。次にランクの説明は必要ですか?」と聞かれたので頷く。
「わかりました。冒険者にはランクがありそれは、8段階御座います。一番上がSランク一番下がGランクです。まあ、Gランクは12歳未満の子供が街内での依頼を受ける為に出来た制度ですし12歳になれば自動的にFランクになりますので、実際はFランクが一番下だと言えるでしょう」
「受けれる依頼は自身のランクと同じか1つ下1つ上迄ですが、EランクとAランクの方はその1つ上のランクの依頼は受けられません。何故かと問われましても規則ですので悪しからず。まあ、理由は後でわかると思いますので……」意味深に受付嬢は言う。
咳払いをして説明を続ける。
「コホン、そしてランクが上がる毎に特典が付いて来ます。例えばギルドと提携して居る宿や食事処の料金が割引されたりなどがあります。他にもありますが、それはランクが上がる毎にお伝えします。現在のFランクには、宿代がほんの少しだけ安くなります。ですが、宿は下級の物に限ります」
「あとは、ランクに関係なしに受けられる指名依頼が御座いますが、これは最低でもDランクぐらいに成らないとお声がかかる事は殆ど御座いません。依頼主と冒険者が顔見知りとかそうでない限りは来ないでしょう。勿論拒否をする事も可能で御座います。ペナルティなどは御座いませんのでご安心を」
「後は、1つ上の依頼を5回連続で失敗致しますと次のランクに上がるまで今後一切上のランクは受ける事が出来ません。同じランクの依頼は10回連続で失敗しますとランクが下がります。Fランクの場合ですと罰金を払うかもしくは冒険者から除名処分を受けますので悪しからず。そして、1つ下のランクを3回連続で失敗した場合もランクが降格します」
「それと、此方が規則の一覧に御座いますので、後で必ず読んでおく様に」と言われて手渡されたのは薄い冊子の様な物だ。
「そして後は、そうですね。特進と言われる物があります。普通ですとランクアップは1段階ずつですが、何かギルドに大きく貢献する様な事や災害級の魔物の討伐などを達成した場合ですと、その規模などにより2つ上にランクアップしたりなどします。まあ、あまり例のない事なので無謀な挑戦などは控えて下さい」と最後に釘を刺してくる。
過去にドラゴンに無謀にも挑んだ冒険者がいて、その者はドラゴンにより斃されたがドラゴンの怒りは収まらずに近くの都市が壊滅した事が過去にあったらしい。なのでそんな無謀な事に挑戦しない様にとギルドは勧告しているが、毎年一人や二人はそんな輩が現れる。
まあ、そんな輩はギルドが人知れず始末していると噂されている。
「それと、ギルドは冒険者同士の諍いには関与致しません。流石に度が過ぎると注意などはするかも知れませんが、その程度ですので。後は依頼は幾つも受けられますが、期限が定められている依頼が殆どですので日数にはお気をつけ下さい。あとは王都と領都には冒険者養成学校がありますので基礎やイロハなどを学ぶのに最適の場所です。入学金は無料ですが途中で退学する事が出来ない事と、卒業から5年間は冒険者を辞められず冒険者ギルドからの要請は拒否出来ないですね。説明は以上ですが、何か質問は御座いますか?」と受付嬢に聞かれた。
特に質問は思い浮かばなかったので「いや、大丈夫だ。何かあればその時に質問をさせてもらう」と言い依頼が貼ってある掲示板に向かう。
Fランクの依頼は主に薬草などの採取依頼や、家や街の壁の補強や補修などの力仕事が主である。
討伐もFランクの魔物ばかりで味気ない物ばかりだ。
まあ、まだ依頼を受けなくても良いかと思い先に今日の宿を探す事にした。
「先に宿を探すぞ」と二人に言った。
「御意に」
「仰せのままに」と二人も同意する。
受付に行きオススメの宿を聞いた。
「そうですね。Fランクの方ですと、この宿〈安らぎ亭〉は如何がでしょうか?宿ば清潔でサービも良く、料金も適正価格より少しだけ高いですが快適に過ごせるかと思いますが?」
ガアードが「デウスさ-ん此処で如何でしょうか?」と聞いてくる。
まださん付けに慣れずに様と呼ぼうとする。
その為にさーんと少し伸ばした感じになり、間抜けに聞こえる。
まあ、そのうち慣れるだろう。
「そうだな。此処にするか」
受付嬢に道を尋ねるとギルドから出て左折しそのまま真っ直ぐに進むと武器屋がありその向かい側が〈安らぎ亭〉との事だ。
早速二人を連れてギルドを出ようとすると目の前に3人の男が立ちはだかった。
3人とも身なりが悪く山賊の様な男達だ。
「よう、新入り共。先輩への挨拶を忘れてねぇか?」と言い此方を睨みつけて来る。
そして視線が一点にとどまった。
その視線の先にはソーリャが居た。
「ほう、良い女じゃねぇか。どうだちと俺達に付き合えよ」とニタニタしながら手を伸ばすがその手はガアードの屈強な手に阻まれた。
「な、何すんだテメェ!やろうって言うのか!?」と恫喝して来るが全然怖くは無く。寧ろ鬱陶しいぐらいだ。
「ガアード。殺さない程度に痛めつけてやれ」と命じると御意にと言い3人の男達を半死半生状態にした。
そしてボロ雑巾となった3人の身ぐるみも剥いで路地裏に放置する。
他の冒険者の面々はその様子を顔を青ざめさせて唖然と見つめているだけだった。
3人は冒険者ギルドを後にした。
To be continued......
もしかしたら数日空きます。




