表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
55/62

君と僕の内部統制4

 僕がチョークを右手に持って、黒板に文字を記しをつけようとした瞬間、勢い良く教室のドアが開いた(ぎぎぎとドアがつっかえるような音ともに)

「あら、みんないたんだ。クリスマスが近いっていうのに暇なのね」

「うーさい」

 進は、ふくっれつらで橋本の方を見た。橋本は、元気よく笑っている。

「あら。なんか面白そうな絵が書いてあるわね。これ、進が書いたの?上手ね。幼稚園生とか喜びそうな可愛らしい絵だわ」

 橋本は、驚いた表情を見せた。不意に、飴と鞭をいただいた進は、嬉しそうにしたり恥ずかしそうにしたりしていた。橋本は気が済んだのか、その後静かにだまって黒板を見ていた。僕が、チョークを持っていたから察してくれてのかもしれなかったが。僕は、気を取り直して、黒板の絵の一つにマークをして、進の問いに答えた。

「一人だけ自由な人がいる。そうそれは、お父さん」

「正解っ」

 進は、小さく拍手をしてくれた。そして僕は、正解を導き出せたことに安堵した。

「そう、お父さんはこの中では自由である。自由なんだ」

 進は、力強く言った。

「でも、それゆえに内部統制には弱点があると言える。統制、統制と連呼したとしても、現時点においてはお父さんを統制できる環境にはない。しかも、このゲームを買うまでの流れを考えたのはお父さんである。だから、君にクリスマスプレゼントをあげよう!といってゲームを買う場合、お父さんはお母さんの承認など不要で、勝手に君に買ってきてくれることになる。まぁ、悪くない話ではあるが」

 僕からしてみれば、進の今話している話はメリットだらけである。お父さんの優しさが滲みでてしまうかもしれないエピソードだ。

「逆に、お父さんはゲームを勝手に買ってこれるとも言える。すなわち、お父さんは自由なんだ。内部統制なんて最初からなかったことにだってできる存在だ。これを内部統制の無効化リスクとかっていうらしいんだ」

 進の難しい話に入ったことだけは、僕はわかったのであった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ