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次はだーれだ

これは、「秘密」を抱えた人間たちの物語です。

誰にも知られたくない過去。 知られた瞬間に壊れてしまう関係。 そして、自分自身ですら目を逸らしてきた“事実”。


もし、それらが強制的に暴かれるとしたら——

人は、何を選ぶのか。


これは綺麗な話ではありません。 救いも、約束されていません。

それでも、最後まで見届けてください。

静かすぎた。


さっきまで、確かにここにいたはずなのに。

誰も、何も言わない。

ただ、床に残ったひめかの血から目を逸らしている。


めい「、、、うそ、でしょ」

かすれた声。

現実を否定するような、弱い声。


つばさ「、、、は、はは、、」

乾いた笑い。


つばさ「なにこれ、、、ドッキリとかじゃねぇのかよ、、、、」


誰も答えない。

答えられるわけがない。


吉野は、何も言えなかった。

頭の中が、うまく回らない。

でも、一つだけ分かる。


――戻れない。


りん「……ねぇ」

小さな声。


りんは、震える手でスマホを握っていた。


りん「これ……次、私たちってこと?」

その言葉で、空気が変わる。

全員の視線が、一斉に動く。


つばさ「……は?」

つばさが顔を上げる。


つばさ「いや、違うだろ」

その目は、笑っていない。


つばさ「言えばいいんだろ?秘密」


ゆうや「……言えるわけねぇだろ」

即答だった。


ゆうやの声は低く、明らかに苛立っている。


ゆうや「そんなもん、言ったら終わりだろ」

めいが、ゆうやを見る。


何か言いたげに。

でも、言葉にはしない。


つばさ「じゃあどうすんだよ」

苛立ちがぶつかる。


つばさ「このまま黙って、全員死ぬか?」

沈黙。


誰もそれを否定できない。


???「ヒントは、随時送られます。」

スピーカーの声が、追い打ちをかける。


ピロン。


また、スマホが鳴る。

今度は、全員じゃない。

一人だけ。


つばさだった。


つばさ「、、、、っ」

画面を見た瞬間、顔色が変わる。

明らかに。


めい「どうした?」


つばさは答えない。

ただ、スマホを握る手が震えている。


ゆうや「、、、見せろよ」

ゆうやが低く言う。


つばさ「、、、うるせぇ」

拒絶。


その態度で、ゆうやが察する。


めい「、、、ねぇ」

めいが、静かに口を開く。

めい「さっきのさ、、」

視線が、床に落ちる。

ひめかがいた場所。


めい「、、、あれ見て、まだ隠すの?」

その一言で、空気が変わる。


つばさ「は?」

つばさが睨む。


めい「だって、死ぬんだよ?」

震えている。


でも、目は逸らしていない。

めい「言えば終わるなら、、、言えばよくない?」


正論だった。

でも――


ゆうや「無理だろ」

即座に否定する。


ゆうや「そんな簡単な話じゃねぇ」

つばさ「そうだよ」

つばさも続く。


つばさ「誰が最初に言うんだよ」

誰も答えない。


吉野は、全員を見ていた。

誰もが、同じ顔をしている。

恐怖と、

疑い。


???「自白は、任意です。」

スピーカーが、淡々と告げる。


???「ただし、時間経過により情報は公開されます。」


ピロン。

また、音。


今度は――

めいのスマホ。


めい「、、、えっ」

息を呑む音。

その顔を見た瞬間、

ゆうやの表情が、変わった。


何かを、察した顔。

でも、何も言わない。

言えない。


???「記録は、消えません。」


その一言が、部屋に響く。

もう、分かっている。

逃げられない。

隠せない。


つばさ「、、くそ」


その瞬間。

全員が、同じことを考えていた。

どっちに転んでも明るい未来は無い

ここまで読んでいただき、ありがとうございます。

守るために隠すのか、 壊れる覚悟で明かすのか。

どちらを選んでも、必ず何かを失う。 そんな状況で、人はどう動くのかを書いています。

少しでも何かを感じてもらえたら嬉しいです。


この先、さらに状況は悪化していきます。 誰が何を抱えているのか、ぜひ見届けてください。

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