繋がり
りんがいなくなったあと次のターゲットになるのは、、、
冷たい静寂が、まだ地下室に残っていた。
りんが消えた場所には、血の跡とスマホだけが転がっている。
誰もその場に近づけない。
ゆうやは、膝に手をついたまま動かない。
呼吸だけがやけに荒い。
つばさは、床を見ながら小さく舌打ちした。
つばさ「、、、はぁ」
乾いた声。
つばさ「でさ」
ゆっくり顔を上げる。
つばさ「吉野はなんなんだよ」
一瞬、空気が止まる。
つばさ「お前だけさ、誰とも繋がってないじゃん」
吉野「、、、え?」
反射みたいな声。
つばさ「いや、ずっと思ってたけどさ」
つばさが一歩前に出る。
つばさ「お前だけ“空白”すぎんだよ」
めいも顔を上げる。
めい「、、、確かに」
低い声。
ゆうや「お前だけ、何も出てねぇ」
吉野「ちょ、待てよ、、、」
声が少し震える。
吉野「俺は普通にここ来ただけで、、、」
めいが、冷たく笑う。
めい「普通って何?」
その一言で、吉野の言葉が止まる。
りんのスマホが転がったまま、赤黒い画面を反射している。
あみは何も言わない。
ただ、目を伏せている。
つばさ「なぁ」
もう一度、つばさ。
つばさ「次のターゲット、こいつでいいだろ」
吉野「は?」
吉野の声が裏返る。
吉野「意味わかんないって!」
ゆうやがゆっくり立ち上がる。
ゆうや「いや、、、でも」
視線が吉野に向く。
ゆうや「確かに、何も出てねぇのおかしい」
吉野「おかしいのはお前らだろ!」
叫ぶ。
でも、誰も止まらない。
その時。
ピロン。
全員のスマホが一斉に鳴った。
空気が一瞬で凍る。
???「ヒントを更新しました。」
機械音。
画面を開く。
そこに映っていたのは――
ログ。
吉野の名前。
そして、アカウント。
数々の投稿がされている。
全て誰かのハメ撮り。
吉野「、、、は?」
顔が固まる。
吉野「これ、違う、、俺じゃ、、」
つばさが笑う。
つばさ「はい出た」
軽い声。
でも目は笑ってない。
つばさ「“俺じゃない”パターン」
ゆうやの表情も変わる。
ゆうや「、、、どういうことだよこれ」
吉野「知らねぇよ!」
必死な声。
吉野「こんなの勝手に、、、!」
めいが、静かに言う。
めい「でも出てるよ」
一言。
それが全部を止める。
スピーカーが鳴る。
???「“正しい自白”を推奨します。」
吉野「、、、ふざけんな」
声が震えている。
吉野「俺は何もしてないって言ってんだろ!」
沈黙。
つばさが、ゆっくり言う。
つばさ「じゃあさ」
一歩、近づく。
つばさ「なんでアカウントが写ってんの?」
吉野「、、、っ」
言葉が詰まる。
ゆうや「お前、ネット詳しいんだろ」
ゆうやの声が低い。
吉野「知らねぇって!!」
叫ぶ。
でも、もう誰も信じていない。
スピーカーが続ける。
???「記録は、消えません。」
吉野の手が震える。
吉野「、、、違う」
小さく呟く。
吉野「俺はただ、、、」
その時。
ピロン。
吉野のスマホ。
全員が一斉に見る。
吉野の顔が青ざめる。
画面には――
送信画面
相手:???
本文:
『次のターゲット、つばさでいい』
吉野「、、、は?」
意味が追いつかない。
吉野「なにこれ、、俺、、送ってない、、、」
つばさ「はいはい」
冷たい声。
つばさ「もういいって」
ゆうやが一歩下がる。
ゆうや「、、、マジかよ」
めい「内通者ってこと、、?」
あみは、まだ何も言わない。
吉野「違う!!」
初めて本気で叫ぶ。
吉野「確かに俺は???と繋がってる。けどこのメッセージは送ってない!」
でも――
誰も動かない。
誰も助けない。
吉野の声だけが、地下室に響いていた。
そして、ゆっくり。
空気が“次”へと切り替わる。
吉野の秘密が暴かれ???との関係はどのような関係なのか
是非お楽しみください。




