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金ちゃんカッコイイ! 俺の相棒は高校デビュー  作者: 八神 月影


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20/34

20 全員集合!

 俺達は海沿いまで来たが………やっぱり春ではまだ寒いな。


 そして………倉庫の前に止まった。


 倉庫の中ではドラム缶でたき火をしている連中が居た………が、その間を縫って三郎が出て来た。


「京極、タイマン張るか?」

「いいぜ!来いよ!」


 皆には悪いが、団体戦はしなくて良い。それが無理ならっと思っていたが、どうやらタイマンを張るだけの根性はあるようだな。いや、田代の話しでは京極は他の奴等から疎まれているらしい。でも、理由は知らない。つまり、タイマンが終わった後に他の奴等は襲撃してくるはずだ。


 俺は単車を降りて、1人で倉庫の中に入って行く………。


「派手な制服だな?それに、昭和だよ」

「誇りだよ。お前はロカビリーだな」

 革ジャンにロング・スカート………どっちが昭和だよ?


「金次、来いよ」

 俺は目の前に立ち………ゴングの音など無い中で拳を振るった!


 ―――バンっ!


 俺の拳が京極の顔にヒットした……タイマンか………今度は京極のパンチを俺が受けなとな。


「いいね~❤その瞳❤ナナはゾクゾクするよ❤」


 そして、俺達は殴り合っていた………もちろん、三郎の顔を余り狙わない様にして。だから甘ちゃんなんだろうが、女みてぇな顔を殴る気にはならん。

 せっかく綺麗にした顔を………俺なんかと違うのに殴れねぇよ。

 

 やっぱり、銀次の事があるのかな?


 ………だが、三郎は………ナナは認めるが、それとは反面、銀次の様には強くなかった。

 パンチも弱いし、何か無理な表情を見ていると………後が無さそうだな。


 やっぱり、力で成り上がったらしいが………周りの奴は………70人は居そうな連中はニタニタしている。つまり、負ければ………コイツは用済みなんだよな。


 俺達と違って、仲間じゃないから。


 皆の為に身体を張っているのに、裏がアリアリで気味悪い。


 そして、何度も殴り合いを続ける中、裏で動きがあった。何かを話し合っている。


 そして、俺は最後の拳を京極に叩き込んだ………倒れそうになる京極は踏ん張った!?


 でも………俺は………いや、条件を出して帰ろう。これ以上は首を突っ込む必要は無いしな。


「もらったー!!」


 やっぱり京極は裏切られる運命なのか。そう思う前に、俺は京極を狙う鉄パイプを腕で防いで、京極を守った!

「裏切りか?」

「デケェ顔をしてんじゃねぇぞ!何がタイマンだよ!この昭和野郎!」

 もう一度、京極の手下は鉄パイプを振り上げて、京極と俺を狙った!!

 だが、ソイツを3人の男が殴った。

「ヘッ!お前ら、俺はまだいけるぜ」

 丸も田代も山田も頭にきていたみたいだな。俺は軽口を叩くが、腕を痛めちまった様だな。

「金ちゃん、自分はコイツらを許す気にはなれないと思います!!!」

「皆殺しでおじゃるよ!切腹ー!!」

「山田は頭にきているスよ!金ちゃんは下がってくんさい!」

 言って………いや、皆が突っ込む!?


 まだ、裏がありそうなのに、いま動いたら意味なくねぇ?まあ、コイツらに何を言っても無駄。血の気が多い分、情に熱く仲間思い。止めるのは野暮ってもんだろうな。


 乱闘が始まった………。


 その中、ボロボロの京極が俺の腕の中で睨んでいる。

「金次………何で庇った?」

「話しは聞いているよ。お前は俺の学校に転校してくるし、女になったお前はバカにされていた………いや、崇められなくなった。それは………確証は無いが、俺の学校の者が裏で手を回しているのも知っている。お前は用済みなんだろ?」

「何で顔を殴んなかった!そうすれば、お前ならあたしの事なんか一撃だろ!?」

「お前の顔………」

 俺は京極を見た。

「そんなに綺麗なのに傷を残したくなかったんだよ」

「………金ちゃん❤❤❤」


 ん?なんかコイツ顔が風邪でも引いたみたいに赤いぞ?


「なあ、京極?大丈夫か?」

「ナナって呼んで………ポッ❤❤❤」

 ウルウルしている………そうだよな。仲間に裏切られたんだもんな。

「ああ!タイマンを張った奴は友達(ダチ)だ。何時でもお前の味方だぜ、ナナ!」

 ウルウルしているナナ………。

「………ヘッ!泣くんじゃねえよ。カワイイ所あんじゃねぇか」

「金ちゃん❤………素敵………❤❤❤」


 えっ?なんか………違うぞ!?

 銀次みたいな目になっているんですけどー!!!


 お、俺は………とりあえず、京極を座らせたまま、近場の敵を殴った!!

 

 じゃないと………俺は三郎(コイツ)に惚れられる!?いや、このままではマズい!?

「椿、ナナを連れて離れてくれ!」

 その椿は女2人を相手に殴り合っていた。でも、椿はあっさりと2人の女を倒して近づいてきた。そして、ナナの腕を自分の肩に回した。

「金ちゃん、気をつけてね」

 そして、三郎を椿が連れて行く中………三郎が俺を追う視線が………熱かった!?

 まあ、いいや。

「小太郎、早く片をつけてくれ!」

 5人を相手に鼻歌交じりで戦っている小太郎は、ある一点を指差した?

 指の先を追うと………1人のパーカーを着た男が立っていた。

「田代の情報では、あのパーカー男が「三山」って奴で本当のボスだ!」

 なる程………俺は道中敵を殴り倒しながら、三山の方に向かった………。


「金次、死ねや!!」


 鉄パイプを振り上げながら叫ぶ男。俺はその男の鉄パイプを手で掴んで、その男の顔面を殴った!!

 一撃で沈んだ男………その男を三山は笑ってみていた。


 ―――刹那!?


 ―――ガスっ!!


 振り向くと銀次が俺を後ろから殴ろうとした男の顔面を殴った!そして、男を倒す。


 やっぱり………銀次も三山を許せないよな。と、思ったのは一瞬の事で。

「金ちゃん、浮気しようとしたでしょ?プンプン!」

「えっ………?何時?」

「三郎に気があった!」

「ある訳ねぇーだろ!」

「ムキー!金ちゃんの浮気者!!」


 言って、銀次は男女関係なく殴って倒していく………暴走列車だよ。まあ、今はいいが、後で説明しないとな。

 いや、何もしていないのに何を説明するんだ?そもそも、何をしたって言うんだ?


 三山を見ると………姿を消していた!?

 どうやら、コレでは終わらない様だな?


 そして………ケンカは俺達の勝ちで終わった………。


「金ちゃん、他の奴等は逃げたッスよ」

「そうか………山田、コッチのケガ人は?」

「重いのはないッスよ。軽くケガをしたぐらいです。やっぱり銀ちゃんは強えぇスよ!金ちゃんと一緒なら無敵すっね」

「んな事よりも警察(マッポ)が来んぞ!バックれる準備をしろ!」

「さっきの三山って奴スか?」

「逃げる理由………いや、はめられたか?それとも、奴は何かをしたかもしれん」

「うっス!」

 

 俺達はその場を離れた………。

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