1 お前は誰だ?
できる限りアップしていきます。初めての方にはギャグとギャップに引かないで下さいね。
俺は目の前の女の子に震えた。
「金ちゃん、どうかな?」
………俺、赤城 金次は目の前の女の子から逃れようとするが、逃げたら追い掛けてくるだろうな………。
「良いんじゃ………ないか?」
あやふやな答えしか出来ない。
「なーに?その困った表情?」
女の子は少しムッとしながらも、目の前でターンして、セーラー服を見せてくる………。
「どうかな?」
「お、おう………」
「似合うでしょ?」
「多分な…………」
そして、女の子はセーラー服のスカートを捲って………下着は白のプリントか。
もう、コイツは戻ってこないんだな。
❤❤❤
夢の中から目が覚めて、俺は背伸びをすると、着替えを始めた。
何かイヤな感じがする。こう………不安に胸を押し潰されそうな気分って言ったらいいか?そんな感じなんだ。
そして、あの夢の女の子………「高校デビューをする!」と言って、高校の入学の次の日に海外に飛んだ、相棒の一条 銀次に似ていた。いや、2人の姉ちゃんが銀次には居るが、似ていた。きっと、そんな女の子に免疫が無い俺の妄想か?
それより、銀次から連絡が無い。アレから1ヶ月が経つが。銀次の奴はコレで最後だから………と言って、皆と写真を撮っていた。一体………どうなんだよ銀次?お前は何でそんな言葉を残したんだよ?せめて、無事かどうか位教えてくれよ。
「銀次………お前は今頃なにをしているんだ?」
妹のチコに聞いた所、銀次の奴は東南アジアに行ったと聞いているが、何をしに?………行ったと言っていたが理由は自分が一番知っているだろと言われた。
そんなの分かんねぇし。
まあ、何をしに行ったのかは分からんが、アイツの事だから何とかすると思うが………でも、それは本当だ。銀次は俺並みに強いから………。
「お兄、朝だよ!」
ドアの向こうで妹のチコの声が聞こえてきた。
「先に行っていろ!」
「またリーゼント!?ダサいからやめてよね!」
言って、足音を立てながらドアの前から離れていく音が聞こえた。
まあ、今はそれより………リーゼントをキメると、長ランと薄いカバンを持って、1階のリビングに向かった。
「金次、早く飯を食っちまいな!」
俺の母ちゃんは元・レディースの総長。怒ると怖いが、近所では美人のお母さんで通っている。
「ああ。それより、銀次はどうなったんだ?」
俺は納豆を混ぜながら聞いたが、どうせ何の連絡も来ていないだろう。じゃあ、何で聞いたのかって?そりゃ、銀次の家が隣で喫茶店をやっているから、母ちゃん同士も仲良しで、何かの情報が来ていると思ったからだ。
「銀ちゃんならこの間の夜中に帰って来たぞ」
「本気か!?」
「昨日は病院に検査をしに行ったらしいぞ」
「じゃあ何時から学校に来んの!?」
「今日から行くって。そろそろくんじゃねぇの?」
おいおい、もっと早く言えよ!俺は飯をかっこみ始めた。
ソコで家のインターホンが鳴った!
帰ってきたか………俺達の高校生活が始まるぜ!
「お兄、何そのニタニタ顔?キモいんだけど」
「チコ、母ちゃん手を離せないから出てちょうだい!」
もう妹のチコは飯を食い終わっていたが、母ちゃんは台所で弁当を作っていたから忙しい。俺はどうせ銀次だと分かっていたから、あえて出ない。
だって、連絡の1つも寄こさなかったからだ。
だから、俺はあえて待つ!
「銀ちゃん、変わったね!」
チコの嬉しそうな声………どうせ変わったとは言え、たかが知れている。日焼けしたとか、垢抜けた位だろう?
そんなに驚く事かね~?
それからもチコの楽しげな声が聞こえるが、俺は飯を食い終えてから、長ランを羽織、そしてカバンと弁当を持って玄関に向かった………。
一言だけでも言ってやらないと気がすまない。
「お兄、銀ちゃんがスッゴい変わったよ!」
「ウルセぇな!それより銀次、何で連絡の1つも寄こさねぇんだよ!………て、アンタ誰?」
玄関には俺の高校の女子の制服を着た………セーラー服を着る女子高生が立っていた!?
「あっ、金ちゃん!」
すっげー美人だ………スタイルが良いからなのか、飛び跳ねた時に胸がプルンッと上下した!?なんつーデカさと美貌………エロイ!!俺の知る限り、顔なんか俺の知る中ではダントツにカワイイ。いや、夢の中の美少女に似ている!
「あの………どちら様で?」
すまなそうに聞いたが、その女の子は目に涙を浮かべた………!!
「怒っているの?」
「お兄、何で泣かすのよ!!!」
バチンッ!!チコに引っ叩かれて、俺は壁とモーニングのチューをしていた!?鼻血まで出たよ!?
「チコ、チコ待ちなさい!?」
「コレで何で待っていられるのよ!それでも人間なの!?」
「だって、俺はこんな美人の知り合いなんか居ねぇーよ!!」
女の子は何でか顔を赤くした!?
何でソコで赤くなる!?しかもモジモジして、照れている!?
「金ちゃん、僕を忘れたの?」
「いや、ですが………」
瞬間、俺の胸に飛び込んで来た!?
「色んな事をしたのに?一緒にベッドの中やお風呂にも入ったのに?」
「待てー!!お兄、そこまでしておいて知らないは無いんじゃないの!!」
チコがブチ切れていた!?何でだ!
「いや、チコ………本当に知らないんだよ~!そんなキラキラな思い出を忘れる程にバカじゃないぞ!赤点オンリーの俺でも忘れないぞ!」
そこで女の子が泣き出した!?
「ヒドい………グスンッ」
余計に複雑になっていく………。
「お兄、ちっと部屋に来な!ヤキをいれてやんよ!」
「チコ~、待ってくれ~………」
第一に、この女の子は誰なんだ?
「おう、銀ちゃん。元気にしていたかい?」
「あっ、ママさん。おはようございます」
えっ………!?
「金次、銀ちゃん美人になったろ?元から綺麗な子だからやっぱり女の子になっても美人だよ」
笑っている母ちゃんにキレている妹………そんな中、俺は女の子を見て………やっぱり女の子だな?
「銀次なのか………?」
「うん、金ちゃん!」
泣き止んだ女の子を良く見ると……銀次だったー!!!
「お、おい、銀次に似た銀次の女って事はないよな?」
「銀子は金ちゃんの為に女の子になったんだよ❤」
照れる仕草がカワイイ!ムカつく位カワイイ!だから腹が立つ!
誰かをぶん殴りてぇ!!!
久しぶりに書いたのですが、お忘れの方も、覚えている方も、そして初めての方も、八神 月影と申します。以前、軍隊物やヤンキー物を書いていましたが、今回は初出しです。楽しんで頂けたら幸いです。




