~建国記念1~
こちらも久しぶりの更新です!
私の好きそうな話にする予定です(笑)
『ダン王子、3日後に社交パーティがあります。国民にダン王子の厳格を示す良い機会です。是非、参加されて‥‥』
使用人のドルガが言いかけるとそれを遮るように王子は
『ふざけるな、なんでまたそんなくだらんものに参加せねばならんのだ』
と断固拒否した。
『お言葉ですが、くだらなくなんてございませんよ。なにせ、建国記念の祝典なのですよ。王子が参加されないでどうされるのですか?』
瑠璃色の瞳を鋭くしてドルガは語尾を強めた。
『それなら、ドルガが代わりに出て来い。私はどうせ紛い物扱いなのだからな。お前の方が好感度は高いぞ。』
『はあ‥‥またですか。私はただの使用人の身です。どうか卑屈にならないでください。』
『ふんっ』金色のくるりとした髪を揺らしてダン王子はベッドに潜り込んだ。
一体ダン王子はなにをしたのでしょうか。
『‥‥建国記念日?』
丸太小屋からトマトのいい匂いが漂う。
『そうだよ、アネ』
『‥‥そういえばそんな日がこの国にあったわね』
『だから、ね。わかるでしょアネ。』
ニコニコと笑うシン。その顔には見覚えがある。
『‥‥』無言でグツグツとトマトをかき混ぜ始めるアネ。
『そうだわ、お花を摘みに行かないと』
『アネ?』シンの笑顔の裏の顔をアネは知っていた。
『いっいやよ!絶対嫌!!』かき混ぜていた木でできたお玉をシンに向ける。
『せっかくなんだから今度こそ、社交パーティに参加しよう、アネ』
シンは容赦なかった。
『ど、どうしてそうなるの?!知ってるでしょ?私の事!シンが誰よりも一番私のこと知ってる!なのに、なんでそんなこというの?!』
アネはパーソナルスペースが広い。よって人の近くに行くと拒絶反応を起こして苦しくなってしまうのだ。
社交パーティなんて考えただけでも恐ろしい‥‥。
『僕がついてるからきっと大丈夫さ』
シンはいつもと同じ穏やかな顔に戻りそう言った。
『分かってない!分かってないっ‥‥!分かってくれてると思ってた。私のこと、皆どういう風に思ってるか、噂してるか、知ってるでしょ?!』
『うん、知ってるよ。でもね、アネ。君は一度も建国記念パーティーに参加したことないだろう?』
『そ、それは、そうだけど‥‥それが何?』
アネは持っていた木でできたお玉をゆっくり下ろす。
『君はこの国の民だ。ならば一度は参加するべきだと僕は思うのさ。それに、王子様をお目にかけたことないだろう?』
『王子‥‥?ああ、あの』
アネは言いかけて間を空けて言った。
『大事なこの国の冠を亡くしてしまったあの王子‥‥。』
王子の話はなんとなく耳にしていたアネ。その大事件がきっかけなのか素行が悪くなり、態度が横柄だったりするようになったとか‥‥。
『でも、確かその王子もパーティにあまり顔を出さないって前に街を通りかかったら言ってたわ。』
『うん、確かにそうみたい』
『だったら‥‥』少しの希望を抱いたアネだったがそれは無理だった。
『3日後、迎えに来るからね。パーティは夕方からみたいだから、楽しみにしてて。ああ、そうだ。服装は気にしないで、母さんのを借りて来るから』
シンの一方的な約束を断れなかった。
シンは笑顔で手を振り、街の方へ帰って行った。
『‥‥私、どうしよう』アネは我に返り、ウジウジ悩んだ。
つづく
これからって感じです。状況説明が不足してるかもしれません。




