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5.葬儀にて
その後、エリオット・ヴァレンの葬儀はしめやかに行われた。
祖母に連れられたまだ幼い娘が、参列者の涙を誘った。
「どうやら他国の工作員に研究を狙われたらしいわよ。
それで殺されたんですって。」
「まだ娘も小さいのに、これからどうなるのかしら。」
「母方のおばあさんが引き取るらしいわ。」
そんな話が聞こえてくる。
祖母は孫と一緒に、エリオットの墓に花を捧げた。
小さな少女が聞く。
「もう、お父さんに会えないの?」
「いつかアイリスがおばあちゃんよりもっと年をとって、天国に行けば
会えますよ。」
「そんなに年をとってからだと、私のこと、わからないんじゃない?」
「そんなことありませんよ。あなたはおかあさんにそっくりだし、
親子ですもの。一目であなたが自分の娘だって気づきますよ。」
「そうだといいなぁ」
祖母は孫と手をつなぎ、教会へ戻っていった。




