表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
レジェンド探偵 ASAKURA ~俺のハードボイルドに触れると火傷するぜ(俺が)~  作者: Sakamoto9


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

71/83

第71話 昔の癖?

「あぁ、ライブ・アンド・ルーズか。店の場所はわかるけど、俺は入ったことは無いな。話かけられたってのは、その店の近くかい?」


「そうだな、屋台から店へ向かって歩いて、店が見えてきた辺りだったな。 急に暗がりから男が現れて、スッとウメちゃんに近づいたんだ。」


「お宅も一緒に歩いてたんだろ? それなのに、ウメちゃんだけに声かけたってことは、ちゃんと相手は、ウメちゃんって人を認識してたってことだよな。」


「あぁ、そこはオレも引っかかってたんだ。」


「そのウメちゃんって人が、特徴的な顔立ちとか、髪型とか、服装とか?」


「そんなことも無いと思うな、なにせオレが覚えてない位だからな。」


「そうか。 なんだか、色んなところにピースが落ちてるんだけど、それがうまく組み合わさらない、みたいな、妙な感じなんだよな。」


「あぁ、しかし、フレッドさんはなんでそんなにこの件に興味があるんだ?」


「別に興味はないさ。強いて言えば、昔の癖、みたいなもんかな。」


「昔の癖?」


「あ、フレッドさんは元騎士団なんだよ。」


マスターが補足してくれた。


「なるほど、そういうことか。昔の癖というか、職業病だな、それは。」


「だな。もうとっくに引退してるのに、そういう話を聞くと、ついつい気になっちゃってな。 ホント、職業病だな。 アハハ。」


その後、オレはバーボン・ロックをもう1杯、ネコ娘はビールジョッキを4杯飲みほしたところで、宿に戻った。


「今日は面白かったね。アタシ、人と一緒に食事に出かけたり、飲みに行ったりしたりしたことないんで、すっごく楽しかったわ。それに、自分で作る鉄板料理も美味しかったし。」


「あぁ、つまらなくは無かったな。料理も食べられた。」


「貴方、なんでいつもそう素直じゃないの? やっぱり、肯定したら死んじゃう病とかにかかってるの?」


「いや、だから、ちゃんと及第点だったって言ってるし、頼まれればまた行っても良いレベルだったぞ?」


「ホント、素直じゃないね。 まぁ、良いわ、どうせ孤独のロンリー探偵なんて名乗ってる位だから、友達居ないでしょうから、誰かと食事なんて行ったこともないでしょうしね。」


「失礼だな、孤独のロンリー探偵じゃない、孤高のレジェンド探偵だ。 友達は居ないんじゃない、無駄に徒党を組みたくないってだけだ。」


「はいはい、わかったわ。 貴方はきっと素直になると首が取れて飛んでっちゃうのよね、もういいわ、そう思うことにするわ。 でも、今日の話はちょっと興味深かったわね、夜眼水晶を売ってるディーラーの話って。」


「あぁ、これは大きな山の匂いがするな。 もう少し情報を集めたら、宮廷のガラハッド団長に報告しても良いだろうな。」


「そうよね、活動報告しとかないと、アタシ、給料出なくなっちゃうかもだしね。」


「そうだな、明日また違う店で情報収集するか。 とにかく、今日はもう寝よう。」


「そうね、おやすみなさい。」


ネコ娘が窓際のベッドにもぐりこんだ。


ベッドに横になってふと考える。 むかつくけど、ネコ娘の言う通り、誰かとワイワイ食事や飲みに行くのって、案外楽しかったな。相手がネコ娘じゃなかったら、もっと楽しかったのか、いや、相手がネコ娘だったから楽しかったのか。


 物売りの声で目が覚める。


昨日の朝もこれで目が覚めたんだったっけ。この宿、悪くないけど、この、朝の物売りが多く通るのはなんとかして欲しいな、


窓際のベッドと見ると、ネコ娘はベッドに座って窓から外を見てる。


さて、顔でも洗うか。


「あ、おはよう。」


ベッドから起き上がるとネコ娘が振り向いた。


「あぁ、おはよう。今朝は市場へ行かなかったんだな。」


「ちょっと前まで雨が降ってたんだよ。」


「へぇ、そうなのか。で、もう雨はやんだのか?」


「うん、もう降ってないね。そろそろ市場へ行こうかと思ってんだ。一緒に行く? あ、そうだ、昨日のフルーツジュース飲みに行こうよ。」


「昨日の? ミックスジュース屋か? あぁ、行くぞ。」


ネコ娘と一緒に市場へ向かって歩く。


「アタシね、昨日と同じピンクのやつ飲むんだ。甘酸っぱくて美味しいんだよ。ハチミツも入ってるし。」


「気に入ったのか。 オレは昨日とは違うの試してみるけどな。」


店につくと、早速ネコ娘が注文する、かと思いきや、ジュースのミキサーを前に悩み始めた。


「どうした? 昨日と同じの買うんじゃななかったのか?」


「ない。無いのよ。」


「え? 無い? あれ?ほんとだ、ピンク無いな。 もしかして、ミックスジュースって日替わりなのか? 聞いてみれば良いじゃないかか。」


「そうね・・ すみません、昨日ここにあった、ピンクのジュース、今日は無いんですか?」


「ピンクの・・ あ、今日は無いですね。うちのジュースは、市場でその日に仕入れた新鮮な果物を使ってるんで、日によって内容が変わるんですよ。 甘酸っぱいのがお好きなら、これはどうですか? ルミナスベリーとサンフルーツ、それに月桃を少し加えてとろみをつけてみたんです。甘酸っぱくて、喉越し良いですよ。」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ