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異世界初心者  作者: 寿々喜 節句
第一章
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資料調査④

「勇者様はこれから何の資料を覚えるの?」


「住民台帳だ。レスティは何を覚えている?」


「私は今は地図を頭に入れているわ」


「助かるよ。水質調査、現地調査、今俺らやっている資料調査で準備が揃う。これで終わりだ。明日には出発できるだろう」


「やっと準備完了ね。本当は王様との謁見の後すぐに出発したかったけど、まあいいわ。いよいよ出発だもの」


「ああ、出発だ。トリストのところに行くついでに、リアにも俺から伝えておく。それじゃあ最後の仕上げにもう一踏ん張りしよう」


「ええ、がんばるわ」



 気合を入れなおし、資料に向かう二人。


「レスティ、資料調査をするだけなのに、ご飯まで用意してくれてありがとうな」


「何言っているのよ。それくらい当たり前よ」


「本当に優しいな」



 外に目をやるともう暗くなっていた。



「結構集中していたみたいね。私はもうばっちりだと思うわ」

 レスティが両手を広げ伸びをする。

「ちょっと早いけど、明日は出発だし早めにお風呂にして寝ちゃおうかしら」


「ああ、それはいいんじゃないか。明日のためにたっぷりリラックスしてきな」


「い、一緒に入ってもいいのよ?」

 レスティが頬を赤らめて言う。



 リアとトリストといるときは強気なアピールをしてくるレスティだが、二人きりになると急にしおらしくなる。



「メイドがいるんじゃないか?」


「夕飯の準備を終えたから帰ったわ」


「そうなのか。でもほら、俺はトリストのことろに行かないと」


「お風呂に入ってからでもいいじゃない」



 今日のレスティはいつもより強引だ。嫌いじゃない。



「俺と一緒に入ってリラックスできるのか?」


「う、うん。むしろその方がリラックスできる」


「そうか、わかった」



 席を立ち、二人でお風呂へ行く。


 移動中は二人とも黙っていたが自然に身体が寄り添い、レスティが幸助の腕に絡んだ。



 それからのことは想像に任せる。

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