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これから
□◇■◆(幸助)
幸助は隣に座るルビィの手を取る。
「さてと、帰るとするか」
幸助がルビィに微笑み、立ち上がる。
「そうね。帰りましょう」
ルビィも幸助に続く。
空は晴れている。
気持ちも穏やかだ。
処刑場の喧騒は一向に止む気配はないが、気にならない。
今までに起きた出来事をルビィは知らない。
この国の女王として城に閉じこもっていたのだ。
世間のことにあまり興味がないらしい。
そもそも話すつもりもない。
過去のことを話しても意味はない。
俺には明るい未来が待っているのだから。
これから始まるルビィとの物語に、幸助は胸が高鳴った。
お読みいただきありがとうございました◎
私のエッセイ集『脳内整理のさらけ出し』にて、この物語のタブー的解説を掲載していますので、合わせてお読みいただけると色々わかるかもしれません。
お時間ある方はぜひどうぞ。