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異世界初心者  作者: 寿々喜 節句
第三章(前半)
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馬車の中

  □◇■◆(レスティ)




「冷静に考えれば、勇者様と馬車の中で話は出来なかったですね」

 馬車で眠る勇者様を見てリアが言った。


「そうだったにゃ。これは失念していたにゃ」

 頭を手で押さえ、トリストが言う。


「ほんとよく寝るわよね。幸せそうだから責めにくいわね」



 馬車酔いのひどい勇者様は移動中は基本睡眠だった。


 ダンジョン攻略を賛成させることに集中していたせいで、そのことを忘れていた。


 まあそんな勇者様は放っておこう。というよりそれ以外の方法はないのだけれど。


 トリストも眠たそうだし、リアは本を読んでいる。各々自由に過ごしている。


 そんな中、レスティは流れる景色を見ながら一人考えていた。


 なんか少し違和感がある。たぶん勇者様についてのことだと思う。


 三人の作戦により、こうしてダンジョン向かうことになったけれど、果たして成功したのだろうか。


 勇者様は抜けているようで、なかなか頭の切れる人だと認識している。


 二人がどう思っているかは知らないけれど、おそらく評価はそう変わらないだろう。


 それにリアが馬車の中でも話はできると言ったとき、三人は馬車酔いを失念していたけれど、勇者様は自分のことだし考えが及んでいたのではないだろうか。


 まあどうであれ、目的は果たされ、ダンジョンに向かうことにはなったから、レアアイテム奪取のために頑張るしかない。


 ただ、考えの及ばないところで、とんでもないことをしてきたのが勇者様だ。


 ついてきたのには企みがあるのだろうか。


 少し観察しながら行動しよう。

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