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ある者の呟き
世界が思い通りになれば、なんて一度は考えたことがあるのではないだろうか。妄想の世界で人は、美男美女に囲まれたり、世界をカッコよく救ったり、魔法を使ってみたり、と想像力の許す限り世界を楽しむ。逆説的に、この世界は窮屈だという現実を妄想を通じて人は知る。そして、妄想を妄想で終わらせたくない人々がこの世界の技術を発展させてきた。だが、そんな人間はわずか一握りの人間だ。残りの大勢はその「成功者」の成果を享受するにとどまる。
だが、もし仮に一握りの人間に選ばれなくても妄想を具現化することができるとしたら。ちょっとのことで「成功」できるとしたら。人はいったいどうなるのだろうか。
これはある意味「成功」して、ある意味「失敗」した者の話である。




