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衣・食・住・・・さあどうする? その1

もう~カミサンったら照れ屋さんだなぁ。


そう思いながら、自分でカレーをよそって食べ始める俺。


なんだろう、やっぱり大勢で食べるカレーってうまいよね!肉が入ってないのは仕方がないとは思うけど、野菜ゴロゴロカレーも好きだから、ま、いっか!


他のみんなも「ちょっと辛いけど、でも美味しいからどんどん食べれちゃう」とか、「お野菜いっぱい入ってるのだけでも贅沢なのに、きちんとお味がついていて、野菜がほくほくして美味しい!」なんて、はじめて食べている食べ物でも好意的に見てくれてるんだなぁ~と嬉しくなっちゃったよ。


ただ、異世界の料理を一度食べて満足してもらっちゃ困るわけですよ。


これからいろいろな手を使って、この村の「衣・食・住」を充実させていきたいと思ってるんだからね!!!なんてことを、目の前の大人たちに言うと、「えっ?なんですと?」との事。


俺という異世界人が、ただ塩や食料を売って終わりだと思ったら大間違いですよ!

あくまで目的が「イデアを探して連れ戻すため」だとは言え、強引に連れ戻してもまた戻っちゃうんじゃ意味がないと思うからさ、出来れば住んでいる人がみんなにこにこしながら生活できる環境って作って行きたいんだよね。


そのために大事なのは「衣 食 住」の充実。


まずはじめに考えたのは「食」の充実だったんだけど、今のところ、水の確保が出来るかどうかというところで止まっているから、手軽にできそうな「衣」から考えてみたいと思ったんだ。


でね、大人のみんなに、日本では無料でお店に置いてある、とある通販の冊子を見てもらったんだ。

マネックスの洋服選び用に一冊もらっといて正解だったよ!


その冊子の・・・特に女性服に注目して見てもらったんだけど、たぶんみんなにはきらびやかな衣装に見えてることと思うんだよね。そう思うのも男女問わず、みんなが作務衣の上と半ズボンみたいな衣装で生活しててさ、アデルのように一張羅を着るのはどこか外の村に行く時くらいと聞いてるからなんだよね。


まず、そこを平均にまで引き上げたいなぁ~って思ってさ。


俺、「欲の力は偉大だ!」って信条があって、一つでも自分が欲しいもの、やりたいことが見つかったらそれに向かって頑張れる!って思ってるから、それで女性の「美」の部分を刺激したいなぁ~と。


女性が頑張って輝いてくれれば、つられて男性も頑張って、そんな姿を見ている子供達も何らかの刺激になるんじゃないかな?って思ってるのよ。


今いるケル村なんだけど、日本で言う終夏つーのか?夏が始まったぞ!というような涼しい日もあればちょっと熱い日もある、そんな気候のような感じなんで、ちょっと涼しげな、でも動きやすくて、ちょっとおしゃれっぽいところも欲しいなぁ~と思って見ていたんだけど。


「花柄刺しゅう入段フリル袖プルオーバー」ぷらす「カットソースカンツ」もしくは「ウエストリボン付テーパードパンツ」の組み合わせを提案してみたんだよ。


袖が段々になっているゆったり着れる感じの上に、スカートっぽく見えるけどズボンのような構造のモノか、ズボンなんだけど、お腹の部分のリボンが可愛いもの。


それを村の女性陣に着てもらって、男性陣を良い意味で刺激してほしいなぁ~って思うんだよね。あ、いやらしい意味じゃないよ!笑顔になってる女性を見て「俺頑張る!」って思わせたいなぁ・・・って思ってるんよ。


で、頑張ってる男性陣を見て、女性陣にも刺激を。

お互いが良い刺激を与えまくって、この村を良くしてもらいたいなぁ~って思うんだよね・・・なんて話していると、一番最初にくいついて来たのがイデアのお母さん。


「じゃあ、湯あみもして常に綺麗でなきゃいけないね、女性はいつでも綺麗がありたいもんさね」とノリノリで言ってきたので、その湯あみの部分についてもちょっと話をしてみる。


お母さんからの話を聞いている限りでは、お風呂というものはこちらではなく、大体大きな桶にお湯や水をはりそこで体を洗うみたいなんだけど、出来たらここにお風呂?いや、銭湯?スパリゾート?そんな感じのシステムを投入したいなぁ~なんて考えててね。


出来れば、今いる山の湧き水?をどうにかしたいなぁ~って思ってるんだけど、それをするには、まずこの山の調査をしてみないとなんとも言えないから、子供達を別の場所に避難させないといけないんだよねというと、お母さんが「だったらあたしの家にこさせればいいよ」と言ってくれたので、言葉に甘える。


お礼は後でというと、「ああ、塩と砂糖と胡椒、異世界料理のレシピもくれるんだろうね」と先に言われてしまったので、ハハハハと苦笑いしつつも、それくらいだったらお安い御用だったので、遠慮せずにいってくれたお母さんに感謝した次第です。はい。


そんな事を話していると、子供達が飽き始めてきたのがわかったので「んじゃ~みんなでお風呂体験でもしましょうか~」と言うと、カミサン以外みんなが「???」と首をかしげていたので、一言。


ここでみんなで体を洗ってから、溜まっている水?に浸かって見てください。


なんかざわざわ話をしているみんなの脇で、えっと、たしかシャンプー・コンディショナー・ボディーソープあったよな・・・石鹸もあったからそれも出してみるか・・・タオルはそこそこ持ってきてたから・・・なんとかなるなぁ~なんて言ってると、カミサンが「ホントにやるの?」との事。


あ、もちろん、最初は女性と子供ね。

お母さん~カミサンと子供達の面倒お願いしたいので、シャンプーなんかの使い方教えますから来てくださいとお願いすると、「もう何があっても驚かないよ」という風な顔をしてお母さんがこっちに来てくれたので、簡単に説明をしてから、大き目なタオルで目隠しをする。


まずは女性から、終わったら俺らに変わってね。と言いながら、団体の中の男の子含めた男性陣を集める俺らに、カミサンとお母さんがOKを出してくれたので、「綺麗にしといで~」と手だけフリフリして出口に出る俺ら男性陣。


男性陣には男性陣にしか話せないこともありますから、これも好都合・・・


さて、何から話していこうかな?


オラわくわくしてきたぞ!!

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