↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
あなたが番だと気づいた頃には、私はもうあなたを待っていません  作者: 黒猫と珈琲


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
1/9

第1話 ずっと、あなたを待っていた

 リゼットがミハイルを好きになったのは、いつからだったのだろう。


 本人にも、もうよく分からない。


 物心ついた頃には、彼はいつもそばにいた。同じ領地で育ち、家同士の付き合いも長かった。森へ遊びに行く時も、収穫祭の日も、何か嬉しいことがあった時も。思い出を辿れば、そこにはいつもミハイルがいる。


 だから、きっと。


 彼を好きになることも、ごく自然なことだったのだと思う。


     ◇


「リゼット、遅い!」

「ミハイル、待って!」


 十歳の頃。ミハイルは森の入り口で振り返り、大きく手を振っていた。黒灰色の髪に琥珀色の瞳。その髪の間から覗く狼の耳が、楽しそうにぴんと立っている。同じ狼獣人でも、リゼットの耳は蜂蜜色の髪になじむ柔らかな色で、彼のものより少し小さかった。


「そんなに走ったら転ぶよ!」

「転ばないって」

「この前も転んだでしょ」

「あれは木の根が悪い」

「木の根のせいにしないの!」


 ようやく追いついたリゼットに、ミハイルは当然のように手を差し出した。


「ほら」

「何?」

「ここから足場が悪いから」

「一人で歩けるよ?」

「いいから。転んだら痛いだろ」


 そう言って、ミハイルはリゼットの手を握った。少し大きくて、温かい手。森ではいつもこうだった。彼は先に進んでも必ず振り返り、リゼットが遅れると待っていてくれる。転びそうになれば支えてくれるし、疲れたと言えば一緒に木陰で休んでくれた。口では文句を言っても、決して一人で帰ったりはしない。


 リゼットは、そんなミハイルが大好きだった。


「ねえ、ミハイル」

「何?」

「今日も一緒に来てくれてありがとう!」

「別に。俺も暇だったし」


 そっぽを向いたミハイルの耳が、照れくさそうに揺れた。その横顔を見て、リゼットは嬉しくなった。


     ◇


 森へ行く目的は、たいていリゼットの薬草探しだった。


 幼い頃から、リゼットは花や草を見るのが好きだった。同じように見える葉でも、香りや使い道が違う。そんな植物の不思議を教えてくれたのが、領地で薬師をしているヨーゼフだった。六十代半ばの細身の男性で、灰白色の短い髪と淡い茶色の瞳を持つ、穏やかな先生だ。


「リゼット様、こちらの二枚を見比べてください」


 ヨーゼフは摘んだ葉を並べて見せた。


「どこが違うと思いますか?」

「うーん……こっちのほうが葉脈が細かい?」

「正解です。あとは香りも違いますよ」


 渡された葉を指で軽く擦ると、青臭さの中にほのかな甘い香りがした。


「あ、本当だ!」

「よく似ていますが、片方は薬になり、もう片方は腹痛を起こします。間違えないようにしてくださいね」

「はい!」


 リゼットが元気よく頷くと、隣でしゃがんでいたミハイルが大きなあくびをした。


「まだやるの?」

「まだ始めたばっかりだよ」

「俺、もう全部同じ草に見える」

「全然違うじゃない!」

「同じだって」


 ミハイルの耳が退屈そうに横へ倒れる。それを見たヨーゼフが笑った。


「ミハイル様は、薬師には向いていなさそうですね」

「俺もそう思う」

「もう、ミハイルったら」

「リゼットが向いてるなら、それでいいだろ」


 何気なく言われた言葉だった。けれど、自分の好きなことを認めてもらえた気がして、リゼットは嬉しくなった。


「……うん!」


 するとミハイルは、近くに生えていた草を一本摘んだ。


「じゃあ、これは?」

「それはただの雑草」

「なんだよ。せっかく見つけたのに!」

「ふふっ、残念でした!」


 薬草には興味がないくせに、ミハイルはいつも付き合ってくれた。リゼットが夢中になっている間、木の枝を拾ったり、小川で石を投げたりして時間を潰している。そして帰る頃になると、決まって彼女の籠を持ってくれた。


「重いだろ。貸せよ」

「大丈夫だよ」

「いいから。俺のほうが力あるし」

「……ありがとう、ミハイル!」


 そんな優しさが、当たり前のようにそこにあった。


     ◇


 十二歳の秋。


 二人は領地の収穫祭へ出かけた。


 広場には色とりどりの屋台が並び、焼き菓子の甘い香りが漂っていた。リゼットはお気に入りの青いリボンを髪に結び、ミハイルと並んで歩いていた。毎年楽しみにしているお祭りだったけれど、今年は少しだけ特別だった。二人だけで出かける約束をしていたからだ。


「あっ、あれ食べたい!」

「また甘いもの?」

「だって、おいしそうなんだもの!」

「さっきも食べただろ」

「さっきのとは違うもん」


 ミハイルは呆れながらも、焼き菓子を二つ買ってくれた。


「ほら」

「ありがとう!」

「半分くれよ」

「えっ、自分のがあるでしょ?」

「そっちの味も食べたい」

「もう、しょうがないなあ」


 リゼットが焼き菓子を差し出すと、ミハイルは嬉しそうにかじりついた。


 夕暮れが近づく頃、二人は広場の外れにある丘へ向かった。そこからは祭りの明かりがよく見え、遠くから楽しげな音楽が聞こえてくる。リゼットは隣に座るミハイルを見上げた。


「ねえ、来年も一緒に来ようね」

「いいよ」

「再来年も?」

「いいって」

「その次も?」

「何回聞くんだよ」


 ミハイルは笑って、リゼットの頭をくしゃりと撫でた。


「大きくなっても、一緒に来ればいいだろ」

「……本当?」

「本当」


 そして、まるで明日の予定でも話すような気軽さで言った。


「大きくなったら、リゼットをお嫁さんにしてやるし」

「……えっ?」


 リゼットは目を丸くした。


「お、お嫁さん?」

「そう。そしたら、ずっと一緒にいられるだろ」


 ミハイルは何でもないことのように笑っている。けれど、リゼットの頬はみるみる熱くなった。大好きなミハイルのお嫁さんになる。そんなこと、考えただけで嬉しくてたまらない。


「……約束だよ?」

「分かったって」

「絶対だからね?」

「はいはい。約束」


 その時のミハイルは、きっと深く考えていなかったのだろう。子ども同士の、他愛もない約束だったのかもしれない。


 けれど、リゼットにとっては宝物のような言葉だった。


 いつか大人になったら、ミハイルのお嫁さんになる。


 そんな未来を、疑いもせずに信じていた。


     ◇


 年齢を重ねても、リゼットはヨーゼフのもとへ通い続けた。


 薬草の見分け方から乾燥のさせ方、簡単な調合まで、教わることは年々増えていった。最初はただ好きだった薬草が、いつしか誰かの役に立つ大切な知識へと変わっていた。ヨーゼフも、そんなリゼットの成長を喜んでくれた。


「リゼット様は、本当に薬草がお好きなのですね」

「はい!」

「ご令嬢がここまで続けられるとは思いませんでした」

「最初はどう思っていたんですか?」

「半年ほどで飽きられるかと」

「ひどいです、先生!」

「失礼しました」


 そう言いながら、ヨーゼフは楽しそうに笑った。


「ですが、夢中になれるものがあるのは良いことですよ」

「そうですか?」

「ええ。何が将来につながるかは、後にならないと分からないこともありますから」


 ヨーゼフは乾燥させた薬草を束ね、棚へ並べた。


「いつか、リゼット様の知識が多くの方を助ける日が来るかもしれませんね」

「そんな。私なんて、まだまだです」

「焦る必要はありません。学ぶことに終わりはありませんから」


 リゼットは笑顔で頷いた。誰かの役に立てるなら、こんなに嬉しいことはない。いつか自分もヨーゼフのような薬師になれたら。そんな夢が、少しずつ育ち始めていた。


     ◇


 十五歳を過ぎる頃には、ミハイルは随分と目立つようになった。


 もともと整った顔立ちだったが、背が伸び、肩幅も広くなった。黒灰色の髪に琥珀色の瞳がよく映え、笑うと少年らしい人懐っこさが残る。侯爵家の跡取りという立場もあり、領地の令嬢たちから人気を集めていた。


「また誘われてたね」


 ある日、町からの帰り道でリゼットが言った。


「何が?」

「さっきの女の子。今度、一緒にお祭りに行きませんかって」

「ああ、あれか」

「……行くの?」

「たぶん。せっかく誘ってくれたし」

「そっか」


 リゼットは前を向いた。心のどこかが、ちくりと痛む。けれど、二人は幼馴染であって恋人ではない。誰と出かけるのかを決めるのは、ミハイル自身だ。


「リゼットは?」

「何が?」

「祭り」

「家族と行くと思う」

「じゃあ、途中で見かけたら声かける」

「……うん!」


 その程度の言葉でも、嬉しかった。


 昔はいつも一緒だったのに、いつからだろう。ミハイルの隣に、自分以外の女の子がいることが増えたのは。


 それから、彼が誰かと出かけるという話を聞く機会は、ますます増えていった。


 隣の領地の令嬢。裕福な商家の娘。夜会で知り合った女性。誰もが華やかで、人目を引く人ばかりだった。


 リゼットは鏡の前で、自分の姿を眺めたことがある。蜂蜜色の柔らかな髪に、灰青色の瞳。可愛らしいとは言われるけれど、華やかな美人というわけではない。何より、リゼットは夜会で上手に話すことより、薬草の新しい使い方を知るほうが楽しかった。


 ミハイルの周りにいる女性たちとは、ずいぶん違う。


「ミハイル様、最近またお綺麗な方と歩いていらっしゃいましたね」


 ヨーゼフの店で薬草を刻んでいた時、訪ねてきた常連の女性が何気なく言った。


「そうなんですか」

「ええ。赤いドレスの、とても華やかな方でしたよ」

「……そうなんですね」


 リゼットは手元へ視線を落とした。これ以上、聞きたくなかった。刻んでいた薬草に意識を戻そうとするけれど、どうしても先ほどの言葉が頭から離れない。


「リゼット様」

「はい?」

「少し細かすぎますね」

「え?」

「薬草です」


 見ると、必要以上に刻みすぎていた。


「あっ……すみません!」

「大丈夫ですよ。こちらをお願いします」


 ヨーゼフは何も聞かず、新しい薬草を手元へ置いてくれた。その気遣いがありがたくて、リゼットは小さく頭を下げた。


     ◇


 十六歳の秋。


 リゼットは久しぶりに、ミハイルと二人で収穫祭へ行く約束をしていた。


 何日も前から楽しみにしていた。お気に入りの青いリボンを用意し、今年こそ昔のように二人で丘へ登れたらいいなと思っていた。十二歳の秋に交わした約束を、ミハイルは覚えているだろうか。そんなことを考えるだけで、自然と笑顔になった。


 けれど、祭りの前日。


「悪い。明日は行けなくなった」


 ミハイルは、あっさりと告げた。


「……え?」

「隣の領地から来てる令嬢たちに誘われてさ。みんなで祭りを回ることになったんだ」

「でも、先に約束してたよね?」

「そうだけど、あっちは滅多に会えないし」

「……そっか」


 リゼットは手にしていたリボンを握りしめた。


「楽しみにしてたんだけどな」

「そんな顔するなよ。別に来年もあるだろ」

「……来年?」

「お前とはいつでも会えるんだからさ」


 ミハイルは悪びれもせず笑った。


「じゃあ、また今度な」


 そう言って、彼は去っていった。


 リゼットはしばらく、その背中を見送っていた。昔は、どんなに退屈でも薬草探しに付き合ってくれた。自分が転びそうになれば、真っ先に手を差し出してくれた。けれど今のミハイルは、先にした約束より、ほかの女性たちとの時間を選んだ。


「……来年、か」


 リゼットは手の中のリボンを見つめた。


 来年もある。いつでも会える。


 ミハイルにとって、自分はそういう存在なのだろう。


 約束を破られたことも悲しかった。けれど、それ以上に、自分との約束を何でもないことのように扱われたのがつらかった。


 その夜、リゼットは青いリボンを引き出しの奥へしまった。


 それでも、ミハイルを嫌いにはなれなかった。


     ◇


 十七歳の夏。


 二人で川沿いを歩いていた時、ミハイルが笑いながら言った。


「俺、まだ結婚とか全然考えてない」

「急にどうしたの?」

「母上がうるさいんだよ。そろそろ将来を考えろって」

「侯爵家の跡取りだもの」

「分かってるけどさ」


 ミハイルは両手を頭の後ろで組んだ。


「まだ遊びたいし」

「遊びたいって?」

「いろんな人と会いたいってこと。せっかくなら、綺麗な女性ともたくさん付き合いたいだろ」

「……そう」

「若いうちくらい自由でいたいんだよ」


 リゼットは笑顔を作った。


「ミハイルらしいね」

「だろ?」


 彼は満足そうに笑っている。


 リゼットは川面へ目を向けた。陽の光を受けた水が、きらきらと輝いている。十二歳の秋、あの丘の上でミハイルが言ってくれた言葉は、今でもはっきり覚えていた。


『大きくなったら、リゼットをお嫁さんにしてやる』


 覚えているのは、きっと自分だけなのだろう。


「……ねえ、ミハイル」

「ん?」

「昔、私に言ってくれたこと、覚えてる?」

「昔?」

「うん。収穫祭の時に……」


 そこまで言って、リゼットは口を閉じた。


「何だよ?」

「……ううん。何でもない」

「変なやつ」


 ミハイルは笑って、先に歩き出した。


 リゼットもその後を追った。聞くのが怖かった。もし覚えていなかったら。もし、ただの子どもの冗談だったと言われたら。ずっと大切にしてきた思い出まで、色褪せてしまいそうだったから。


     ◇


 それでも、好きだった。


 諦められなかった。


 ミハイルがほかの女性と出かけても、しばらくすると、またいつものようにリゼットのところへやって来る。


「腹減った」

「もう、うちに何しに来たの?」

「何かない?」

「ここ、食堂じゃないよ?」

「菓子くらいあるだろ」

「もう。しょうがないなあ」


 そう言いながら、リゼットは焼き菓子を出す。


「ん。これ、うまいな」

「昨日焼いたの」

「リゼットが?」

「うん!」

「じゃあ、また作って」

「自分で作れば?」

「無理」

「薬草より簡単だよ」

「俺には両方無理だ」


 ミハイルが笑うと、リゼットもつられて笑った。


 こうして二人きりでいる時には、昔と変わらない彼がいた。気取らず、遠慮もせず、当たり前のようにリゼットの家を訪ねてくる。そんなミハイルと過ごす時間が、やっぱり好きだった。


 だから、期待してしまう。


 今はほかの女性と出かけていても、いつか自分だけを見てくれるのではないか。


 大人になれば、あの約束を思い出してくれるのではないか。


 そんなふうに。


 リゼットはずっと、待っていた。


     ◇


 十八歳になった春。


 それは、突然の出来事だった。


 久しぶりにミハイルと森へ出かけた帰り道、リゼットはふいに足を止めた。


「……ミハイル」

「何?」

「何か……不思議な匂いがしない?」


 花でもない。木でも、薬草でもない。それなのに、ひどく懐かしい香りがした。初めて嗅ぐはずなのに、ずっと前から知っていたような気がする。胸いっぱいに吸い込むと、全身が満たされるような安心感が広がった。


 もっと近づきたい。


 そばにいたい。


 自分でも説明できないほど強い衝動に、リゼットは戸惑った。


 ――まさか。


 狼獣人に生まれた者なら、幼い頃から聞かされている。


 生涯に一度、出会えるかどうかも分からない特別な相手。


 その人と出会えば、ほかの誰とも違う香りを感じ、本能が強く惹きつけられるという。


 かつては今より多くの獣人が出会えたというけれど、今では奇跡に近い存在。


 ――番。


「……嘘」


 リゼットは目を見開いた。


 目の前にいるのは、ミハイル。


 幼い頃から、ずっと好きだった人。


 そして、ミハイルも足を止めていた。黒灰色の耳がぴくりと動き、琥珀色の瞳が驚きに見開かれる。


「……何だ、この匂い」


 その言葉に、リゼットは息を呑んだ。


 やっぱり。


 ミハイルも感じている。


 自分だけではない。


「ミハイル……」

「リゼット……」


 二人の声が重なった。


 リゼットの胸に、抑えきれない喜びが込み上げてきた。


 こんなことがあるなんて。


 ずっと好きだった人が、自分の番だった。


 幼い頃、手をつないで歩いた森。二人で食べた焼き菓子。収穫祭の丘で交わした約束。大切にしてきた思い出が、次々と蘇ってくる。


 番だからといって、必ず結婚するわけではない。


 そんなことは、リゼットも知っている。


 けれど、相手はミハイルなのだ。


 幼い頃から好きで、何年も待ち続けてきた人。


 もしかしたら、今まで待っていたことが報われるのかもしれない。


 ミハイルも、あの頃のように自分を見てくれるかもしれない。


 もう一度、手を差し出してくれるかもしれない。


 嬉しくて、リゼットは笑顔になった。


「ミハイル、私たち……!」


 けれど、その言葉は最後まで続かなかった。


 目の前のミハイルが、一歩後ずさったからだ。


 リゼットは思わず口を閉じた。伸ばしかけた手が、行き場を失う。


 琥珀色の瞳には、喜びも、懐かしさもなかった。


 そこに浮かんでいたのは、信じられないものを見るような戸惑いだった。


「……嘘だろ」


 絞り出すような声。


 その瞬間、リゼットの笑顔がゆっくりと消えた。

面白かったと思っていただけましたら、ブックマーク&★★★★★で応援していただけると励みになります!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。