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残骸に溺れる溺れさせる 6

 土田は考えていた。

 復活できる体がないと蘇生できないのではないか、と。

 例えば……現世で死後二百年以上経った土屑同然の死体に蘇生しようとするケース。

 果たして蘇生できるのだろうか。土田はこの自問には首を横に振っている。

 そして……この例がまんまとジャックに当てはまる。

 土田が現世で死んだのは、2008年8月6日。押し入られた警官に銃で頭を貫かれた。

 ジャックが生きたのは18世紀後半。死に方は分からないが、人間はどんなに生きてもおよそ100歳が限界……特別な保存でもされてない限り、死体は土屑になっているだろう。

 新鮮な死体と、原型を留めていない腐乱死体……。

 前者は頭を貫かれているが……圧倒的に前者の方が『条件』としては有利である。

 もちろん、頭を貫かれた死体に魂は宿れるかと聞かれたら、ぐうの音も出ないが……ここで考えてほしい。

 死体とは、体が死んでいるのである。

 つまり、体が魂を繋ぎ止められない状態にあることである。

 

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