その六十
二千四百八十二
『自分という人間が問われている』、そう感じる事はありませんか? 若しかしたら誰か特定の他人からではなくもっと広く大きなものから、運命とか天から問われていると感じる事はありませんか? それは見ていない様で見ている、知らない顔をしている様で厳密に自分を試している……。
そんな風に感じる事があるなら、その気持ちを大切にすべきです。それは本当に見られ、試されているのです。運命かも天かも、或いは別のものかも知れませんが、自分がそう感じるという事は矢張本当に試されているという事なのですから。
二千四百八十三
善いものは『顧みられる』のではありません。善いものは『続く』のです。変わらずに、ずっとそのまま、在り続けるのです。無くなって仕舞う事が無いのです。これは大切な事です。自分自身にも、他人の事にも通用します。
だから、それを頼りにする様な自分になる必要があるのです。そういう自分でなければならないのです。
二千四百八十四
自分が心の支えにする事が出来る言葉を、多く知って下さい。それをいつも憶えておく様にして下さい。その時あなたは、言葉のもつ力を実感するでしょう。それは本当に力強い。絶対に折れません。それを言った人間の命が宿っているからです。
私の思う豊かな人生を構成する要素として、人を励ます言葉は絶対に欠かす事が出来ません。それは私を余のものでは救い難い孤独から助け上げてくれますから。
二千四百八十五
本物の写真家であれば、絶対に『もう撮るものがなくなった』とは言わないでしょう。同様に本物の小説家でも思想家でも、『もう書くものがなくなった』とは言わないでしょう。それらは常に多く、自分の身辺に溢れているからです。寧ろそれら自分が生み出す作品の材料となるものの洪水に、自分は毎日押し流されているといつも自覚しているでしょう。
それがその道に進もうと思っている者の意識ではありませんか。況してや人の想いを書く小説家ならば、書くものに困るなどという事態はあり得ないのです。
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