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33.一角狼

 現在優達は港町の住人達と真昼間から宴をしていてお酒が飲める大人達は既に飲んでいてべろんべろんに酔っ払っている者もいた。この世界で優は既に成人をしていることになるが優とユーナスとスピネルは飲んではいない。大人の中には飲まずに直ぐに漁へ行った者もいた。


 優達の元には漁師がお礼を言いに何人も集まっていて子供たちは優達があの魔物をどうやって倒したのかを興味津々で色々と聞いていた。


 暫くすると漁にでていた漁師達が大量の魚を捕まえて戻ってきた。優は何がいるのか気になったので見てみると魚は地球にいた時に見たものと変わらなく名前を聞いてみたら名前も変わらなかった。


 なので、優はちょっと気になったのでゼロスに聞いてみたところ全世界の海に存在する魚介類の名前は見た目と名前を統一しているらしい。ただ、魔力が存在する世界は突然変異によって魔物化したりすることもあるのでその場合は名前が変わるとの事。


 優は漁師に何匹か魚を貰い優自身一人暮らしの時もあって魚釣りが趣味で釣った魚を捌いて食べたこともあるので優は危なくないように人がいない所へ移動して異空間ボックスからテーブルと包丁とまな板と盛り付ける様の皿を出してその場所で魚を捌いていった。捌き終わって皿に盛り付けているときユーナスとスピネルが何をしているのか気になったのか近づいてきてユーナスが声をかけた。


「ねぇユウ。なんで焼いてない魚をお皿に乗せてるの?まさかそのまま食べるの?」


「うん。そうだが?」


「お腹壊すわよ?」


「あー、もしかしてこっち世界の人達は生魚食べないのか?」


「食べないわね」


「そうなのか、もったいないな。美味いのに。そうか、醤油がないんだったなこっちの世界は」


「しょーゆ?」


「ん?ユーナは見たことあるし実際それ使って料理してたじゃないか。黒い液体だぞ?」


「あー、あれね」


「そうそう。それに浸けて食べると美味いんだ」


「そうなの?」


「あぁ、なんなら食べてみるか?ちっさい奴」


「うん」


 優は小さい魚の切り身を箸で取り醤油に浸けてユーナスの口へ運びスピネルも食べたそうに優をみていたのでスピネルにも食べさせた。


「どうだ?」


「あ、意外と美味しい」


「美味いのじゃ!」


「だろ?あと他にも食べ方があるんだがまた

今度にするか」


「あ、でも、このしょーゆ?だっけ、どうしてもってるの?」


「あー、これなミルにもらった」


「なるほど。納得」


 港町の住人達も気になり始め優の周りに集まって来たので今回小皿を何枚か出して醤油を入れて自由に食べてもらった。


 初めて生魚を食べるのでやっぱり好き嫌いの差は凄く苦手な人の方が多かった。ただ漁師達には人気があり、漁師達に醤油はどこで買ったのか聞かれたがこの辺りでは手に入らないと言うとガッカリしていた。なので優は条件付きで醤油を上げることにした。その条件は魚と交換と言うと漁師たちは快く承諾をしてくれたのでその場で魚と醤油を交換し優は異空間ボックスに魚を入れた。刺身にする捌き方も漁師に教えると喜んでいた。


 すると漁師達がこの街に寄った際はいつでも魚を持って行って言いと言ってくれたがその代わり醤油が無くなった時は分けて欲しいとの事だったので優はそれを承諾したら漁師達は喜んでいた。


 宴は夜遅くまで続き優達は途中で兵士に宿の場所を教えてもらい今日はその宿で泊まることにした。中に入り1泊だけお願いし1泊1人銀貨1枚だったので銀貨3枚を支払い部屋をダブルにしてもらいいつもの様に3人で寝た。


 翌朝3人は着替えて外に出ると漁師達は働いていて宴をしてた場所では住人達全員であと片付けをしていたので優達も手伝うことにした。


 あと片付けが終わる頃には日が真上まで上がっていて昼になっていた。すると、片付けをしていた人達が手伝ってくれたお礼と言って昼食をご馳走してくれることになった。最初優達は断ったがこの街を救ってくれた人なのにあと片付けを手伝わせてしまったお詫びという事だったので有難くご馳走になる事にした。


 優達は昼食をご馳走になった後は一角狼の討伐に行くことを伝え討伐したら戻ってきて報告をすると言い3人は街から出ていった。


 そして、前日に襲われた道まで来ると数匹の魔物の気配があったので優達は一旦止まり様子を伺っていると魔物達は動く気配が全くなかった。すると何処からか遠吠えが聞こえ魔物達はその場から去っていった。


「あの遠吠えは、一角狼か?」


「多分?」


「どうするのじゃ?追いかけるのかの?」


「そうだな。追いかけるか」


 優達3人は逃げた魔物を追いかけて行った。普通は追いかけるのは無理なのだが3人とも人外なので魔物を追いかけるのは朝飯前なのだ。そして、暫く追いかけているとそこには一角狼が100匹以上いて更にはその中に通常の一角狼の大きさの数倍もあるデカさの一角狼もいた。


「ナゼ、ニンゲンガイル?」


「お前話せるのか」


 すると、そのでかい一角狼が声を発した。


「ワレハ、マジンサマカラチカラヲ、イタダキシャベルヨウニナッタ」


はぁ。また、魔神絡みか。


「お前名前はあるのか?」


「オシエタトコロデ、キサマタチハ、ワレラノエサニナルノダカラ、イミハナイ。ダガ、トクベツニキサマタチニハ、オシエテヤロウ。ワレハノナハ、ウール。マジンサマニ、アラタナチカラヲ、モラッタモノ。サァ、オマエタチ、エサノジカンダ。ソコノニンゲンタチヲコロセ!」


「「「「「ワオォォォォォォン!」」」」」


 ウールの声と共に一角狼達が優達を囲み一斉に動き出し優たち攻撃を始めた。


まじかっ。一方的にしゃべった後にこの数でいきなり攻撃をしてくるとか。しかもあいつは鎮座してるだけで何もしようとしないし。なんか腹立つな。


「ユーナ、ネル、やるぞ。二人とも無茶はするなよ」


「わかった」


「分かったのじゃ」


 優は愛刀を今回は2本構えユーナスはいつも通りにも持たなかったが周りに風の刃を纏わせ、スピネルは剣を構えた。


 ネルは大丈夫だろうか?ステータスは高いとはいえこの数だからな。いざとなったらフォローするか。


 一角狼は1人に対し約30匹以上で優達に攻撃をして行った。今回は数が多かったの優は刀を2本使い一角狼達の胴体や足を斬っていき動けなくしていっていた。だが何故か減っていってる気がしないと思って周りを見渡したら斬って動けなくしておいた一角狼達の姿が何処にも見当たらなかった。


 すると動けなくしたはずの一角狼の体の傷がみるみる治っていき優に攻撃を始めた。どうやら即死ではない限り誰かが回復魔法を使い傷を治して行っているみたいだった。


ちっ。めんどくさいな。ってネルの奴危ねーじゃねーか。


 優がユーナスとスピネルを確認してみるとスピネルの後ろから一角狼の魔法が迫っていたので優はすぐにスピネルの後ろに#土壁__クレイウォール__#を作り一角狼の魔法を防いだ。すると、ネルは驚きの表情になっていた。


『ネル気をつけろ』


『すまぬ。ありがとうなのじゃ』


 周りを確認して回復魔法をつかっているやつを探してみると、一番後ろで安全な場所に1匹だけ攻撃をしてこない一角狼がいた。優は現在攻撃をしていなかったので試しに1匹だけ動けなくして攻撃をしてこない一角狼を確認すると魔法を使った反応があった。


あいつか。2人に念話で伝えておくか。


ユーナスside


この数は面倒ね。


 現在ユーナスは一角狼と睨み合いをしていた。何故なら一角狼がユーナスに突っ込んできた時ユーナスに届く前に細切れになっていったので一角狼達はユーナスへの攻撃を一旦辞めてユーナスを睨んでいるだけになっているのだ。


 一角狼が後ろの方からユーナス目掛けて魔法を使い攻撃をしてきたがその攻撃もユーナスが纏っている風の刃で防がれてしまった。すると今度は四方から一斉に一角狼達が魔法を使いユーナスへ攻撃をして来たのでユーナスは自分の四方に周りが見えるように光壁(ライトウォール)を使い攻撃を防いだ。しかし、かなりの数での魔法の攻撃だったので土煙が上がって周りが少し見えなくなった。なのでユーナスは風属性を使い土煙を散漫させ見晴らしを良くした。


 一角狼達はユーナスが無事だったことがわかるとまた一斉に魔法を使い攻撃を始めた。ユーナスはこれじゃあ、らちがあかないと思い自分からも攻撃をしようとした時優から念話がきた。


スピネルside


ちと、この数は多いのう。妾大丈夫じゃろうか?まぁ、やれるだけやってみるのじゃ。


 一角狼達はスピネルに向かい一斉に突っ込み攻撃をしてきた。スピネルは1匹ずつ対処をしていき、とりあえず動けなくする方向にした。スピネルは少し余裕があれば首を斬り倒していきちょっとずつ数を減らしていった。すると、一角狼は、数匹が突っ込むのを辞め気づかれない様にスピネルの後ろから魔法を使って攻撃をした。スピネルはその攻撃に気づくことが出来なかったが自分の後ろに土の壁が表れてやっと後ろから攻撃されたことに気づいた。


『ネル気をつけろ』


『すまぬ。ありがとうなのじゃ』


助かったのじゃ。主様は優しいのじゃ。


 優から念話がきて優がこの壁を作って自分を護ってくれたのがわかり自分がちゃんと大切にされているのが分かり嬉しくなった。


 スピネルは再度集中して後ろにも気をつけながら一角狼達との戦闘を始めた。するとまた優から念話がきた。


『二人ともちょっといいか?』

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