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31.ランクアップ

「準備はいいな?では,,,,,,,,,はじめっ!」


 ギルドマスターの掛け声とともにユーナスの模擬戦が始まった。


 先にしかけたのはナーシィでバスケットボール程の大きさの水球(ウォーターボール)を20個程浮かべてユーナスへ放った。ユーナスは火壁(ファイアーウォール)をつくり全てを防ぎその光景にナーシィは驚いていた。


 何故なら水属性の魔法は火属性の魔法に強く普通はさっきの数の水球(ウォーターボール)は数個防げるのがやっとな筈なのにユーナスは全て防いだからだ。


 因みに込める魔力の量によって強さが変わるらしい。なのでユーナスは単純に20個の水球(ウォーターボール)の合計魔力より多く魔力を注いで防いだだけだ。


 ナーシィはその後も風属性の魔法や光属性の魔法などを使ってユーナスに攻撃をしたがユーナスは全部の攻撃を防いでいった。暫くその攻防ご続いていたが今度はユーナスが自分の周りに火属性と風属性と雷属性を混ぜた竜巻の魔法を3つ程自身の周りに作り出した。太さは半径3メートル程で高さは天井まで届いていた。ユーナスは実際これよりも大きな物は作れるが今回は地下という事もありなるべく抑えて作り出した。


 抑えて作ったと言っても多少は被害が出るわけで作った途端ユーナス側にいたギルドマスターと受付嬢が飛ばされそうになっていたので優は魔力障壁を作り2人の前に張って護っていた。


 そして、ユーナスが放とうとした時ナーシィは両手を上げ降参をした。


「そこまでっ!」


「さっきの魔法はなんだ?見たことないんだが!」


「え?」


「あれ、私にも使えるのか?」


「どうかしら。それよりも次もあるから戻らないと」


「そうだった。取り乱してすまない」


 ナーシィはグレン達の元に戻りユーナスは優達の元へ戻った。ナーシィはいまだに興奮冷めやらぬ状態でユーナスの事を興味津々に見ていた。


「おつかれ」


「おつかれなのじゃ」


「えぇ。次はユウの番よ。頑張って」


 優は模擬剣を受け取って中央に行き既に準備をしているギルドマスターと対峙をした。


 今回の合図はグレンがする事になった。


「ギルドマスターもユウも準備はいいな?,,,,,,,,,,,,はじめっ!」


 今までスピネルもユーナスもどちらも後に攻撃をしたので今回優は先に仕掛けることにした。優は合図と同時に軸足を蹴りギルドマスターに一瞬で近づき軽く模擬剣を振った。優の動きが何とか見えていたギルドマスターはギリギリで受け止めたが少し後方へ飛ばされた。


「危ねぇ。なんだそのスピードと馬鹿力は!」


「そうでも無いさ」


 優は模擬剣を本気で振ったわけでは無かったがギルドマスターからしたら優の軽くは馬鹿力になるようだ。


 そして、今度はギルドマスターが動き先程の銀ランクのヴェンより速く優に近づき優目掛け両手で持った模擬剣をかなりの力で振った。だが優はその攻撃を片手だけで持っている模擬剣で軽々と受け止めそっからは優とギルドマスターの撃ち合いとなった。


 撃ち合うこと5分ギルドマスターの息が上がってきて優は汗ひとつかいていない。そして、ギルドマスターが一旦優から距離をとった。


「はぁ,,,,,,,,,,,,はぁ,,,,,,,,,,,,はぁ,,,,,,,,,,,,お前は,,,,,,はぁ,,,,,,,,,化け物か,,,,,,,,,俺は、こんなに疲れてるのに,,,,,,,,,,,,お前は疲れるどころか汗ひとつかいていないじゃねーか」


「体力だけは自信あるからな」


「はぁ,,,,,,,,,はぁ,,,,,,,,,そういう問題じゃねぇ。さて、俺の体力がもう残っちゃいない次で最後にするぜ」


「わかった」


 ギルドマスターは息を整え集中した。すると、模擬剣が炎に包まれた。


へぇ、なんかこの前俺が刀に纏わせた奴に似てるな。


 そして、ギルドマスターは炎を纏った剣を振って巨大な炎の斬撃を優目がけ飛ばした。


なるほどな。あれはずっと纏わせる感じじゃなくて、炎を纏った斬撃を飛ばす系か。それに斬撃自体の大きさがかなりあるな。10メートル以上あるなそれに斬撃の太さも中々だ。後方へ行くほど太くなってるな。


 ギルドマスターが放った炎を纏った斬撃は凄い勢いで優にどんどん近づいていた。優はその斬撃を避ける素振りすらせずにただ立っていて炎の斬撃を待っているようだった。そして、いよいよ斬撃が優に当たろうとした時優は自分が持っている模擬剣を斬撃を斬る様に振った。すると、炎の斬撃は優の模擬剣に触れた瞬間一瞬で凍りオブジェとしてその場に留まった。その光景を見ていたユーナスとスピネル以外は唖然としていた。


 優は氷のオブジェになった炎の斬撃を再び模擬剣を振って壊した。すると闘技場は氷の細かな破片でキラキラしており皆唖然としていたのだが、その光景に見とれていた。


 一方優とギルドマスターは優が氷のオブジェとなった炎の斬撃を壊して直ぐにギルドマスターへ近づき模擬剣の先を疲れ果て模擬剣をついてなんとか立っているギルドマスターの顔の正面に剣先を向けていた。ギルドマスターは口だけで降参告げ見とれていたグレンが「はっ!」と我に返り模擬戦の終わりを告げた。


「そ、そこまで!」


「はぁ,,,,,,,,,はぁ,,,,,,,,,はぁ,,,,,,,,,はぁ,,,,,,,,,はぁ,,,,,,,,,なんださっきのは」


「さっきのって?」


「俺の斬撃を破ったやつだ」


「あぁ、あれはただ凍らせただけだ」


「そうか。ってなるかぁ!どうやって俺の自慢の技を凍らせた」


「いや、だから氷属性を俺の模擬剣に纏わせて凍らせただけだぞ?」


「,,,,,,,,,,,,はぁ、もういいや。それじゃ、お前ら3人とも銀ランクにアップだ。本当は金ランクにしたいんだが俺ひとりじゃ決められないからな」


「そうか。俺はどっちでもいいが」


「後でギルドカードを貸してくれ銀ランクに変えておく」


「わかった」


 優はユーナスとスピネルの元へ戻り受付嬢にギルドカードを渡した。その後はグレン達から質問の嵐だった。


 優とユーナスとスピネルはギルドマスターの部屋もとい執務室で待つことになったのでギルドマスターと一緒に戻りグレン達は1階にある酒場にいった。


 ギルドマスターの執務室で待っている時ギルドマスターが優達に色々と質もをしていた。


「お前達一体どこから来たんだ?あんなに強かったら嫌でも耳に入ってくるもんだが」


「まぁそこは秘密だ。いずれ話してやるさ」


「そうか。わかった」


「それよりも銀ランクで本当にいいのか?」


「あぁ、構わん。さっきも言ったが本当は金ランクにしたいんだが1人で決めれんからな。そうだ、この街を出る時俺のところに来てくれそしたら紹介状をお前らに渡す」


「わかった。そう言えば盗賊の討伐はいいのか?」


「それなら、お前らはもう既にやってるだろ?あ、忘れてたな、これお前らが討伐した盗賊たちの報酬だ」


 そう言ってギルドマスターは袋を優に渡した。優が中を確認するとパッと見金貨が50枚以上入っていた。


「こんなにか?」


「あぁ、お前が討伐した盗賊たちはこの辺では有名でな。中々しっぽが掴めなかったんだよ」


「なるほど。なら貰っておくか」


 その後はギルドマスターと色々と話していて、暫くすると受付嬢が戻ってきて受付嬢の手には銀色のギルドカードが3枚あった。そして、3人とも受付嬢からギルドカードを受け取ってギルドマスターと受付嬢に挨拶をして宿へ戻った。


 戻る時グレン達に一緒に飲まないかと誘われていたが今日は疲れたから帰って休むと言い宿へ戻った。外に出ると既に暗くなっており宿で夕食を食べることにした。


 宿に戻る時スピネルは我慢できなかったのか自分で持っていたお金を使って今朝寄った屋台でまた串焼きを買って食べていた。宿に戻ってもスピネルは夕食を食べていた。


いや、ネル食いすぎだろ,,,,,,,,,こいつどんな胃袋してんだか。てかめっちゃ食うのによく太らないよな。剣だからか?まぁいいか。


 優とユーナスは食べ終わったがスピネルはまだ食べていたので2人はスピネルが食べ終わるのを待つことにした。


「二人とも今日の模擬戦はどうだった?」


「そうね、流石銀ランクって感じかしら?普通はあんな事は出来ないと思うのよね」


「確かにな。多分今の勇者たちより強いだろうな。それに銀ランクとは言っても金ランクに近い銀ランクだろう」


「多分ね」


「はぐ、あむ、あむ、はむ、ん。妾の相手も強かったのう。ちょっと本気を出してしまったのじゃ。でも今日はゴブリンとしか戦ってなかったからちょっと楽しかったのじゃ」


「その言い方だと戦闘狂に聞こえるな」


「失礼なのじゃ!相手が弱いものばかりじゃと妾の強さがイマイチ分からないからのう強い相手と戦うのは参考になったと言う意味じゃ!」


「そうか」


「私も今の冒険者達の強さが分かって良かった」


「そうだな」


 その後は次の日何をするかを話し合ってスピネルが食べ終わったので部屋へ戻って優が2人に生活魔法(クリーン)を掛けて寝巻きに着替え3人でベッドに入り眠った。

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