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30.ギルドマスター

 冒険者ギルドの酒場で昼食を食べているといつも優達の相手をしてくれる受付嬢が近づいてきた。


「ユウさんちょっといいですか?」


「なんだ?」


「その、ギルドマスターがユウさん達に会いたいそうです」


「なんでまた?」


「私にもわからないんですがとりあえず会って話がしたいそうです」


「そうか。まぁ会うのはいいんだがいつだ?」


「今日がいいそうです。ですが無理ならまた日を改めるそうです」


「わかった。ユーナとネルは今日でもいいか?」


「私は別にいいけど」


「うむ」


「なら今から会いに行こうか。ちょうど食べ終わったし」


「分かりました。ではギルドマスターの場所まで案内しますね」


 優はお金を支払い受付嬢の後をついて行った。受付嬢は階段を上がり1番上の階の3階にいきその階にある一室の扉の前で止まり受付嬢がノックをした。


コンコンコンコン


「ギルドマスターユウさん達を連れてきました」


「おう。入れ」


「失礼します」


 受付嬢がドアを開け中に入り優達がその後に続き部屋に入るとギルドマスターが威圧を放って来た。受付嬢はその威圧を受け顔色が少し悪くなりさらに少し震えていたが優達3人はどこ吹く風。そして、優はお返しとばかりにギルドマスターの威圧よりさらに強くギルドマスターだけに向けて威圧を放った。すると、ギルドマスターの威圧がとけ受付嬢はその場にへたり込みギルドマスターは顔を青ざめ冷や汗をかきはじめた。


「ぎ、ギブ、だ」


「そうか」


「はぁ,,,,,,はぁ,,,,,,な、なる、ほど、な。聞いてた、以上、の強さらしい、な」


「聞いてたってのはなんだ?」


「ふぅー。赤ランクの冒険者を新人冒険者がたった1発殴っただけで動けなくしたやつがいたって聞いてな、それがお前らだって聞いてな。久々に強いやつが来てくれたと思って直接会って俺が強さを調べてやろう思ったんだよ」


「なるほど。それでさっきの威圧か」


「あぁ。そういう事だ。俺の威圧を受けて3人ともビクともしねぇときた。更にだ俺の何倍も濃密なのを俺単体に放ってきやがった。正直死ぬかと思ったぜ」


「もう!いきなり威圧をするのは辞めてください!」


「わるいわるい」


「悪いと思ってるなら御給料を上げてください!では、私は飲み物の準備をしますね」


 受付嬢はしばらく座り込んでいて漸く立てるようになりギルドマスターへ文句を言って、受付嬢は飲み物の準備を始めた。


「それで会ってみたいって理由はそれだけか?」


「それもあるが用もあるんだ。お前達3人ともランクアップ試験受けてみる気は無いか?」


「ランクアップ試験ってのはなんだ?」


「冒険者登録する時にも聞いてると思うが自分より上のランクの奴と模擬戦をして勝つかもしくは引き分けなら戦った奴と同じむになるって説明を聞いてるだろ?それを、お前らにやってもらおう思ってな」


「なんでだ?」


「強いやつを低ランクのままにしておくのが勿体ないからな。それでお前達が戦って貰うのはこの俺だ。これでも昔は冒険者で金ランクだったんだ」


「なるほど。でも1人で大丈夫なのか?」


「ちょっと無理があるな。だが今日は銀ランク冒険者がいるからなそいつらにも手伝って貰うことにする」


「わかった。でもちょっと待ってくれ」


 優はユーナスとスピネルに相談したが2人は優がしたいようにすればいいとだけ言われたのでそのランクアップ試験を受けることにした。その事をギルドマスターに伝えると地下でやるらしいので4人で移動をした。そして、受付嬢は銀ランク冒険者に説明をしにいった。


ここには地下があったのか知らなかったな。


 地下に着くと闘技場になっており観客席はなく1面壁に囲まれていた。闘技場の広さは球場より少し大きく天井までの高さは30メートル以上だった。


おぉー、めっちゃ広いな。


 優が闘技場の広さに感心していると受付嬢が冒険者を何人か連れてやってきた。その中には優達に親切にしてくれた男もいた。


なるほど、銀ランク冒険者ってグレンの事だったのか。


「お待たせしました。グレンさん達を連れてきましたよ」


「ギルドマスター来てやったぞ。ん?ランクアップ試験するのはユウ達だったのか!」


「まぁな」


「なんだ、お前達知り合いだったのか」


「あぁ!昨日受付の場所を教えたんだよ。あ、そうだ、ユウこいつらが俺の仲間だ」


「俺はグレンと一緒に前衛をしていて銀ランク冒険者のヴェンだ。よろしくな」


「僕は中衛をしていますウェイといいます。同じく銀ランクです。よろしくお願いします」


「私は後衛のナーシィだ。よろしくな。同じく銀ランクだ」


「私は後衛のマーシィです。ナーシィの妹です。よろしくお願いします。一応これでも銀ランクです」


「俺はユウです。よろしくお願いします。あ、前衛です」


「ユーナスです。後衛です。よろしくお願いします」


「スピネルじゃ。前衛も後衛もどっちも出来るが主に前衛かのう?よろしくなのじゃ」


 グレンの仲間と優達はそれぞれ自己紹介をして行った。


それにしてもナーシィとマーシィは似てるな。流石姉妹だな。


 優達の相手をする人を決めていき、優はギルドマスターとユーナスはナーシィ、スピネルはヴェンになった。


 最初に戦うのはスピネルとヴェンになった。スピネルとヴェンはギルドから刃が着いていない剣を借りて二人とも構えて戦闘態勢をとった。


「両者準備はいいな?では,,,,,,,,,,,,はじめっ!」


 ギルドマスターの合図がかかった。


 だが、二人とも動く気配がなかった。両方相手の動きを伺っているのだろう。暫く睨み合っていると先に動いたのはヴェンだった。


 ヴェンは中々のスピードでスピネルに近づき模擬剣を振り下ろしたがスピネルはその攻撃を難なく受け止めた。ヴェンは受け止められるとは思っていなかったのか驚いた表情をしてスピネルから距離をとった。


 また睨み合いになるかと思ったが今度はスピネルが動き出した。スピネルはヴェンより早く動いて近づき模擬剣を振るった。ヴェンはその攻撃を何とか受け止めていたがスピネルの一撃が予想より重たく手が少し痺れていた。だがスピネルは攻撃を辞めることなく次々と模擬剣を振って行った。ヴェンはその全ての攻撃を受け止めることが精一杯で逃げ出すことが出来なかった。遂に限界がきたのかスピネルの模擬剣がヴェンの持っていた模擬剣を弾き飛ばしヴェンは丸腰になった。スピネルは丸腰になったヴェンの首筋に模擬剣を向け、ヴェンが両手を上げ降参をした。


「そこまでっ!」


 ギルドマスターの声とともにスピネルの模擬戦が終わった。


「それにしても、あんた強いんだな」


「そうでも無いのじゃ、2人に比べると妾はとても弱いのじゃ」


「あんたより強いってマジかよ,,,,,,」


 ヴェンはグレンの方へ戻り、スピネルは優達の所へ戻った。


「おつかれ」


「お疲れ様」


「うむ」


 そして、次はユーナスとの番になり闘技場の真ん中に移動した。


「やり過ぎるなよ」


「わかってる」


 ユーナスは何も持たず、ナーシィは杖を持ちギルドマスターの初めの合図がかかった。

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