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努力畢生~人生に満足するため努力し、2人で『無敵』に至る~  作者: たちねこ
第一部 乳幼児期 『5歳編』
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サティス 2

 湯が気持ちいいわ。

 「あ、ブリッサ背中流してあげる」

 星が綺麗ね。

 「ありがとう!カリマ!」

 もう黙ってられないわ!

 泳ぐわ!

 「ほっ」

 バシャバシャ。

 楽しいわねこれ。

 「あ!サティス!泳いでないで一緒に洗いましょう!」

 ブリッサに呼ばれる。

 立ち上がって返事をして2人の元に寄る。

 カリマの隣に並んで座る。

 わたし、カリマ、ブリッサの順番。

 「一列で流し合いましょう!」

 ブリッサが白い石を手にとって、両手でこすって、ブクブクと白い何かを発生させる。

 「それはなにかしら!?」

 良い匂いがする。

 なにかしらこの匂い。

 あ、そうだわ!

 ぶどうの匂い!

 「これは『石鹸』よ!このぶくぶくは『泡』!私のお母さんとおばあちゃんが作ったの!最初は羊を食べるのに、木で焼いてたら、偶然使っていた木が『石鹸』になっててたの!」

 よく分からないけど、ブリッサのお母様とお婆様が作ったのね?

 「その時の石鹸はとっても臭かったんだ・・・だから、『ディナステーア』でのお仕事のお得意さんを当たってみたら、動物の油が原因かもってなって、代わりになるものを探し歩いたんだ!」

 ふふっ。

 良い顔してるわ!

 お母様とお婆様が大好きなのね!

 「へぇ、それは私も初めて聞くわ」

 カリマも泡を発生させてる。

 「良い機会だから、話したくて!」

 嬉しそうね!

 「それで、続きなんだけど、隣村で『葡萄』から油を作ったりもしてるって情報があったのよ!」

 「ぶどうから油?」

 不思議ねぇ。

 油って、あの、お肉から出てる、美味しい汁よね?

 それが、どうしてぶどうから?

 「サティスも不思議に思うよね?でも、確かに葡萄から油を作ってる!だから、隣村と協力していい匂いのする『石鹸』を作ったんだ!」

 ブリッサは、自慢しているみたいだ。

 お母様たちのやったことが、自分のことみたいに嬉しいんだろうな。

 「あぁ、だからここに『石鹸』があるのね」

 カリマが隣で頷く。

 「うん、まぁ、そう言う事なのよ!この『石鹸』は、お母さんたちと、隣村の『油職人』の合作!私も将来手伝うんだ!葡萄の匂いは出来たから、また違った匂いを作ると思う。だから、これからしばらくその手伝いね!あとは、値段を下げられるようにも考えていかなきゃ・・・」

 最後の方はちょっと真剣な顔だった。

 「ふふっ、値段が下がるのはいいわね。普段から使いたいもの。はぁ、良いわねブリッサは、『剣舞術』以外にもやりたいことがあって・・・私はまだしばらく、お母さんと一緒にお父さんの『麦畑』の手伝いだわ」

 カリマがため息をついて言う。

 そっか、『剣舞術』を修めたら次は何をするのか考えなきゃならないんだ。

 ・・・わたし、何も考えてなかったわ。

 フェリスはどうするのかしら?

 今度聞いてみようかしら?

 「やりたいことならあるでしょ?」

 「え?」

 「デスペハードのお嫁さん」

 「なっ!」

 あ、カリマ顔真っ赤だわ。

 「そ、それは・・・そうだけど、でも、まだ、そんな!」

 慌ててる。

 「さ、あっち向いて!背中洗ってあげるわ!」

 ブリッサはカリマを無理やり私の方を向ける。

 「くぅ・・・してやられた気分だわ。はぁ、まったく・・・それじゃあ私はサティスの背中を洗ってあげる、あっち向いて」

 私はカリマに言われるがまま、カリマに背中を向ける。

 背中にぬるぬるした『泡』を塗られる。

 ぬるぬるしていて・・・ふふっ。

 「くすぐったいわ!」

 「でも、気持ちいいでしょ」

 「うん!」

 『泡』をごしごしと塗られて心地よさに眠くなってくる。

 そう言えば今日は楽しかったわね・・・。

 お母様に一撃入れる事が出来て嬉しかったわ。

 「あ、さっきの続きなんだけど、そもそもデスペハードとは上手くいってるの?」

 次は私が一撃入れてやるわ!

 「え?うーん・・・悪くは無いんだけど。よくもない感じ。関係は悪くないんだけど、先に進んでくれないのよ」

 フェリスが言ってたわ。

 大きな目標を達成するには何個か小さい目標を立てるべきだって。

 「あ、わかる~!ベンタロンも、結婚するまでは手出しはしないとかかっこつけちゃってさぁ。私って魅力ないのかしらって不安になるよねぇ」

 今回は全員だったから、次は私とフェリスの2人で入れてみせる!

 「サティスはどう思っているの?」

 「んー?なにがー?」

 ブリッサに突然言われて私は困る。

 最近、皆好きだのなんだのと言う話ばかりだ。

 よくわからない。

 「フェリスの事よ!」

 言われてフェリスの顔を思い浮かべる。

 「え?好きよ?」

 思った事をそのまま言うしかない。

 「アルコメンバーのみんなと、お話を聞いてくれるお姉ちゃんみたいなソシエゴも好き。コルザやボカとコラソン、もう居ないけれどお父様も好きだし。もちろんお母様達2人も好き。みんなみんな大好きよ!!」

 「そういう事じゃないんだけど」

 「でも、そう言う所が可愛いのよねぇ」

 ブリッサとカリマが後ろから抱き着いてきた。

 ぬるぬるとやわやわで気持ちいい。

 それに良い匂い。

 「な~に~?」

 沢山3人で笑いあった。

 とっても楽しかった。


 好きの違いなんてわからない。

 私がみんなを好きな気持ちと、最近2人が話している好きに違いなんてあるの?


 フェリスなら知っているのかしら?

セドロとブリランテは、みんなの事を待ちながら酒を飲んでます。

『誰か』と昔話に花を咲かせながら。

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