見通しの悪い交差点(1段階 技能教習10)
2017年10月5日。この日は珍しくスクールバスが予定時刻よりも早く乗合所に到着した。いつもなら遅れて来る上に、いつもと違う道からスクールバスが来たので、乗合所で待っていながらうっかりバスを見送ってしまう。
幸い運転手が気付いて近くに停まってくれたが『ちゃんと手を上げてくれないと判らない』と怒られる。
バスを待っている間、ぼけーっとスマホをいじっていた訳ではなく、ちゃんと道路に目を向けて、前を通過していく車の動きを見ていた。しかし、目があまり良くないのと不安症なのもあって、間違えたら恥ずかしいとか迷惑かけると思い、手を上げられなかった。そもそも、ガイダンスかなんかに『スクールバスは予定より遅れて来ることはあっても早くに来ることはない』と書いてあったし、教習所内の貼紙には『決められた運行ルートしか通らない』とも書いてあった。
決まった道を通らないで予定より早く来たのが悪いんじゃねーか。とか思ったが何も言わなかった。技能教習がある日は憂鬱で怒る気力すら起きない。あまりにも車に乗りたくないのか、朝起きた時に左腕を見たら、またしても蕁麻疹ができていた。
ただでさえ行くのが嫌なのに、車に乗る前から気落ちするなんてなぁ。
テンションだだ下がりの状態で教習所に到着。受付で配車券と教習原簿を受け取る。原簿を渡してくれたのは前に入校手続きをしてくれたお姉さんだった。
「お願いします。ありがとうございます」
僕は人と話すのが極端に苦手だが、スクールバスの乗降時や教習を受ける前と受けた後、原簿を受け取る時も挨拶は欠かさない。スクールバスに乗っている時も思うことだが、何かしてもらっているのに無言の奴が多くて驚く。してもらって当然だと思っているのだろうか。僕には理解できない。
原簿を渡してもらう時、お姉さんが「がんばってください!」と言ってくれて少しやる気が出る。その後、迎えた技能教習10回目では、見通しの悪い交差点の通行を練習した。
この教習では、車道の左右が障害物に挟まれている、文字通り見通しの悪い場所を通る。実際にやってみるまでは楽勝だと思っていたが、これが案外難しい。左右の道の先が見えるようで見えないので、行けると思って前に出ても、しっかりと確認しないと横から来る車の進行を妨げてしまったり、進行先で車が詰まっている為に半端な場所で停止することになったりする。そうならない為に、前屈みになって左右の道の先に目を向けて、ゆっくりと車を前進させていく。
初めの内は車の中で前屈みになるのを間抜けな気がして恥ずかしく感じたが、すぐにそんな感覚は失くなる。恥ずかしいからと、面倒だからと確認を怠って事故を起こすほうがずっと間抜けだ。
何度も練習を重ねて、自分だけで問題なく行けるかどうか判断できるようになったところで教習終了。
教習所に来る時の一件があったので、この日は気乗りしなかったが、帰りは結局バスを利用した(方向音痴なので利用しないと帰れない)。




