第一話【怪異がいる街】
ねぇ、キミは知ってる?怪異は…
某県某市。柳田町。柳田高校。六月。半袖の生徒が増え、アスファルトで卵を割れば勝手に目玉焼きができるほどの暑さだが生徒達は楽しく過ごしてる。
生徒一「あちー!」
生徒二「本当だねー。」
生徒三「スピキをイジメヌンデ。」
「ん?今スピキいなかった?」
「気の所為でしょ。」
その時、ガラガラとドアを開けて担任の教師が入ってきた
担任「はーい全員着席、ホームルームの前に転校生を紹介します」
生徒達はガヤガヤザワザワしてる
生徒一「マジ!?男?女?」
生徒二「男らしいよ!」
「女が良かったー!」
生徒三「チョワヨー!」
担任が静かにさせるように手を叩いた
担任「はーい静かにー、それじゃ入っていいよ。」
ドアが再びガラガラと鳴り、転校生が入って来た。その転校生は身長が高く
整った顔立ちをしていて銀色の髪をしていた。
担任「自己紹介どうぞ」
転校生は黒板に名前を書いた
転校生「柳田高校に転校しました二年の『南雲 銀』って言います、好きな食べ物
はフルーツ全般です、これからよろしくお願いします。」
生徒達から拍手が上がった、男子から「よろしく」という声と女子からの
「イケメンじゃない?」という声が上がった。
担任は咳払いをして。
「はい、南雲君よろしくね。じゃあ席は『百合川』の隣な。」
南雲は百合川の隣の席に移動した。
百合川「私、『百合川 藤花』よろしくね、南雲君。」
百合川と名乗った彼女は白髪で美人だった、そして気の所為だろうか?
百合川は南雲を値踏みするような目で見た。
南雲は気にせず返した
南雲「よろしく、百合川さん。」
百合川「うん…ねぇ、南雲君。キミ『異能』使えるでしょ?」
急の発言に南雲の笑顔が一瞬凍った。
南雲「え?今なんて?」
百合川は続けた
「急にごめんね、でも『異能』もしくは『怪異』という言葉について知っていたら『生徒会室』に来て。」
南雲は『異能』そして『怪異』という単語に聞き覚えがあった。
「私から一方的に話し続けてごめんね、お詫びにキミの質問に答えるよ。」
南雲はそんな急に言われてもという顔をしたが脳内を回転させて質問した。
「じゃ、じゃあ好きな曲は?」
百合川は一瞬え?という顔をしたがクスッと笑い質問に答えた。
「さくらかな」
「誰の?」
「後、桜」
「だから誰の?」
「後は…桜(独唱)かな」
「だから…いや、それは誰か分かる、てか桜好きなんだ。」
数時間後、昼休憩。南雲は言われた通りに生徒会室に向かった。
南雲は少し緊張しながら生徒会室の扉をノックした
南雲「失礼します」
南雲がドアを開けた時、そこには思ってたのと違う光景だった。
百合川「違う!『いらっしゃい生徒会へ!』じゃなくて『ようこそ生徒会へ!』だよ!いつから生徒会はラーメン屋になったの!?」
男一「ようこそはテンプレすぎるって!いらっしゃいはオリジナリティあるって!」
女一「まぁまぁ喧嘩しないで。」
男二「どうやら来たみたいだよ。」
南雲は間違えたと思い帰ろうとした。
百合川「合ってるから!帰らないで!」
百合川は咳払いして。
「改めてようこそ生徒会へ!」
「まずは自己紹介だね、さっきも言ったけど私は『百合川 藤花』、生徒会長だよ、」
男一「『氷室 優』だ、まぁさっきのは見なかったことにな。ちなみに生徒会副会長だ。」
女一「『月島 美月』です、久々のお客様だから張り切っちゃって。書紀です。」
男二「『雛森 洋平』、よろしく。まぁ会計をしてる。」
氷室と名乗った男性は金髪で背丈が高く気さくな性格だった、だけど高校生に見えないのはなぜだろう?月島と名乗った女性はピンクの髪で優しい性格で皆のお姉さんタイプだった。雛森と名乗った男性は黒髪で無口だが南雲の為に椅子を用意してた、多分優しい性格なのだろう。
南雲「南雲 銀です、よろしくお願いします。」
氷室「南雲 銀…贅沢な名だね。」
百合川の拳骨が氷室の頭に当たった、クリティカルだった。
氷室「痛った!酷い!親父にも拳骨されたことないのに!」
百合川「初対面との距離感間違えるなって何回も言ってるでしょ?」
「ごめんね、南雲君、これから色々説明するから椅子に座って好きな体勢でいいよ。」
南雲は椅子に座った、錆びた音がしたパイプ椅子、生徒会なのに予算ないんだ。
百合川「私達は生徒会だけど、生徒会の業務は建前で、ある『仕事』をしているんだよね。それは……『都市伝説及び怪異の対処』だよ。」
氷室が続けた。
「なんで俺達が対処しているのかと言うと、この柳田町には怪異達がうじゃうじゃいるんだ。それだけじゃない、怪異達は『領域』を使う、『領域』は簡単に言うと怪異達だけの『バフ』そして『ルール』がある場所だ。その『領域』に対応できるのは『異能』だ。」
百合川が補足した。
「私達は四人とも全員異能持ち、ちなみに怪異とかは有名なのは『口裂け女』とか『きさらぎ駅』とかだね、『ルール』は『私綺麗?』とか『次はきさらぎ』とかだよ。」
「ねぇ、キミは知ってる?怪異は…噂から生まれるのはもちろん、『人間が怪異になる事があるの』」
南雲は関心しながら聞いてたが、人間から怪異…聞いた事がある。南雲が前住んでた島でも同じ様な伝承があったからだ。
百合川「南雲君にはその都市伝説及び怪異の対処をお願いしたいの、生徒会としてね。」
南雲は脳内フル回転して考えた、将棋の長考みたいに。
南雲「……俺で良ければ。」
百合川「やった!じゃあ私の異能を紹介するね私の異能は『強制的に弱点を作る能力』だよ、だからさっきの拳骨がクリティカルだったの。」
氷室「俺の異能は『不老不死』だ、信じられないかもしれないがマジだ、ほら見ろさっきの拳骨の傷が治ってる。本当は三十代なんだが…学割が利くから学生として生きてる。」
月島「私の異能は『様々な矢を作る能力』です、光の矢とか毒の矢とかです。」
雛森「俺の異能は『透明になれる能力』ほら。」
雛森が消えてその後別の場所に現れた。
「これが証拠。」
百合川「南雲君の異能は?」
南雲「俺の異能は『繋がりができた怪異の異能を使う事ができる』能力…。」
一瞬の静寂…そして
百合川「どわーwww」
雛森「エグーwww」
氷室「冗談キツイてwww」
月島の拳骨が三人に下りた。
月島「冷笑系辞めてください、すいませんがこの馬鹿達の為に証拠見せてくれませんか?氷室さんにやれば生き返るので大丈夫です。」
氷室「酷い!?」
南雲は思った、月島は絶対に怒らせないようにすると。
南雲「わ、分かったよ…『異能発動…怪異・死神の鎌』。」
氷室「即答!?死神って何!?やめてー!」
死神の鎌が氷室を斬った、そして再生した。
氷室「…マジだった…エグい斬れ味だった。」
百合川「私は最初から信じてたよ?」
雛森「嘘つけ、一番疑ってたろ。」
百合川「うるさいよ!」
百合川が咳払いした。
「まぁ、さっきはごめんね、ジョークのつもりだったんだけどね。これからよろしくね南雲君。」
「うん!よろしく!」
こうして南雲の怪異譚が始まった。
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