31 レオンの悩みはディランが解決する
読んでいただいている方(待っていただいた方)……大変お待たせしました。
多数ある作品のなかから見つけて読んでいただいた方、ありがとうございます。
前回より、二ヶ月経ってしまいました。
申し訳ございません。
毎日忙しく、休みの時は半日近く寝ている状態です。
病気でないのですが、体力なくて(;つД`)
毎回、言い訳でごめんなさい。
二本、投稿します。
1話目です。 この後、2時に2話目投稿します。
槍を持つと決めてわかった事。
どうやら、僕はディランが言ったように、槍の扱いのほうがあっていたようだ。
いつも通り、上半身を隠すように盾を持ち、剣の代わりに盾の横から槍を相手に向けて構える。
すると、相手は武器を持ち変えた僕の行動を警戒して、攻撃を躊躇する。
だが、このままでは埒があかないので、相手は戸惑いながらも攻撃をしかけてくる。
相手が動いた瞬間、僕は身体が反応し槍を突きだす。
相手は初動を止められた為に、つんのめり体勢を崩す。
隙を見て僕は、もう一度槍を突きだし、相手の胸元に当て勝負が決まった。
しかし、次からは勝てなくなった。
スタイルが相変わらず、待ちからの反撃だとわかると、相手はわざと動く動作を行い、僕の攻撃を引きだし、避けたり、槍を打ち払ったり、ましては、槍を掴んで引っ張り僕の体勢を崩してきた。
最初の勝利以外は負け続けだった。
僕も負け続けた事で、深く悩む。
槍を突きだすと、相手は余裕をもって槍を見据え避ける、掴む。
最初から槍を突きだしていると弾かれる。
槍を短く持ったり、短い突きだしだと相手に届かない。
届かない……どうすれば?
そして思いつく。
先日、ディランがテッドと勝負した時、ディランは身長差が二倍のテッドに、まず太もも等にパンチを打ち込み、隙を見ては胴体へと打つ。
更にダメージを与え、上半身が届く範囲まで来たとき確実に当てていった。
朝のトレーニングでもそうだ。
ディランは攻撃を避けては、当てられる場所に打ち込む……特に足を当て、相手の機動力をおとすように攻撃をしていた。
そういえば、いつも僕は相手の上半身……特に胸元ばかり狙っていた。
来るところがわかっていたら、それを警戒していれば対処がしやすい。
そういう事だったんだ。
ならば、攻撃のタイミングは今のままでいいとして、ディランみたいに足元や、膝なども狙って範囲を広げれば?
こうして、問題点が出れば対処していき、勝率は上がっていった。
また、盾を使った攻撃や防御も、新たに教えてもらい、いろんな意味で訓練が楽しくなっていく。
1ヶ月が過ぎたあたり、久しぶりにディランが、僕の訓練に顔を出した。
「にい様、お疲れ様」
「ディラン、来てたんだ?」
「うん、試しに作っていたのがある程度出来て時間が作れたからね。
こっちに来たんだけど……調子よさそうだね?」
「うん、いい感じで楽しくなってきたよ。 実戦になったら戦えるか、やってみなくちゃわかんないけど……そこは覚悟を決めなくちゃね?」
「だね。 ところで、にい様?
そういう事なら、技術で対応出来ない場面が出てきてない?
たとえば……槍の攻撃を抜け、強引に接近されたりとか?」
「……さすが、ディラン。 やっぱり、わかるんだ?
そうなんだよね。 その時は盾で押したりとかしてるけど」
「懐に入られたら対応が大変なのは、槍の長さによる欠点だからね。
特に、にい様は盾を持ってるし、対応むずかしいよね?
そう思って、槍をすすめたぼくとしては、こういうのを作ってみたんだ」
そう言って、ディランが想像空間から取り出したのは、全長80センチ(刃の長さと柄の長さ共に40センチ)の短な槍であった。
「……ずいぶんと短いね?」
ディランが持つ槍を見て、目を円くするレオン。
「ふふ、これはね~、試作品だけど自信作だよ!
槍の中央を持てば短な槍で、柄の端を持てば剣として扱える。
しかも、『伸びろ』!と、少しの念力と魔力を込めて願えば」
誰もいない方向へ刃先を向ければ、握っていた柄が一瞬にして伸びた。
長さ2メートル(刃の長さ変わらず、柄1,6メートル)の長槍となった。
「もちろん、『戻れ』または『縮め』でもとに戻るよ。
これなら、にい様の悩みも解決するし、今までつちかった剣の技術も無駄にならないでしょ?」
「確かに、そうだね。
この槍なら戦術も増えるけど……でも、どうして、この槍を作ろうとしたの?」
「いや~、にい様に勧めたのはいいけど、にい様のスタイルを考えたら、たぶん、このあたりが行きつまるんじゃないかなとは思ってたんだ……思っていたより、かなり早かったけど」
ディランは頬をかきつつ、気まずそうに、そして嬉しそうに話す。
「それで、どうにか出来ないかな~て思っていたところ、最近、解体調査部門に行くようになって、魔物の事や素材の事をいろいろ聞けたんだ。
まあ、1番の収穫は部門長が作った素材粉砕機だったんだけど……それが、かなり面白くて、いろんな物を作りたくなって、そのなかで、この槍をつくる素材を見つけたんでつくってみて、やっと出来たんだよ。
タイミング、ちょうどよかったよ」
「……うん、この槍なら……僕はどこまでも強くなれる気がするよ」
槍を受け取り、何度も振ったり突きながら、槍を伸ばしたり縮めたりしている。
「おっ! なんだそれ? 面白いな?
ディランが作ったのか?」
用事で離れていたシオンが戻ってきて、レオンが扱っている槍を興味深そうに見る。
「ああ、ディランが作ってくれたんだ」
レオンは嬉しそうに答える。
「試作品だけどね」
そして、レオンが嬉しそうなので、ディランも嬉しそうだ。
「……へぇー、いいな~。
なあ、ディラン。 俺にはないのか?」
「あ~、シオンにい様は、今のスタイルがあっているからね。
でも、つくるよ。
試作品じゃなくて実戦用だけどね。
にい様たちだけじゃなく、とう様やみんなのぶんもね」
「そうなのか?
ちなみに、俺のはどんなの作ってくれるんだ?」
「シオンにい様のは……まだ考えてないかな。
でも、大剣スタイルはあっていると思うから、それを補助するような武器になるよ。
レオンにい様は、この槍を実用的にするつもりだけど」
「そっか……まあ、ディランが作ってくれるなら、いい物になるだろうし、心配してないけどな!」
レオンはそう言って豪快に笑う。
「……よくいうよ。 アレ全然飲んでくれないくせに」
笑うレオンを見て、ディランは拗ねたようにボソッと呟く。
「なにか言ったか?」
「……べつに」
「そうか?」
なぜか拗ねているディランが解らず、レオンは首を傾げる。
「まあ、ディラン。
作ってくれるのは嬉しいけど無茶はしちゃ駄目だよ。
只でさえ、ディランいろんなところで、いろんな事をしてるんだから」
2人のやりとりに苦笑しながら、レオンはディランに注意した。
別に読んでないよって方には関係のない話ですが。
この度、かなり前に書きました『芸能界、作曲家兼プロダクション社長は、才能のかたまりを見つけた。 ~こら、抱きつくのはやめなさい!~』
続編の、『みんなして、俺をロリコン扱いするな! ~って、もとの原因は君なんだからね?~』を現実世界[恋愛]からヒューマンドラマに変更しました。
前から悩んでいたのですが、あまりにも恋愛部分少ないうえ、内容がヒューマンドラマよりなかと(一年以上かかって)思いまして変更しました。
改めて読んでみようかなと、思われた方は是非ともよろしくお願いいたしますm(__)m




