魔法を知ってもいいよね?
今回は、ほぼ魔法の説明会です。
「これなら大丈夫ですね。」
「ほんとーに?」
「本当ですよ、ですがくれぐれも御無理はなさらないで下さいね?」
「うん、わかった!」
両親不在の5夜目の朝、ボクはパメラさんに足の具合を見て貰い、ようやくOKがでたのだ!
これで、お庭散策と言う名目で隠れて書斎を荒らせるぜい!フッヒッヒ!
「じゃー、ボク、おにわにいるね!」
「はい、お気をつけて。」
「うん♪」
という訳で、早速だけど書斎に向かうが、途中で窓を掃除しているパメラさんと目が合ったので、プポルをその辺で拾った小枝で突っついて、からかいながら様子を見る。
…今だ!
“コソコソ…”
「(とーちゃく!)」ボソボソ
よし、取りあえずメインは魔法関係の奴で、次に、この世界についての本だな。
という訳で、目的の探し始めると。
「(お、あった、あった。)」
《初級魔法~基礎編》を見つけた。
一応確認の為、ペラリとページを捲ったところ、そこには魔力などを知っている事を前提で書かれていたので、これすらもを見るのはまだ早かったようだ。
こちとら魔法のイロハも知らないのに、どうしろって言うんだYO!?
気を取り直して他の本を探すと、《スライムなみの糞馬鹿野郎風情でも良く解る魔法の基礎、つーか解れバカ》という糞長いタイトルの、読者を馬鹿にしまくった奴があった。
………かなり不本意だけど仕方ない、今はなんにも知らないからね、仕方ない、仕方ないんだよ、うん。
そう思いボクは渋々ながらも《スライムなみの~》を手に取り、他に《初級魔法~基礎編》と《学術院教科書(社会)》そして《美味しい魔物図鑑~(上)》を持ち出した。
…
……
……
はい!所変わっていきなりですが、ボクは遺跡の中で持ち出した本を読む事にしたよ!
え?いきなりすぎる?
それはね…、今更だけど何を隠そう家の裏庭には遺跡があるのだ!フッヒッヒ!
あ、いや正確にはダンジョンって言った方がいいかな?…まあ、いいや!
この遺跡の中は不思議と明るくて、本を読むのには困らないし、入り口も1つしかないから誰かが来たらすぐにわかる。
たぶんだけど奥に進む通路や、階段で下に降りなければ危険はないだろうと思う。
よし、じゃあ早速。
テレテレッテレ~!
《スライムなみの糞馬鹿野郎風情でも良く解る魔法の基礎、つーか解れバカ》~!
かなり不本意だけど仕方ないね、無知なボクが悪いんだから。
と、少しネガティブになりながらボクは本を捲る。
【本の内容】
『よ~!糞馬鹿野郎共てめぇ等に俺様が魔法っつーもんを教えてやるk-(うるさいから小略)
まず魔法には、7種類の魔法と5種類の使用方法があってな、おめぇら馬鹿共はいっぺんに説明しても意味がねぇから、さきに魔法の種類についてからだ!
魔法は〈赤魔法〉〈青魔法〉〈黄魔法〉〈緑魔法〉〈紫魔法〉〈白魔法〉〈黒魔法〉に分かれててな、今からそれを説明してやるよ!感謝しろ!
赤魔法は〈火の属性〉と〈活性の特性〉を持っていて、特性を利用して肉体強化や簡単な傷の治療なんかにも使えるっつー話だ。
青魔法は〈水の属性〉と〈沈静の特性〉を持っていて、状態異常や敵なんかを弱めたり、早く言ってしまえば補助的な特性っつーもんだな。
黄魔法は〈土の属性〉と〈付加の特性〉を持っていて、攻撃強化や防御強化などなど、色々付け加えられる奴だって事で。
緑魔法は〈風の属性〉と〈変化の特性〉を持っていて、化物みてぇな天才だと天候すらも変化させたりできるらしいぜ、まっ、おめーらには関係無いけどな!
紫魔法は〈雷の属性〉と〈伝達の特性〉を持っていて、離れた場所や手の届かない場所を、こそこそする魔法だ!あとテレパシーみたいなやつも使えるぜ!
白魔法は〈光の属性〉と〈拒絶の特性〉を持っていて、毒なんかの肉体的な状態異常や呪いを消したり、防御的なバリアも出せるんだぜ~!
黒魔法は〈闇の属性〉と〈浸食の特性〉を持っていて、毒や麻痺を始めとする状態異常や呪いなんかできるぞだぜ!
そして、各魔法の属性を使った魔法を〈属性魔法〉
特性を使った魔法を〈特性魔法〉って言うんだが、これはあまり気にするな!
ここまではいいか?馬鹿共!ちゃんとついて来いよバーカ!そもそもお前ら馬k-(やぐらしいので中略)
つー事で次は魔法の使用方法だ!使用方法は〈自立魔法〉〈契約魔法〉〈加護魔法〉〈陣術魔法〉〈独一魔法〉があってな!
自立魔法は自分自身だけの力で発動させる方法で、応用力の高さと魔力消費量の少なさが魅力的だが。
自分1人で術式を組まなきゃいけない難しさがあり、更にリスクがある魔法はそのリスクも1人で背負わなきゃいけねぇから良く考えて使わねぇと自分で自分の首を絞める事になるぜ!
契約魔法はその名の通り他者と契約して、そいつの力を借りたりする方法で、魔法発動者が契約者だからリスクが減ったり、信頼関係が高いと勝手にサポートしたりしてくれるんだがよ~。
魔力が、魔法発動分と契約者に渡す分で魔力消費量が高いし、信頼関係が低いと逆にこっちが不利になるようにしやがるんだぜ(怒)糞が!
加護魔法は大地や森などの特定の場所を護ってやるかわりに、そこから力を引き出せるっー方法でよ、ほぼ無尽蔵で魔力が使えて、更にその土地の加護を得られるからある意味無敵の方法な・ん・だ・が!
その場所を護る意外では自分の魔力を使わなきゃいけないし、そこの場所を離れたら全く使えなくなるわ、更に中には特殊条件を満たさないと魔法を発動出来なわで、その場所限定の受け身形魔法っつーわけだな。
陣術魔法ってのは、あらかじめ魔法術式を書いといて、それに魔力を送れば、はい発動!って方法だ。
この方法は、術式が書かれた触媒と魔力さえあればいつでもどこでも誰であろうが使えるが、術式で決められた魔法しか使えねぇから全く応用が出来ない事と、触媒が壊れたりしたら意味がなーいって感じ!
あと、持ち運び出来たりする触媒に術式を施したものを〈魔導具〉、家屋敷なんかの場所に術式を施したものを〈魔導陣〉って言うからな!ここテストでるぞー!
でねぇよバーカ!!
独一魔法は、個人の魂そのものに魔法術式が書かれている場合で、その全てが先天的で生まれた時から持っている魔法だ。
この魔法の特徴はぶっちゃけランダムで運任せでよ?
すげー魔法なのにリスクがなかったり、おいおい何なんだよこのリスクは(怒)って感じなのに魔法自体は糞だったり千差万別、十人十色な奴だな。
おまけに先天的だからか必然的に数が少ないってのも特徴だろうな!
よーし、魔法の説明はこんなもんだな!これで解らなかった糞馬鹿は蛆虫だな!
いや…、それだと蛆虫に失礼だろうn-(だまれ大略)
んで、最後に魔法の使い方だな。』
“パタム”
「ふぅ、さしゅがに、しゅこし、つかれりゅな。」
切りが良いところで本を閉じ、腕をめいいっぱい上にあげて全身で伸びをする。
大きな欠伸がでて、ついでにでてきた涙を手で拭う。
「しかし、このほんは、しゅごいな。」
ん?何が凄いかって?それはねー。
内容の6割が罵倒という事だ!まったくふざけるなだ、その分時間の無駄だったじゃないか!
おかげで色々な事がわかったけど、それを差し引いてもムカついてくる。
みんなもそう思うはずだ!みんなって誰かは知らないけど!
という訳で、ボクは本を懲らしめる?ために地面に叩きつけようと(よい子は真似しないでね、もちろん悪い子もだよ!)本を振り上げるが…。
“ぶん”
「てぇえい!?」
“ぼて”
本を思いっきり振り上げたさいに生まれた、遠心力と言う名の運動エネルギーにボクの両足は耐えきれずに、ボクは尻餅をついてしまう羽目になったのだ。
「ふぐぐ~…。」
ケツをu-じゃないな、おしりだな、かなりおしりが痛いし、オマケにおしりを打った衝撃で、おなかの中がなんかこう…ぐにぐに?する。
これが天罰と言う物かよ、…ちくしょうい。
泣きそうになるのをグッと堪える事が出来たのは、ほめられても良いはずだよね…?
ムカついた方ごめんなさい。
あと魔法説明会続きます。




