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ようやく登場!でも、いいよね?

やっとグラリエルスさんの登場!

だけど…

「どーかなー?ぱめらしゃん。」



「す…、凄いです!レイお嬢様!」



「ふひひ、そーかな?」てれてれ



両親と兄が学術院に行ってから4日目、つまり今の世界では4夜目の昼下がり、ボクはパメラさんに、ほとんどの字を読める事を披露したところだ。


早い、と思うかも知れないけど、この世界の文字が比較的簡単だった事と、パメラさんがつきっきりで本を読んでくれた事に加えて、前世の知識をフルに使ったからだろうね。


しかし、さすがに、これは異常な早さだった為だろう、パメラさんは驚きを隠せないでいるようで、なんだか驚愕と畏怖が混ざったような表情をしている。


まぁボクとしても、あと3綴り(3ヶ月)ぐらいしてから言おうと思っていたからね、パメラさんの気持ちは良くわかるよ、うん。


なのに披露したのは理由がある。

それは、パメラさんがボクにべったりだからだ。


かと言って、別に仕事をさぼっているわけじゃないので、そこは勘違いしてはいけないよ?


じゃあ、どういう事と言うと、仕事の合間でもボクの様子をちょこちょこ確認しに来てくれて、仕事が済んだらボクに本を読んでくれる、という訳だ。

ボクの本心を正直に言うと、かなりありがたい、ありがたいのだけど、正直もう少し…、いや…、贅沢だなと思うけど、だいぶ自分の時間が欲しいと思うのも本心にある。

おかげ?で、あれから1回も書斎に入れていないし、

持ち出した本ですら《美味しい魔物・魔獣・その他の図鑑(中)》を読み終えて、《魔獣分類の論文》〈???の論文だったやつ〉を、3分の1程読んだぐらいでしかない。


自慢の速読も、時間が少なくては意味がないという有り様だよ……。


あと、足の痛みはもうないので、どこかに隠れて読むことも考えたが、パメラさんいわく『このような怪我は痛みは感じなくても、筋が傷ついている可能性が御座いますので、しっかりと療養した方が良いので御座いますよ。』と、正論を立てられて、いまだにベッドの上から動けずにいるのだ。


だからボクは、独りでも本を読める事を伝えて、読書好きな幼女を演じる事にしたのだ!

まあ、もともと、かなり読書好きだから演じる事にはならないと思うけど。


こうすれば、パメラさんはボクが寂しそうにしているのでは?などと気苦労しなくてすむし、書斎から持ち出した本を読んでいてもパッと見は、ばれないという訳だ。


早く魔法の事を知りたいし、この世界についても詳しく知りたいしね!


だけど今のところ、この世界についての事は、絵本や図鑑しか見てなく、重要な歴史や地理などの事はわからずじまいで、今一番興味がある魔法関係は、今手元に何度試しても開かなかった《上級魔法の真意》しかないという有り様だ。

なので書斎から、再度本を持ち出したい今日このごろの日々。


…またあの手をつかうか。



「ぱめらしゃん、ボク、しゅごい?」



「はい、とても凄い事なので驚きました!」



「じゃー、おねがいがありゅの。」



「はい、なんで御座いましょう?」



「また、かぼぶれんが、たべたいな。」



「はい、用意しておきますね。」



「あとね…。」



「あとは?」



うーん、ついでにお願いしたい事があるけど、このお願いをするのは恥ずかしいな。

けれどもやって欲しい事なのだ…。

………まぁいいか、今ボクは子供なんだから、あまり気にすることはないだろうと思う。



「ぎゅって、してほしーな(照)。」



「…はい♪では失礼しますね♪」



“ぎゅっ”


うん、かなり安心する…。

ここ何日間か人肌が恋しくてたまらないのだが、いったいどうしたことなのか訳ワカメ…。

うん、いらん事いったね、ごめんね。


しばらく抱きしめられていると、ゆっくりだが確実に睡魔が歩み寄って来る。

これはいかん、いかんのだよ…と思うが、いかんせんあまりに心地良くて、昼ご飯を食べたばかりの満腹感も手伝いやがり、ボクは睡魔に負けた…。







……

…………







「ふぁ…。」



「お目覚めですか?レイお嬢様。」ふんふん



「…うん。」ぼぅー



まだ驚きが取れないのか、ちょっとテンション高めのパメラさんをよそに、頭の回転があまりよろしくないボク。


おそらく普段寝ない時間に寝たからだろうね~。

ん?何か忘れているような……。

っは! そう言えば書斎に潜り込もうと考えていたのに!あれからどれくらい時間が経ったのだろう!?


パッと空を見ると、太陽の位置からおそらく3時~4時のぐらいだろうと予測出来る。


そしてパメラさんがここに居るという事は、早いけど買い物はもう済んだのだろうか?

という事は、…またしても寝過ごした!?



「ぱめらしゃん、かぼぶれんはー?」



「すみませんレイお嬢様、まだなので御座います。」



「あやまりゃないで、ぱめらしゃん。(ふぅ)」



たぶんボクが寝ていたから、行くに行けなかったんだろう、良かった良かった。


“ガチャ”


ほっとしていると、不意に扉が開いた。


ん?両親ですら扉を開けるさいにはノックをするし、ノックをしない兄は両親と共に今ここには居ない、

いったい誰だろう?



「おい、買ってきてやったぞ。」



その姿を見て、あぁーと納得すると同時に、部屋に入り開口一番いきなりそれはどうなのかな?と思うが、この人は今に始まった事じゃない。

このぶっきらぼうな性格と、渋めのお声の持ち主は、この家のもう1人の使用人のグラリエルスさんである。

ぜんぜん使用人っぽくない使用人であるグラリエルスさんの容姿については、パッと見、白い無精髭と少し長い白髪をした体格の良い初老のおじさんって感じで、目が4っつもついているのに、角は生えてないのが特徴だ。


あ、尻尾は蛇みたいなやつが生えているのもだったよ。


そんなグラリエルスさんが家の中に入って来るのは、非常に珍しい事なんだけど、その理由はボクの知っている限りで2つある。


1つ目はグラリエルスさんが、プポル等の家畜の世話や畑の管理〈随分田舎っぽいが〉などの、家の外回りを基本的な仕事とし、家の中の仕事と言えば、力仕事で、なおかつ父が不在の時ぐらいしかないためだ。

おまけに畑の側に小屋を建てて、そこに住んでいるために、よけいに会う機会がないのである。


そして、もう1つの理由が………。



「買い出しをお願いして、すいませんグラリエルス様。」



そう言いながら、ムッとした顔で椅子から立ち上がるパメラさん。



「しかしながら、女性の部屋…。

それも貴方自身が雇われている、旦那様の御令嬢であられるレイお嬢様の部屋に、許可はおろかノックも無しにいきなり入って来るのは、あまりにも常識外れでは御座いませんか?」



「くだらん、まだガキではないか。」



「なっ!レイお嬢様は淑女であられます!それを貴方は…。」



「ふん、ガイン殿の娘だろうがなんだろうが、わしにとってはどうでもいい事だ。」



「…話になりません、荷物を置いて御自分の仕事に早く戻られては如何ですか。」



「そのつもりだ。」



ふん、と鼻をならしながら、グラリエルスさんは部屋から出て行った。


そう、これが2つ目の理由だろう。

ご覧の通り、パメラさんとグラリエルスさんの仲はあまり…、いや、すこぶるよろしくなく、お互いに距離をとっているらしいのだ。


困ったものだが、ボクにはどうにも出来ない現状なのだよ…。


このあと、ボクはカボブレンを食べながら現実逃避し1日を過ごしたのだった。

グラリエルスさんは自分が認めた人物にしか敬意をはらいません。

あと、ちょっとツンデレ属性が…?




次はようやく魔法関係を書こうかと思っておりますよ。

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