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オマエラ自己紹介しやがれ。

「にゅ!にゅー、にゅぅ、にゅ。にゅー」


私は鼻歌歌いながらキーボードを打つ。

肉球だと誤字が多い。四苦八苦しながらも最後まで打つことができた。

肉球全面使うと誤字だらけになるので、真ん中の指擬きで打つべし打つべし。


べしべし!

「メッチャカワイイ!!!ヤバい!可愛すぎる!」

イケメン茶髪が悶えている。

「可愛い。鼻歌歌ってるみたいだな。」

こちらはちらりと見えたが、恍惚とした表情を………。見なかったことにする。

それに対してイケメン茶髪は黒髪を見て、目を丸くしている。

「え、これ鼻歌か?」

「鼻歌じゃないのか?」

「え。………下手。」


…そこのイケメン茶髪。後で覚えておけ。


私はミスってもback押し押しして、何とか文章を作っていく。


『私は氷と炎の精霊です。日本語分かります。オマエラ自己紹介しやがれ。』


「え、最後。ナニコレ。」


イケメン茶髪が唖然と画面を見ている。

「にゅぅ!」

書ききったぜぃ!と私の尻尾がふりふりしている。ここで捨てられたら終わりだけれど下手に出たら自由に生きられないかもしれない。ならば最後まで上からである。それにたぶん私のサイズ的に小動物。小動物を嫌う人は少ないだろうという希望的側面のみでの最後の言葉である。拾ってくれた時点で捨てられることは考えたくはない。


てか、考えない。


「お前、可愛いな。じゃじゃ馬も可愛いな。」

イケメン黒髪は動じない。そしてなで回すな!

「うにゅ、にゅぅっ!」

イケメン黒髪の手を退ける私。



で、また打つべし打つべし。


『そこの茶髪!名前は何だ!』

イケメンとは言ってやんない。何かムカつくから。


「え、おれ!?あ、や、泉 俊介。」

何か問い掛けられてひびってるイケメン茶髪が居るが、ムシムシ。

で、俊介。俊。シュンシュン?よし、シュンシュンにしよう。

「ちなみに俺は城華 千里。」


千里?せんり?せんせん。変。んー、はなはな?変。しろしろ?変。せんりかぁ。


私はしろはなせんりのあだ名を作るのを諦めた。


『シュンシュンとせんり、私は精霊だ!狐じゃない!』


「しゅ。しゅ?シュンシュン!?ま、まぁ良いけど。精霊っていってもなぁ。何か狐か猫か狼か犬とかさぁ、動物の形してるから動物のどれかで例えないとしっくり来ないんだよなぁ。。」


「ん、名前を決める。」

イケメン黒髪が提案する。まぁ、良いだろう。

私に会う名前をば。


「金のたま。」


…ギャグだよね。ねぇ、ギャグだよね。もうさ茶葉よぉ。小学生レベルのギャグとか止めてよね。


「ナニソレ。」

イケメン黒髪も半目である。私も半目である。

「え、たまたま可愛くない?」

今の名づけの後にてへぺろされてもかわいくない。

「金の、の時点で萎えるわ。」


「ま、冗談だけどね。」


ほっとしたよ。真面目にそれは名前にしたらいけないやつだ。

「ファイアーボール。」


え、それ名前?黒髪さん、貴方もネーミングセンス最悪とか止めてね、マジ止めてね?

振り向いてイケメン黒髪を見上げると先ほどの茶髪とは違い、真剣な顔?である。間違ってもてへぺろなんてしていない。


え、それ本気?

「ナニソレ技名?」


「格好いい。」


そんなことない。

私は千里の腕を肉球にてぺしぺしパンチを送る。

私は女である。そんな名前嫌だ!!


そんな私を黒髪千里がよしよしと頭を撫でる。

「うにゅぅ!」

千里の腕を避けるも、やはり撫でられる。

むー、小動物はいつも大型動物からは逃げられんなぁ。


「んー、雪火菜どう?。それか火雪。」


「可愛い。だが、どっちも可愛い。」


それは同感である。お調子者だと思われる茶髪のしゅんしゅんにはビックリなほどである。

意外にネーミングセンスあるのか。


女の私としては雪火菜の方が可愛い気がする。


私はそんな思いも込めてにゅうと泣くと。

「雪火菜が良いそうだ。」


黒髪千里が納得の顔で頷き、茶髪しゅんしゅんに伝えていた。


……なぜ分かったし!

黒髪千里は動物と意志疎通まで出来るらしい。

こいつ、できる!


「ほんとかよ。」

こくりと頷く千里。真剣な表情に押され、俊介も「分かった」と納得している。


そこでもっと疑ってもいいと思う。



そして黒髪千里は茶髪しゅんしゅんこと俊介が「じゃあ、雪火菜で決定だな!」と答えると、無言で頷いていた。




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