やってきたことという名の誤魔化さなければならないこと
ストックが本当に切れたぁぁぁぁ!!! 白雪さんが妙にツンデレな回です。
「げほっ……ごほっ……」
「大丈夫?」
「うん。」
「無茶しなくていいんだよ?」
「させてるの暁留だよ。」
「知らない知らない。」
いや、そう言われてもね。
「えー……あー……ありがとうございました。」
「はいはーい……あのね、二人とも何やってるの。」
「いや、まさかのお寿司屋さんだよね。」
「あのねえ。」
「まあ仕方ない。早く食べようよ。お腹すいた。」
「そうじゃな。」
「え、あの、学園長。俺らは……」
「何の問題があるんじゃ?一緒に食べたらよいじゃろう?」
おじい様……心が広いわ。ところでこれ、確実に特上寿司なんだけど。いいのかな……
「はぁ……なら、遠慮なく。」
みんな席について、いただきます。
「うわー……うっめえ。さすが本家の人間。俺、ここ数日適当なもんしか食ってなかったからなー……胃、大丈夫かな。」
「その場合看病しないからね。」
「とか言いつつしてくれる白雪は俺のよ……」
なんで途中で叶多さんが黙ったって白雪さんに殴られたから。
「……俺の息子。」
「殺すよ?」
「お前になら殺されてもいいよ。」
「暁留に殺させるから。」
「……へーへーおとなしくしてますよ。ツンデレめ。」
「誰が。てか一体どんな生活送ってたわけ?」
「適当に放浪してた。家は車。」
うわ、雨欺なのに。曲がりなりにも雨欺なのに。
「ふーん。」
「ま、それなりには快適だったぜ?」
「あっそ。心配して損した。」
心配はしてたんだ……
「心配してくれてたのか。」
「まあそれなりには。どっかで行き倒れてそうだしね。」
「俺にはもったいない息子だな。」
「だから、僕叶多さんの息子じゃないっての。」
とまあ楽しく食事は進んでいくわけですが。
「ねえ仄亞?」
「何?」
「一体あなた、雨欺先輩と何やってきたの?」
「あはは……」
何ってそりゃあもう色々と……色々と。
「おい、暁留。」
「んー?」
「一体お前、仄亞と何やってきたんだ?」
「何ってそりゃまあ色々楽しいことを。」
「例えば?」
「えー?しば「うーわーーーーーーーー」……とか?」
あ、危なかった。危なかった。
「お、お兄ちゃん。」
「ん?」
「イカ美味しいね。」
「え、ああ。うん。美味いな。で、なんて?」
「だか「このイカどこのなんだろうね?」」
「うーん……どこのだろうな?で、なんて?」
「どうも仄亞が言ってほしくなさそうだから言わないでおくよ。」
よし、暁留。偉い。空気読めてる。
同じ雨欺でもピンからキリまであるよってことですね。