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ドラゴンと不思議な図鑑  作者: 龍果実
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第96話 乗り込んだ列車は

乗り込んだ列車はなんと普通じゃありえない

寝台列車。久しぶりの急速をとるのであった。

トンネルを抜けたその先はどこかの山道になっていた。

青い看板にはこの先に駅があることを伝えている。


「3キロ先に駅があるんだってさ。行ってみようぜ」

「そうだね、丁度バイクがあるわけなんだし」

静かにアクセルを踏んでやや整った峠道を下る。

ドルルルンと音を出しながら軽快に駆けていった。


スズユキは違和感を感じた。

英文字の部分を読んで理解したソライトだったが、

メインで書かれている漢字が読めなくもない。

もしかするとと思ったがなんでもないと振り切った。


駅周辺はほとんど人がいなくなっている。

空いているスペースにいかにもバイクを停められそうな

場所があったので、そこにビギニメールを停めた。


夜の街に静かな雰囲気があっているが

本当にここなのだろうか。

この疑問はすぐに打ち払われる。


「まもなく41番線に列車が参ります」

駅舎内で放送が流れてきたのだ。

切符購入して列車に乗車する。


「あ、ヘレス、バイク…

 じゃなくてビギニメールはいいの?」

「大丈夫だあ、いつでも呼べるように転送魔術と

 迷彩透明化トラップを仕掛けてるだよ」

「なら大丈夫かもな!

 (よくよく思ったけど今までよく

 アレと一緒に冒険できたよな)」


列車に乗ろうとすると駅員が切符と行き先を確認する。

車掌が部屋に案内するとそこはまるで宿の一室みたいになっていた


「なんか宿屋みたいな列車だよなあ…

 座席もフカフカ…なのは変わらないし、

 トイレも付いてる」

「驚きだよね。

 自分達が死んだ後…更に遠い未来の乗り物って

 こんな感じなんだ」

旅館の一室のような部屋に感心するばかりの一同。

ヘレスが何かないかと廊下に出ると丁度購買ワゴンが通る


要するに乗り込んだ列車は夜行列車だった。

ワゴンが通路を通る時に何かを買おうとしたが

自分たちの財布の硬貨で通用するのか不安になった。


だがこれも良い意味で不安が払われる。

なんとその国専用の硬貨の変わっているのだ。

どういった仕組みなのかはさておき使うことにした。


「…うーむ、美味しい、けどなんか変な感じがするだね」

「確かに…なんか作られている感じはあるわね…

 でもすっごく美味しいわ!」

インスタントのカツ丼と豚丼に物珍しくあり尽く

ヘレスとルーネ。レンジで温めて食べる即席料理は

王国には出回っていない。

当然ではあるが。


「本当に不思議な洞窟なんですね。

まさかあんな過酷な戦いの後には、

御伽話のような空間で休息を楽しめるなんて…」

子供のようにワクワクしているスズユキは車窓の風景に見惚れている。


次の下車駅は43番ホームに到着する。

どの駅に番号に該当するのかわからないため放送は

聞き逃せない。

だが切符を見ると丁度10時間後に到着すると書いてあった


武器の手入れを始める。

デュアルドライブの刃渡りはそこまで刃こぼれしていないようだ。ただ回路が少しショートしているのか一部の魔力を伝達できなくなっていた。

「ここはパーツが不足してきたかな」

「あ、そのパーツなら持ってるぜ。やるよ」

「ありがと」


ビギニメールはここで出すには狭すぎるので

次の強化できる機会までデザイン案をまとめていく。

「大砲つけましょ!一掃できるわ!」

「車重で耐えられないだよ」

「えー、でもそれならブーストアップしながら

武器にも応用できればいいんじゃない?」

「それならいけそうだね!」


マモリヒメの着物や関節部分には

ところどころボロが出ていた。

羅刹になると巨大化するが激しく痛むようだ。

「ありがとう…私の思いに答えてくれて。

これからもよろしくね」


ひと段落がついた頃、夕食の準備ができたようだ。

食堂車両に集合する。食堂車両は向かいわせで他の車両に

宿泊する人達と対面する。


「あら、海外の方ですか?」

「え!?あー、まあ、ハイ」

「あの…ここってなんなんですか?」

「寝台列車…ですけど。まあ夜行列車ともいいますわね…

あ、もしかして偶然乗れた感じかしら!

すごいわね、今日たまたま空きが多くて切符を

一般で販売していたらしいわ!」

「(なんか話が噛み合ったぞ…)」


正面を向って座るその人は旅行客だ。

ソライト達の風貌に少し異質さを感じつつも

フレンドリーに接してくれた。


やがて食事が配膳されていく

ハオウズワイガニの蒸し焼きがメインで登場した

和食のお膳立てだ。


「うわあー!美味しそう!」

「これ…丸っとつかっているんだべさ!?凄いだよ!」

あまりの豪華さに大興奮の一同。

箸を使って丁寧に食べ始めた。

閲覧いただきありがとうございます!

ハオウズワイガニは通常のズワイガニよりも

ハサミは大きく足が太いという特徴があります。

あ〜、カニ料理食いてえなあー!

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