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ドラゴンと不思議な図鑑  作者: 龍果実
55/97

第54話 「終点の駅」

ソライト

「ふい〜…なんとか逃げ切った。」

静かに列車が地下内部を走り始める。


レオファング

「まあ、なんとかなったけど…

 あの人大丈夫かな…」

ソライト

「大丈夫っしょ!きっと…

 俺達の言葉、絶対覚えててくれてるよ。」


駅と駅との間が広がっている。

次の駅に着くまで数倍近く時間がかかって

いるようだ。


アナウンス

「ご乗車、ありがとうございました。

 次は終点の(光牙空港)です。

 お忘れ物無いよう、今一度ご確認ください。」

ヘレス

「次が終点だかね。」

その時、思わずゾクッとするオーラを感じた。


レオファング     ソライト

「…!何、今の…?」 「…来やがったな。」

オミストカルの時もそうだった。

嫌な気配のようなものを感じる時はいつも

近くに守護龍がいる時だった。


列車が止まる。降りる乗客はソライト達

だけだったようだ。ホームの時計が23時57分を指す。


ヘレス

「あら?あの掲示板、なんか変だべさ…?」

急に文字を読み始めたと思ったら狂ったままだ。


その時

ホームの電灯が落ちた後、

恐怖を覚えるような赤い色になって再点灯した。


?????

「…何用だ。明らかに外の世界の人間…」

駅内放送で異様な声が聞こえてくる。


ソライト

「俺はソライト=ヨゾラザキ。

 洞窟は抜けたが、七秘宝のありかと秘密を探している!」

?????

「なるほど…ならば私と戦え。

 お前達がゴールできたら、七秘宝の

 秘密の一片を教えてやろう…」


?????

「列車の進行方向に向かった後線路に降りろ。

 そこから徒歩で歩け。暫くしたら戦いの

 場が現れる。」


?????

「さあ、来い!!!

 秘宝を求める人間共よ!!!!!」


ホームの灯りが元に戻る。


ソライト

「上等だ、みんな!絶対勝つぞ!」

おう!と気合十分。

出口を塞ぐように閉められたシャッターも

反対方向に走り去った列車も一向を逃さない。

戦う事でのみ道が開かれるのだろう。


一方、前線に戻ったブリタニア騎士団の

アダモスとレーヌは戦いの中で七秘宝の

一角であるコートを所持した男と対面する。


スプメトニル

「…ほう。手練れが来たか。」

アダモス

「お初、お眼にかかる。

 そして単刀直入に言おう。降伏せよ。」

レーネ

「さもなくば、王の命により斬り捨てる。」

スプメトニル

「面白い、ならば試してみようか。」


スプメトニルが纏っていた七秘宝の一角

(メイゾウェイ)が1人でに動くと獅子の頭と

サーペントの尻尾を持つ漆黒のキマイラに

変貌した。


迎え打つアダモスとレーネ、騎士団長と

呼ばれるだけあって七秘宝の怪物相手でも

一才引けを取らない。むしろ弄んでいる。


アダモス

「クハハハっ!緩いなあ!

 ウチの騎士団員の方がよっぽど強いぞ!」

レーネ

「サー・アダモス、戦いに集中なさい。

 だけど…あまり強く思えないわ。」

一振りの一撃にかかる力や命中率は

ソライト達とは比にならない程良い。

全ての斬撃と魔法がダメージを正確に与える。


不意にニタリと笑うスプメトニル。

キマイラを戻してコートを羽織ると

腰に備えた羽扇を持って魔力を放つ。


スプメトニル

「"石兵八陣(せきへいはちじん)"が、

 お前達の帰路を断つだろう。」

羽扇を振ると辺りが霧に包まれる。

するとどこからか石の塔が姿を現した。

そしてそのまま姿を消し去っていった


アダモス

「…霧を呼んだか。だが…」

魔力を込めた黒曜石の剣の一振りで石の塔も

濃ゆい霧も吹き払ってしまった。


スプメトニル

「…思ったよりやるじゃないか。」

アダモス

「見くびられたものだな…

 強力な術だが造作もない。」

レーネ

「…!危ない!」

油断していたところに矢の雨が降る

スプメトニル

「チッ…!惜しかったか。」


アダモスを庇って防壁魔法を貼る

レーヌ

「気を抜きすぎだ、自重せよ。」

言い終わる頃にはアダモスは既にスプメトニルの

後ろで剣を振り翳していた。


スプメトニル

「その時、"桜田門"に散る武士の悲鳴が聞こえた。」

そういうとコートから腕と剣が生えて

見事なまでに綺麗な剣戟逢瀬を繰り出した。


アダモス

「…!今の…なんだったんだ…!?」

レーネ

「無慈悲なる氷龍の息

 (グレイスレーゲン・パニッシュメント!)」

呼び出した巨大な魔法陣から(グレイスレーゲン)

と呼ばれる巨大な氷龍を呼び出し、強力なブレス攻撃を

仕掛けた。

放たれた吹雪の息が瞬く間に攻撃範囲を雪景色に変える。


スプメトニル

「その日、"ロンドン"は火の海に包まれた。」

そう言い放つとコートから火の手が上がった。


氷のプレスと大火事のような炎。

相性から見ても瞬く間に雪景色は溶かされて

辺り一体は本当に火の海に変わってしまった。


レーネ

「なんと…こんなことが…!?」

ブリタニア兵士1

「うわあああ!!!退路が絶たれた!!!」

ブリタニア兵士2

「熱い…苦しい…」


放たれた大火事によって兵士達が呼吸困難に苦しめられている。

もちろんそれをフレンジス兵士は逃すはずもなく陣形が乱れた

ブリタニア陣営は散り散りになる。


アダモス

「うーむ…皆落ち着けい!

 まずは退路の確保からだ!連携を乱すな!」

ブリタニア兵士3

「そうわ言われても…黒煙で周囲の情報すらまともに手に入りません!」

コート一枚でこの騒ぎ。

七秘宝の力の前に無力と思われた時


??????

「…ここまで良くやってくれた。後は私達に任せてくれ…」

アダモス

「そ、その声…まさか、貴方様は!」

レーネ

「まさか…貴方様程の手を煩わせるとは…

 第4騎士団長レーネ、一生の不覚…」

??????

「…良い、お前達は引き上げの準備にかかれ。」

アダモスとレーネ

「はっ!」


??????

「さて…七秘宝の操り人よ…」


謎の騎士が剣を抜くと冷気が溢れて

火事の力が弱まる。黒煙もやがて消えた。


??????

「その力、"我らには通用しない"。」


その後、フレンジス伝令兵が撤退を伝えた。

どうやらブリタニア騎士の中でも特に強い

と噂される者らしい。


フレンジスとブリタニアの戦いは

一度中断されることになった。

閲覧いただきありがとうございます♪

一袋130円で胡麻団子4つ入ったアレ、よく買います。


設定集のコーナー

「サイクロサウルス」


小型の肉食恐竜こと(サイクロサウルス)は

全長およそ3mというコンパクトなサイズの恐竜です。

とかいっても油断は禁物。

3mの体は我々にとっては脅威そのものですから。


モチーフになったのは(ディノニクス)と呼ばれる恐竜です。

鉤爪が鋭いことで知られていますが群は作っていなかった

そうですね。とはいえ連携を組まれたら隙無く攻め込みます。どんなに見た目が凶悪でも恐れずに仲間と力を合わせて

狩猟する姿は勇猛な戦士!まあ、たまに全滅する群れが

平気で現れますけどね。

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