第53話 「大鉈男の使命」
ソライト 警察1
「なんだ!?」 「動くな!武器を降ろせ!」
ヘレス
「こんな時に危ないだ!
あんた達こそ下がっててほしいだよ!」
その時、大鉈の男を目掛けてミョルニルが
落ちる時に雷が落ちる音がした。
どうやらマモリヒメが魔力を込めて攻撃したらしい。
警察2
「な、なんだ今の音は!まさか発砲したんじゃ…!」
ギリギリで攻撃を受け止めた大鉈の男。
満身創痍になったあとか逃げ出した。
ソライト
「追うぞ!ここにいたらマズイ!」
レオファング
「言われなくてもだよ!」
逃げる大鉈男。ソライト達が付いてくるのを振り返って
確認すると「こっちにこい」と言ってくるように
手招きしながら逃げる。
…地下街7丁目辺り。
警察もテレビ局の人間も振り切った後。
止まった大鉈の男はこちらを見て大鉈を
こちらに渡すと手を上げた。
大鉈の男
「降参だ。俺の負けだが話を聞いてほしい。」
男はフードから顔を出すとゆっくりと話し始めた。
大鉈男
「俺は…そうだな、(S)とでも呼んでくれ。
ほら、パーカーのここの模様の…」
派手に描かれたSの字が目立つ。
ソライト
「どうして通り魔なんてやってたんだ?」
S
「…殺されたからだ。部下を…な
その殺した本人はいつもここを通る。
だから通行人を何人か斬った後に
そいつを殺したところだ。」
レオファング
「…完全な犯罪だね。
という事は動機を考えてもその人を殺した後に…」
S
「ああ、自首するか自殺か、だ」
Sは俯いた顔を上げて話してくれた。
ソライト
「そもそも通行人を狙う必要があるか?」
S
「無論切ったのは共犯者だけだ。
だから関係の無い奴は斬らない。」
Sは元々未来で銀行員をしていたが、部下がいたらしい。
とても優秀だったが、その部下が更に上の上司に
目をつけられてしまう
最終的にその部下は自殺に追い込まれ、
教育がなっていないという上の言葉に
怒りを覚えて会社そのものを潰そうと
通り魔を始めたらしい。
ソライト
「…とりあえず事情はわかった。
それと、一言言わせてもらうと
お前…すげーいいやつだな。」
S
「…気休めのつもりか?」
ソライト
「そうじゃないけどさ、
今の会話で…お前の信念が見えたよ。」
S
「殺人は信念ではない…本来そう言うことは…」
その時だった。
追手の声が迫ってくるのが聞こえてくる。
どうやら嗅ぎ付かれたようだ。
レオファング
「息は整ったから動き出そう。」
ソライト
「ま、オメーとはお別れだけどさ…
なんつーか、大事にしたいんだよな!信頼する人とか。
なら、納得いくまでやってしまうのはどうよ?」
レオファング
「物騒な…でも、殺される側にも
その人を愛する家族がいる事。忘れないでくださいね。」
S
「…ああ、晴れるのはいつかわからないが、
それでも答えは見つけてやるさ。あばよ。」
お互いに頷くとそれぞれ別の方向に去った。
ヘレス
「あ、館内マップだべさ!
ここから先の階段を降りたら乗り場らしいだ!
スズユキ
「券売機で切符を買っている間は私が守っておきますね!」
アグナルーネ
「あたしもやるわ!
なんかお姉ちゃんと一緒に戦うと楽しいの!」
思わずふふっと微笑むスズユキ。
別れ別れになった追手は全て峰打ちに
スズユキとアグナルーネが必死に抑えたお陰で
切符が買えた。全員がホームに付くとちょうど
良く列車が停車したタイミングだった。
ソライト
「スズユキ!マモリヒメにコレ返してくれ!
その前にデカい稲妻よろしく!」
そう言って(黄昏)を渡すとマモリヒメに
ミョルニルを使って大きな雷を発生させ
駅のベンチを壊すとミョルニルを戻して
(黄昏)を手にし、いつもの姿に戻った。
大量の追手には脅しが効いたのか
それ以上手出しが無かった。
閲覧いただきありがとうございます♪
ロボット修復作業の液体をゴキュッて淹れるモーション、
あれめちゃくちゃ好きなんですよね。
設定集のコーナー
「大鉈を持った男」
部下を自殺に追いやられ、自分は上から無責任な
叱責を受けた結果殺人鬼になった男、S。
着ていたパーカーにSの文字が特徴的に入っています。
本文を見て分かる通りですが、Sにはとても優秀な
部下がいました。それからの展開は日本のブラック企業
あるあるというかなんというか…要するにパワハラですね。
正直、自分がこれを書いている時も思いましたが
何も無く殺人が起こるなんてまずあり得ないな
って感じましたね。
自分で書いておいてアレですが
皆さんも他者には思いやりを持ちましょうね。
ハラスメントを企てようなら大鉈が…!




