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ドラゴンと不思議な図鑑  作者: 龍果実
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第50話 「マモリヒメ」

スズユキ

「え…すごい…お屋敷に飾ってあった模造刀と鎧…」

金を主な色として、水色の模様と黒のラインが

とても豪華な印象を与えてくる。


スズユキ

「拝借しましょう!もしかしたらあの怪物を

 倒せるのかもしれません!」

スズユキが刀に触れると鎧から(いよ〜っポン!)と音が鳴った。

途端に神々しい音楽が流れ始める。


スズユキ

「え…?この音どこから…?」

次第に鎧が動き出したと思うと腕が生えて

双刀のもう一振りを持ち鞘に納めて不動を保った。


これで良いのか…と思うものの

体を振り向かせると着いて回るので

これで良いのだろうとわかった。


一方のアグナルーネは苦戦中だ。

体力こそ持っているがどうにも納得のいく一撃を与えられない。


アグナルーネ

「くっ…このお!

 炎獅子の突貫(ライオネル・スティンガー)!」

炎の魔力を刃先に込めて地面に円を書くと

燃え盛る獅子のオーラが現れて突進する。

だがぬらりと躱しては防戦一方になっていた。


アグナルーネ

「列車が壊れそうだから変に強くできない…もう!頭にくるわ!」


その時、お歯黒男がガススプレーを出した。

四方八方に動いてはガスを噴出する。


アグナルーネ

「ゲホッ…ゲホッ…うっ…眠気が…」

3分も経つ頃には空元気も虚しく倒れてしまった。


始末しようとナイフを突き立てた瞬間

スズユキ

「忠実なる燕返し!」

燕の形をした斬撃波がナイフを吹っ飛ばした。

刃に燕が帰ってくる。


スズユキ

「今すぐその子から離れなさい!

 さもなくば肉片に変えましょう!」

お歯黒男

「あ@?j×打j信t9雨?」

コミュニケーションは取れそうにない。

それよりもバックからスタンガンを取り出し

パチパチっと電気を鳴らして脅しを掛けてくる。

不気味な構えでゆっくりと近づいてきた。


スズユキ

「…どうやら交渉は決裂のようですね。

 では、スズユキ=シロガタナ。参ります」


ソライトの図鑑が反応する。

ページには「マモリヒメ」と書かれていた。

どうやらついて回る背中の鎧武者は人形で

意思を持っており、双刀のうち一刀の

(名刀・黄昏)を使ってサポートしてくれるようだ。


もう一方の刀は(名刀・曙[あけぼの])という。


下段の構えをしたスズユキに対して上段の構えを取る鎧武者。

突っかかってきたお歯黒男を軽くいなすと高速で背後に回った鎧武者と

息を合わせて切断した。


お歯黒男    スズユキ

「破……!?」 「切り捨て御免。」

切られたお歯黒男の体がドロドロの液体に変わる。

ねっとりしていて湯気をあげていた。


刀を鞘に戻した瞬間ソライト達は目が覚めた。


ソライト

「………ん…そろそろ着くかな…」

レオファング

「寝過ぎたのか…頭痛がする…」

ヘレスとアグナルーネ

「ふわぁ〜あ…」

起きた後のスズユキの変貌っぷりに驚いて

すぐさま図鑑を確かめた。


ソライト

「マモリヒメ…?姫っぽくないけどな。」

レオファング

「でも図鑑が反応したって事は七秘宝のうちの

 一角ってことだよね。」

これで四つだ。

デルタカリバー、ビギニメール、マモリヒメ

そして誰かが見つけ出したコートだ。

残り3つ、アナザー・ディスカバリーと素性不明の物が2つだ。


レオファング

「…待った。それぞれに守護龍がいるとしたら

 グランプレスとロナドームはなんなんだ?」

ちなみにコートはオミストカルが担当している。

それぞれの担当は聞き出すしかない…が、

ソライト

「そんなもん賢者様なら記載してるでしょ!」

最後のページを開けると裏表紙に書いてある。


「…〜グランプレスには盾を

   オミストカルにはコートを

   ロナドームには剣を

   ヴァルハレアには弓を

   キン……ル……には鎧を

   ホ……マ………には槍を

   エバ…………………には図鑑を

 それぞれ託す。願わくば選ばれし賢者達よ、

 知恵を振り絞り守護龍の試練を乗り越え、

 この忌々しい呪いを解いてくれ。」


ソライト

「…つまり俺達は賢者様の尻拭いってことか。」

レオファング

「言い方!?なんか酷いよソレ…」

しかしこの状況は流石になんともし難い。

もしそれで呪いが解けるならそれで良いと思った

以上全員乗り気になった。


…一方、ブリタニア皇国では。


グランプレス

「…なるほど、だから国境付近は騒がしいのか。

 しかし向こうの連中もロクでもない物を持つ…」

アダモス

「貴殿はあの洞窟の守護龍なのだろう?

 何か対抗策は無いものか?」

グランプレス

「…あのコートの弱点は冷却だ。

 氷水で洗おうものなら繊維が破れる。」

アダモス

「?…まあ、冷えに弱いのか…。」

ドモランテ

「…じゃあさ、熱に強かったりするの?」

グランプレス  アダモス

「その通りだ。」 「お前…!また任務を!」

ドモランテ

「終わってまーす♪それよりも皇様呼んでたよ?」

アダモス

「な…失礼グランプレス守備兵。私はこれにて失礼する。」

グランプレス

「くれぐれもお気をつけあれ。」


アダモスが去った後、ドモランテが聞き出した。


ドモランテ

「…ところでさ。君の守っていたものって

 なんなの?」

グランプレス

「私が担当していたのは盾だ。」

ドモランテ

「ふーん…ならその盾はおそらく

 物理や魔法には強いけど毒物に弱いんだ。」

グランプレス

「はっはっはっ…まあ、まるでなぞなぞだな。」

ドモランテ

「やっぱりそうなんだ…へえ…」


ドモランテがニタ付きながら別れを告げると

入れ替わりでロナドームが飛んできた。


胸騒ぎがする。嫌な感じが治らない。

閲覧いただきありがとうございます♪

お陰様で50話!ありがとうございます!


設定集のコーナー

「お歯黒男」


さて、皆さん「お歯黒」をご存知でしょうか。

これは元々虫歯を予防するために歯を特殊な粉で

塗っていた事を指します。なので決して脅しが

目的ではありません。まあでもニッって笑った時の歯が

黒かったらちょっと怖いですけどね(汗)


つまりこのお歯黒男は歯に関する何かしらの

執念を持った妖魔の類という事です。

皆さんも歯が痛くなったら歯医者に行きましょう!

治療は痛くて怖いけど…

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