第49話 「お歯黒男が迫る」
手を引いて夕暮れの灯りが包む車内を駆ける。
まるでどこかの街を走っているように見えだが
そんなことに目を向けず二人は怪しい車掌を追いかけた。
4車両程だったか、ついに追いついた時、
車掌らしき大男がこちらを振り向いた。
車掌?
「何カ…御用デスカ?」
素顔は真っ黒で何も見えず、口だけ確認できる。
ニタリと開いた口を開くと歯が真っ黒だ。
スズユキとアグナルーネ
「キャーーー!!!!!」
下げカバンからナイフを出すと不気味な声を
上げながら走って迫ってくる!
アグナルーネ
「に、逃げるのよ!男達に伝えなきゃ!」
スズユキ
「言われなくてもー!!!」
あまりも早く、座席や吊革を使って動きを
変幻自在に使って翻弄しても正確にナイフを
突き刺してくる。
スズユキ
「疾風・鎌鼬(しっぷう、かまいたち)の陣!」
みだりに風の魔力を纏う双刀で相手を切りつけて
徐々に魔力をあげていくが、それすら丁寧受け止める。
しかし強い突風には押し返された。その隙に皆がいる場所に戻ってきた。
しかし、3人ともいまだに目が覚めない。
焦る2人は追いつかれてしまった。
お歯黒男
「ヒッヒッヒッ…a2魔g・(デ酢j!」
アグナルーネ
「なんて言ってるかもわからないし気持ち悪い!
覚悟なさいこの私がぶっ倒してやるわ!
お姉ちゃん!男どもを安全な場所まで運んできて!」
スズユキ アグナルーネ
「え!?でも…」 「急いで!」
大槍とナイフの歯がぶつかり合う。
お歯黒男
「土_%たG1e4!素(j7の2!?」
アグナルーネ
「うるっさいわね!てかどこの国の言葉よ!?」
お歯黒男
「'(火)#_…奈5a等咑…#☆。゜(゜⊃Д⊂゜)゜。!」
訳の分からない言語を発しながらも
鋭いナイフの突きが来る、油断したら命は無い。
アグナルーネ
「…私にも魔法が使えたらいいのに…」
一方で、スズユキは先頭車両に辿り着いた。
ドアをノックして車掌を呼んでも返事がない。
運転席を見てみると人がいない、
どうやら自動で運転していたようだ。
席の隅に3人を運んだ後、運転席に何かないかと探しまわる。
席の下や置いてあるバックを探し回った。
座席後ろのメーターに手を当てると、
取っ手がある。どうやら隠し扉のようだ。
扉を開けると恐るべき光景が広がった。
二振りの双刀が丁寧に飾られていたのだった。
下には鎧が置いてある。
…一方、ブリタニア王国の王都では
メローナ
「あら…今日は野菜が安いのですね。何かありました?」
八百屋
「んん?ああ!今日からは戦勝記念週間だからね!」
過去にブリタニア王国が侵略する(ユシア国)を撃退した日が近づいていた。王都はソライト達の活躍もあって大
盛り上がりだ。掲示板にもその活躍は載っている。
王都の掲示板
「〜勇敢なる冒険者、ソライト=ヨゾラザキ現る!〜
…これまで騎士団が慎重に調査を進めていた洞窟
だったが、1人の少年と異国の仲間達がドラゴンを
鎮めては先に進んでいる。現在では王立第6騎士団長
アダモス=クリストファー氏は彼らが
発見した宝物などを騎士団関係者と共に調査している。
洞窟の謎を解き明かせば、ブリタニアはますます
栄えるだろう。勇敢なる若者達に栄光あれ!」
メローナもその掲示板を見て笑みを浮かべる。
…その日の夜。
バンガルド メローナ
「ただいま〜」 「おかえりなさい、
早速だけど夕食にしましょ」
メローナ
「…あれからどれくらい経つのかしら…
あの子が図鑑から白い馬を呼び出して駆け抜けていった日…」
バンガルド
「そうだなあ…もう半年は経つよなあ…
あんなに小さかった俺達の子がなあ…」
夫婦は今日もしみじみと愛息子を思う。
そのときだった
洞窟の方角に向かって不吉な星座が一等星を並べて現れた。
メローナ
「………あの星座は…」
バンガルド
「…嫌な予兆だな。(襲撃座)が現れるとは。」
襲撃座というのはとある天文学者が3人のならず物が迫る姿を思い浮かべて
作られた星座だ。この星座は厄災が起こる予兆として広まっている。
以前この星座が出た時は大地震が発生し城壁の2割が崩壊した。
メローナ
「ソライト…どうか…無事に帰ってきてね…」
閲覧いただきありがとうございます♪
ナスの天ぷらをサクッ!…あ"あっつ!
設定集のコーナー
「黄道十二宮と襲撃座」
この世界も我々が住まう世界同様に星座はあります。
牡牛座から山羊座…あら、こんな順番でしたっけ。
ともかく十二宮は存在しています。
しかし存在しないものもあるものです。
今回登場した「襲撃座」なんてのはそうですね。
そしてこの星座は不吉な予兆として語られるて
いますが、城壁が壊れたその年には別の国では
飢饉、さらに別の国では不作が発生していました。
話すと長くなりますが科学的根拠もありますよ。
といっても周期的なんで偶然といえばそうなんですけどね。




