第23話 「憲兵との快談」
空襲が来る。
とはいえずっと同じような場所に爆撃する訳ではない。
安全な場所を作り出せば良い点に最初から気づいているで、
召喚と返還を繰り返していたのだ。
探索の途中に薄暗い路地を歩いていると人の声がする。
ここでソライト達も再召喚に気づく事ができた。
憲兵
「おい、お前達。ここで何をしている。」
カーキ色の軍服を着た男が怖い表情でこちらを睨む。
この国の軍人だ。というか明らかに着ている服の特徴が
違うので、通りすがりの人も視線をこちら側に寄せている。
ソライト
「何って…観光だよ。」
バレバレの嘘をつくソライトに呆れる2人。
レオファング
「ここは僕に任せて。」
「初めまして、私達はとある探し物を追ってこの街に
入りました。怪しい者では無いと言いたいのですが、
身分を証明できる物がありません。
反抗する意思はないので、兵士様の指示に従います。」
顔を歪める憲兵だが勾留所で話を聞くと残し、
連れていた護衛兵に身柄を拘束させた。
風景こそ違うが似ている場所を召喚したのだろう。
今回は人が多く、建物も以前の場所より格段に増えて
技術も進んでいる。
大きな道路の向こうには赤い煉瓦が積まれている
横長の建物が存在感を放っていた。
ソライト
「おっさん、あの赤い建物って城?」
憲兵
「無駄口を聞くな。そしてあれは駅だ。」
ソライト
「あれが駅なのか!」
憲兵
「それ以上の私語は勾留所で言え。」
やがて白い石造りの建物に着くと
階段を通して牢屋に放り込まれた。
護衛を別の任務に向かわせて椅子に座る。
憲兵
「…それで、お前達は何者なんだ。」
ソライト
「お前こそなんなんだよ。観光客を勝手に拘束しやがっry」
レオファング
「私達は旅のものです。
道中、乗る船を間違えてこの街に辿り着きました。」
憲兵 レオファング
「何が目的だ。」 「人探しです。」
質問を繰り返す内に様々な情報が入ってきた。
ここは未来の東欧の国。1945年のアケボノ国だ。
ちなみに物語当時のブリタニアは1000年頃。
世界の国々が同盟を結び、枢軸国と連合国に別れて
戦争をしている。
事情徴収を終えると憲兵は出て行った。
レオファング
「残ったのは…図鑑だけか。」
ソライトが持っていた図鑑だけは没収されなかったのだ。
どうやら読書用らしい。
しかしこの状況そのものはかなりラッキーだ。
なにせ隠れなくても良い上に自分達は魔法で
熱を凌げれるからだ。
暫くすると憲兵が戻ってきた。
どうやら事情をもう少し聞きたいために
雑談をしてやろうと言う。
ヘレス
「兵隊さんはここの国出身だかね?」
憲兵
「ああ、そうだ。生まれて40年。
この街で育ってきたのさ。」
ヘレス
「なら美味しい物とか何があるか教えて欲しいだ!」
憲兵
「ンなもん俺の嫁が作る雑炊に決まってらあ!
すげえんだぞ、ウチの嫁は田舎で米を作っているから…」
ヘレスと憲兵の夕飯の話だけで
30分近くの時間が吹き飛んだ。
憲兵
「…んで仕入れルートなんだがよ。
コレがまた厄介でな…バレたら上官に
しばかれてしまうんだ。んで嫁は俺達にこう言ったんだ。
(地図を書いたからここに防空壕をこの大きさで作らせて) ってな。そしたら全然バレないのなんのってな!」
ヘレス
「話を聞く限りだとその道に作るのは
あんまりオススメできないだね。
特に天候とかの避けられない物を避けるぐらいなら
ヒグマなどの避けられる物を優先するだのに。」
憲兵
「そうだろ?だがな…状況が状況でな、
動物になんて襲われたら寧ろ幸運なことなんだ。
食量難で皆を空かしてるから、
狩のための武装ぐらいするさ。」
するとサイレンが鳴り響く。
そう、2時間が経過していたのだ。
憲兵
「俺は出るぜ!愛する妻が心配だ!
生きてたらまた会おうや!」
そう言い放って30分、
牢屋の気温が高まりつつあった。
ソライト
「…大丈夫かな、おっさん。」
レオファング
「今出るのは危険だよ。
それとソライト、さっき何か思いついた様な
表情でもしてなかった?」
ソライト
「ああ…そうそう、俺わかっちゃったのよ
アイツを倒す方法が。」
一方の憲兵は…
燃え盛る炎の中、人混みを交わして自宅の食堂に辿り着いた頃だった。焼夷弾で燃え盛った建物。爆弾で壊された造物、まさに地獄絵図だった。
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唐揚げ弁当がうまい!
設定集のコーナー
「寝床」
冒険とはいえ睡眠は必要です。
ソライト達はどうやって休眠してるのでしょう。
お答えしますとこれは見張りと交代しながら
睡眠を取るいわば戦国時代の風潮と似ています。
テントや部屋はソライトが図鑑から出しています。
流石に正体不明の洞窟で野宿…はもってのほか!
今のところどれを出しているのか描写していませんが
いずれ休憩のシーンで何を使っているのか
書いてみますか!では今回はこの辺で!




