挿話8 第二部(ヘルシラント族長編)
掘削に目覚め、第10話でヘルシラント族の政権を掌握したリリは、第11話から始まる第二部において、族長として奮闘していくことになります。
掘削能力を生かして部族内の問題を次々と解決し、部族において支持を広げていく第二部が第19話まで続く事になります。
この第二部についても地味な話という事で、様々な問題を比較的短期に解決し、テンポ良く話が進んでいく事を重視していました。
この当時はテンポを重視していたのですが、やっぱり先々になると「好きなことを全部書く」意識の方が強くなってしまい、話の進みが遅くグダグダになっていきます(笑)
テンポ重視という事もあり、ライバルであるアクダム以外のキャラクターについては、意図的に深掘りせずにさっさと話を先に進めています。
例えば、ヘルシラント族の有力者であるランル・ランやシュウ・ホークの設定は既にありましたが、意図的に彼らの名前などは一切出していません。
ランル・ランやシュウ・ホークは当時の(元族長のアクダムに次ぐ)ヘルシラント族の有力者であり、リリが「部族内の支持を広げた」というのは、活動を通じて彼らに支持された事を示すのですが、話のテンポを重視したため、彼らの名前も存在も、この時点では一切出しませんでした。
例えば、この段階で彼らを本格的に登場させ、彼らが宿題をリリに出して、リリが解決していく形で彼らの支持を得る…という展開にする事もできました。
しかし、この時点では話のテンポを重視して、あえて彼らの事は深掘りせずに一切描写せず、「リリの活動を通じて部族の各派閥の支持を得た」という結果だけを描いています。
この結果、第二部における話の展開自体はテンポ良く進める事ができて良かったのですが、その反面でランル・ランやシュウ・ホークの登場が遅れてしまったのが誤算でした。
結果的にハーン就任後、カラベ事件(84話)まで初登場が遅れてしまいました。
その後もリリ・ハン国の重臣として活躍するシュウ・ホークはともかく、ランル・ランについてはカラベ事件で命を落とす事になるので、結果的に「死ぬために登場した」形になったのは残念だったなと思います。
今から振り返れば、彼らをもう少し早めに登場させて、人物像などを描写しておくべきだったと思います。
その意味で言えば、ランル・ランとシュウ・ホークの二人は、やっぱり第二部で顔出しさせておく、もしくはもう少し後でも早めに登場させておくべきだったかな…とも思っています。
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