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 十歳になった私はある日突然気が付いたのだ。ここが『トキメキラブラブ☆学園、異世界編~魔法もあるよ~』という一昔前に何故か流行ったかなりダサいネーミングの乙女ゲームの世界であることに。何故なら私も流行りに乗ったから。そのゲームのPCゲーム時代からの古参プレイヤーであったから。人気が爆発し家庭用ゲーム機に移植された時は泣いた。


 そして絶望した。私はモブ。ミレイユ・ディア・クラウンナイツなんて名前は聞いたことも見たことも勿論プレイしたこともない。由緒正しいクラウンナイツ侯爵令嬢として今の今まで無駄に厳しい礼儀作法やお勉強に耐え、弱冠十歳にしてこの国の最高学府の勉学にも耐えられると太鼓判を押されたこの私がモブ。私の今までの頑張りは何のためだったのだろう。そもそもこの王国には女性が就くような要職なんてほとんどない。あるにはあるが、高位貴族令嬢がやるものでもない。


 あれ、本当に私何のために勉強していたんだろう。いやこの王国でも別に女性が勉強しちゃいけないことはないけれど、女性で爵位持っている人なんて一握りだし私には弟が三人もいる。あれ、私継がないよね、継ぐ気はないよ。


 話は戻るが『トキメキラブラブ☆学園、異世界編~魔法もあるよ~』は大人気学園もの乙女ゲームの異世界バージョンである。前作である『トキメキラブラブ☆学園、男子校編』というかなり無理矢理な男子校潜入ものの乙女ゲームが大ヒットした結果、熱が冷めないうちにと急遽作られた二作目である。


 ちなみにその後も○○編は何作か出ておりタイトルは総じてダサいが秀逸なグラフィックと声優が大活躍する素晴らしい作品であった。異世界編は、魔法が実在する世界の学園でヒロインが奇跡の恋を見つけるというものだ。主人公補正でヒロインが恋をした男性は何故か成功し大成するのだが、初期の時点では明らかでなかったそれが中後期で発覚し既にルートに入っているキャラクターと妨害してくる様々な試練を乗り越えていく。


 乙女ゲームであるからキャラクターは全員美形な上に、学園自体が貴族や豪商関係なく飛びぬけて優秀な人しか入れないようなハイスペック学園であったから、元々ヒロインが恋をしなくても皆どのルートでもエンディングでそれなりに成功するのだ。けれどそんなつまらない突っ込みなど入れられなくなるくらい良好なストーリー展開と終盤にかけての溺愛具合が私のツボだった。


 ヒロインは隣国の王妹であったけれど妾腹であった為に公式の場には殆ど出ておらず正しく深窓の令嬢だった。その引っ込み思案の妹を心配した兄王に身分を隠して学園に通うよう言いつけられることから物語は始まる。しかし私は学園のあるハイリッヒバルト王国の侯爵令嬢。攻略キャラたちは全員±一、二歳か同い年。つまりヒロインと同い年。学園は王国の最高学府で五年制だが、ヒロインは三年生に編入するのだ。


 またこのゲームはお助けキャラが女友だちという形で数人現れ女生徒との関係も良好なところが良い。男女問わず少しのやっかみは受けるが、事情を知っている主要キャラやお助けキャラが助けてくれるのでひどい描写もそうない。しかもヒロインは初期装備でコミュ障なので、いじめられる描写に耐えられないコミュ障オタクには非常に有難い仕様だった。そしてそんなヒロインが恋をして攻略キャラと一緒に成長していく様に何人のプレイヤーが泣いたことだろう。


 もう一度言おう。ミレイユ・ディア・クラウンナイツなんてキャラクターはゲームには登場しなかった。何度も何度もプレイしてやりこんで、面倒くさいCG集めに熱中できるくらい大好きだったゲームの舞台に存在している筈なのに。私は物語に一切関わらない立ち位置で一生を終えるのだ。



「う」

「お嬢様、どうなさいました?」

「う、うう」

「お、お嬢様?」

「ぅわあああああ!!」

「お嬢様!?」



 泣いた。もう全力で泣いてやった。厳格な教育係も引くくらいに泣いてやった。そう言えば勉強中だった。せめてモブはモブでもヒロインに難癖つけるくらいのモブになりたかった。あのゲームではモブにも一応名前が付けられていて何周もした私はそれら全てを何となく覚えていた。明確に思い出せはしないがミレイユもクラウンナイツも出てはいなかっただろう。


 ヒロインとかお助けキャラとかまでは贅沢言わないから、せめて物語の隅っこにいたかった。大体なんだこれ。十歳女児に物理学を応用した火炎魔法の軌道修正の数式とか解かせようとするな。これ解いたとして実際にその数式通りの調節して魔法使えないと意味ないんでしょ。魔法学と物理学掛け合わせちゃだめだと思う。しかもこれ解いてどうなるの、解いたら良い結婚相手が見つかるの、それとも魔法使いとして王宮にでも勤めるの。


 もうやだ。もう嫌だ。もう何もしない。何の意味もない。攻略キャラたちだって子ども参加型のティーパーティーみたいな所でちらっと見たことはあるけどその程度だし、知り合いか知り合いじゃないかぎりぎりの所だし。いや、知り合いだったからって何だって話だけど。ヒロインでも無いのにゲームと同じように恋ができるとも限らないけど、何かもう本当に全部嫌だ。この世の終わりの様に、何てよく使う比喩だと思っていたけれど私のこの世はもう終わった。終わったのだからそのように泣くのは当然のことなのである。


ーーー


 号泣後、いつの間にか眠ってしまったらしい私はふかふか過ぎるベッドの上でいい年した大人が何をしているんだろうと一人黄昏れた。そう言えば日本人だった私は死んだのだろうか、死んだ記憶はないのだけれど。まあ十歳まで普通にミレイユとして生きていたから、間違いなく私はこの国の侯爵令嬢であるのだ。努力して勉強したのも私だ。ダンスレッスンで血豆を潰したのも私だ。すればする程、両親も教育係たちも喜んだから嬉しくて頑張ったのだ。


 ゲームという娯楽もなかったし、この体は覚えも良かった。以前のそれとは少し違うけれど、やっぱり今の私はミレイユなのだ。モブですらないミレイユ・ディア・クラウンナイツ。落ち着いてみるとそんなに悪いことはない。安定安心の侯爵令嬢だし一人娘だし弟もいるし、きっとストーリーに参加はできなくてもヒロインが誰かとくっついた後の後日談をどこかから入手できる可能性もある。社交界頑張ろう。


 私がプレイヤーでないことは確かに悔しいし悲しいけど、あのヒロインも結構苦労するからこれで良かったのかもしれない。



「あたま、いたい」



 この頭痛には覚えがある。泣き過ぎたのだ。喉も痛い。誰かお水でもくれないかなと使用人を呼ぶベルを手に取るべく起き上がろうとして、押さえつけられた。え、何々。誘拐犯? それとも不審者? え、殺されるやつ?



「みれいゆううう!」

「ひ」

「起きたのねえ!」

「あわわ」



 驚いた子どもって本当にあわわって言うんだと変な感動をしたものの、私を押さえつけた犯人の声には聞き覚えがあったのでひとまず安心した。



「お父様、お母様」

「わたしが、わ、わるかった、みれいゆう」

「こんなにストレスをため込んでいたなんて、本当にごめんなさい、ミレイユ」



 両親は少しふくよかな体を揺らしながらしくしくと泣いていた。幸せ太りだと言って憚らない二人は確かにスラッとした美丈夫ではないが、身なりの良い紳士と貴婦人である。いつもにこにこと微笑んでいておしどり夫婦としても名高い。勿論貴族なので別の顔だって持ってはいるが、基本的には柔和な穏健派としてクラウンナイツ家はよく緩和材に使われたりする。そんな二人がハンカチをびっしょりと濡らして泣いているのは初めて見た。



「あの」

「そうよね、お勉強にレッスンばっかりで疲れちゃうわよね」

「(まあ、確かに)」

「お友だちと遊んでも話が合わないと言う言葉を鵜呑みにした私たちがいけなかった」

「(いえ、話が合わなかったのは本当なんです。だって他の十歳児と同じラインの勉強とかもう終わってたし、あの課題が難しいよねとか言われてもそんなの五歳くらいで終わってたし。あ、思い出すだに可愛くないな私)」

「遊びたくない訳ないわよね、まだ十歳だもの」

「悪かった、悪かったミレイユ!」



 ベッドサイドでひんひん泣く両親の話を総合すると、私の大号泣はストレスによるものと判じられたらしい。これからは勉強もその他のレッスンも同年代と同じくらいになるまで緩やかにしていき、精神負担を極力抑えていく方針にしたそうだ。全然違うしすごく申し訳ない上に今までの努力はなんだったのかとも思ったが、同時にそれでもいいかとも思った。


 前世(だと定義付けよう)を思い出す前は話に付いてこられない同年代など何とも思っていなかったし、何なら弟たちと遊んでいる方が良かった。しかし今なら分かる。このままじゃまずい。


 前世であればこのまま社会に出て色々な年代境遇の人と交流することも可能だっただろう。けれども私がいるこの世界で且つこの家の子どもであるのならば、行く先は社交界である。賢しらな同年代の友人知人の一人もいない令嬢がそんな所で生きていける筈がない。ミレイユは頭は良かったがやはり子どもであったのだ。そこの所が分かっていなかったし、子どもらしい傲慢さで他の同年代たちを少し下に見ていた。


 それは間違いである、と今なら理解できる。社交界で大事なのはその名の通り社交、つまりコミュニケーション能力である。それができないということは今までの私は落ちこぼれだった訳だ。今すぐにぼっちを止めなければ将来社交界で浮く、確実に浮く。そしてそれは私自身はおろか家や両親、弟たちの悪評にもなるだろう。


 しかもこの王国には婚約者制度がほぼない。あるにはあるが大体の貴族は最終学歴まで自由に過ごし、家同士の繋がりや本人たちの相性を見定めてから最長一年の少ない期間で結婚に至る。自由恋愛はさすがに推奨されてはいないが、どうしても相性が悪い相手とは結婚しなくても良いことにはなっている。よし、ちゃんと真面目にモブとして生きていこう。



「お父様、お母様、私は大丈夫です。心配をかけてごめんなさい」

「いいんだ、そんなことはいいんだよ!」

「欲しいものがあれば何でも言って、何でも買ってあげる!」

「買えるものではないのですが、私お友だちが欲しいわ」

「毎日お茶会を開こう!」

「それは逆に疲れます、後お水が欲しいです」

「一番美味しいお水を持ってくるわ!」


―――


 あの大号泣事件は瞬く間に社交界に知れ渡った。他でもない両親が言いふらしたらしい。私はそれまで良い意味でも悪い意味でも有名人だったが、我慢を重ねて頑張っていたいじらしい子としてまた有名になってしまった。


 この国には公爵家は二家のみしかおらず、それに次ぐ侯爵家も五家のみ。王族が臣籍降下して一代のみの公爵位を貰うこともあるが基本はそれで、現在もそうである。そんな侯爵家の令嬢が公に「お友だち欲しい」宣言をすれば、まあ立候補者の多いこと。そんな中で思惑が少な目で良好な関係を維持できそうな人を探すのは少し骨が折れた上に、この年でお友だち選ぶとか嫌な子だなと自己嫌悪に陥りそうになりながらたくさんお茶会を開いた。


 仕方がないのだ、ミレイユは侯爵令嬢である。打算が一つもないことはできない、特に前世を思い出した今となっては。それに純粋に友だちは欲しい。SNSというツールも無い以上、何かを語り合う気のおけない人は必須だ。


 そんなこんなであれやこれやと手を打っている内に主要キャラ数人と知り合えたのは僥倖だった。まあ広くて狭い世界であるのだし、皆が同年代であるのだから当然と言えば当然である。もしかしたら将来、本人たちから乙女ゲームの顛末が聞けるかもとこっそりガッツポーズした。



「そう言えば殿下。そろそろ建国記念日ですが、何色のエンブレムをつけられるご予定ですか?」



 建国記念日は国民総出の一大イベントである。貴族は納税してくれている民たちに感謝し、民らは変わりない平穏と治世に感謝しお互いが喜び合う行事で多少の無礼講も許されるそれには子どもであろうと絶対参加なのだ。



「赤と青で迷っていて…それが何か?」

「あ、いえ? ええと、風の精霊たちがその日は青の方が縁起が良いと噂していたものですから」



 嘘だ。エンブレムとは防衛の為の魔法具であり、王侯貴族たちは公の場に出る際には必ずつけるようになっている。しかし回顧イベントで見たことがあるのだ。当日王太子のつけた赤のエンブレムは誰かの策略ではなくただの整備不良でちょっとした暴走をする。


 護衛がすぐに対応し王太子に怪我は無かったものの、王族が着ける最高級品が単純な整備不良なんて誰も思わないからその年は貴族議会が酷く荒れた上に、整備不良を起こした技師はそれが分かっていたが言い出せず自殺してしまう。遺書を見つけた仲間も恐れをなして隠してしまい、最終的にそれがばれて根こそぎ牢屋行きとなった。王太子の着ける物だ、それは当然のことではあったがまだ幼い王太子には苦い記憶として残ったし、暗殺を疑われた家と疑った家には長年のしこりとしてそれが残ることになる。



「じゃあ君も青のエンブレムにするの」

「いえ、我が家は白で」

「ふふ、それおかしくありません?」



 本日のお茶会のメンバーは攻略キャラからデイビット・ディア・ハイリッヒバルト王太子殿下、エドモント・ディア・ブラウクヴェレ侯爵令息(宰相の息子)、お助けキャラからエステル・ディア・ハルトシルト公爵令嬢と私の四名である。



「クラウンナイツ家は今年は白と決まっておりますの」

「うちは緑だよ、侯爵家は色の決まりがあるから」

「そうなのね、初めて知りました。我が家はお父様が選ばれますわ」



 国王夫妻は伝統的な形の金と銀。王子や姫は同じ造りの好きな色。公爵家は家長がその年に合った流行りの色や形を取り入れる、この二家は被ってしまっても問題にならない。しかし侯爵家まで色が被るのはよろしくないだろうとの取り決めがあり毎年、赤、青、黄、緑、白の内のどれかを五つある家のどれかがつけることになっている。


 伯爵家以下はそれこそ好きなようにしているが侯爵以上の家とは全く同じにならないように色や形に工夫が入る。去年までの私は話す友だちもいなかったからそれらを眺めて時間を潰していた。


「毎年抽選なのでお父様がくじを引くんです、楽しそうですよ」

「僕今年付いて行ったんだ。グリーンフォレスト卿がまた緑引けなくて呻いてたよ!」

「抽選会、楽しそうでいいですね。私も来年連れて行って貰おうかしら」


 王太子が考えるように顎に手を当てる。言ってしまってから気が付いたが、これはまずいことをしたかもと表情は変えずに冷や汗をかいた。回顧イベントが一つ潰れてしまうかもしれない、でも一応のお友だちを危険な目に遭わせるのも何だか居心地が悪い。ついでに議会が紛糾すれば緩和材である父もあっちこっちに引っ張りだことなってしまうだろう。


 それにそれこそ強制力のようなもので何があっても暴走はするかもしれないし、逆にゲーム通りには進まないかもしれない。だってここはゲームではなく、私はプレイヤーではなく生きた人間なのだ。でも危ない、変に未来を知っているとバレればよろしくないことになるのは目に見えている。預言者とか勘違いされても困る。私が知っているのはゲーム終了までだし、回顧イベントだってそんなにたくさんあった訳じゃない。もう黙っていよう。



「ミレイユ嬢、じゃあ君は青のドレスを着ておいでよ」

「青ですか」

「あー! ずるいんだ!」

「何もずるくはない、エドだって言えばいいじゃないか」

「エステルちゃん、緑のドレスにして下さい!」

「お父様が選んだドレスを着るから緑かどうかは分かりませんわ」

「わーディブがずるいー!」

「エド煩い」

「ひどいいいい!」



 王太子に青にしろと命じられれば、侯爵令嬢である私がそれに逆らう訳にはいかない。けれど公爵令嬢のエステルが侯爵令息のエドモンドにお願いをされたとて聞く必要はない。しかし何だろうこの雰囲気。あれ、エドモンドってエステルのことが好きなんだっけ?


 キャラ別ルートに入ってしまった後の他キャラの動向はあまり分からない仕様だったから、お助けキャラと結婚に至っていてもおかしなことはないが何だか新鮮な気分である。ん? でも、まだヒロインの影もないのだけれどいいのかな。いや、ゲームじゃないのだからいいも何もないのだろうけど…あ、もしかしてエドモンドルートのヒロインってお邪魔ポジションだった? え、衝撃なんだけど。



「ミレイユさん? 大丈夫?」

「え? ええ、も、勿論ですわ。私にはどんな青色なら似合うかしらと考えていて」

「ミレイユさんには透けるような青が良いのではないかしら、薄手の布を何枚も重ねてひらひらさせるの。殿下はどう思われます?」

「いいね、きっと似合う。私のお針子が明日王宮に来る予定だから三人とも是非おいでよ」

「あら、よろしいので?」

「勿論」

「僕あの人たち苦手なんだけど…」

「エドはじっとしていることにそろそろ慣れるべきだ」



 紅茶を手に取りやれやれと友人を諫める王太子はもう十歳には見えない。前世を思い出したからこそ、可愛げがあるなとも感じるがこの位の男の子であるならばエドモントぐらいにはしゃいでもいいのにとも思う。


 しかし相手は王太子である、かくあるべきと育てられたのだろう。齢十にして立派な事である。両親譲りの穏やかな顔を最大限に活かし、柔らかく微笑みながら背伸びがちな男の子を心の中でこっそりと応援した。

読んで頂きありがとうございました。前中後編の予定です。

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