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異世界で勇者として召喚されたけど雑談系生主してる件  作者: なりあき0079
第2章 配信業も忘れずに!
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第5話 俺たちのパーティに必要なものは

今日のクエストは、炭鉱から町の外れにある製鉄所へ運ぶ荷車を護衛する仕事だ。


割と単調な仕事ではある。


ただし、護衛任務があるということは、この辺では魔物が最近ときどき出没するということを意味する。


「このまま何事もなく終わればいいのじゃがのう」

「まあ、本当、退屈なクエストではあるかしらね」


なんかルチアさんもメルちゃんも退屈そうな顔してるよ。


そうこうしてるうちに、俺たち護衛パーティーと鉱物を運ぶ一段は、深い森の中に入っていた。


本当何か出てきそうな場所だなあ・・・

このまま何事もなければいいんだけど・・・


「まって・・・なにか魔物の気配よ!」


ルチアさんが何かに気づいたようだ。



ガオオオオオオオッ!



突如、魔物の咆哮が轟いた。


俺たち一行の前に、一匹の巨大な狼男が立ちはだかる。


「リカントよ!気を付けて!」


ルチアさんは魔法を詠唱して先制攻撃の魔法をリカントへ向けて、ぶっぱなした。


しかし、魔法はリカントの前でかき消された。


「むう、このリカントはだいぶ魔法耐性があるようじゃのう。ルチアよ、接近戦で仕留めよ。わらわが魔法で援護するぞ」

「わかったわ、そうしてみる!」


しかし、リカントは、俺にターゲットを定めたようだ。

やべえな、こっちに突進してくるぞ・・・

マジ無理だから!死ぬし!


刹那、俺の右手の甲に浮かび上がる水色の紋様が光り輝き始めた。


なんだか、俺の体が軽くなったぞ!

強敵に出会うと発動するのか。

なんて不便な勇者補正なんだ・・・

しかし、これでいけるか・・・!


俺は剣を抜き、向かってくるリカントを迎撃した。


俺の剣がリカントの胴体をとらえた。

しかし同時にリカントの爪が、俺の胸をえぐったようだ。


クソ痛いじゃねえかよ・・・!

血が噴き出たし!



グオオオオオオオッ・・・!



リカントは断末魔の叫びを上げて倒れた。


リカントが俺の攻撃で怯んでいる瞬間に、ルチアさんの近接攻撃とメルちゃんの魔法攻撃で、仕留められたようだ。


「ふう、なんとか仕留められたかしらね。アキナリ、大丈夫?」

「そちとしてはようやった。褒めてつかわすぞ」



俺はそのまま荷台に乗せられて、とりあえずの応急手当を施されて、一行は製鉄所を目指すこととなった。


しかし、俺は異世界を舐めてた。

強くなければ冒険者なんて無理だ

こんなことが続いたら、俺マジで死ぬぞ・・・

まだ死にたくないしな。

紋様が発動しなければただの引きニートだしなあ・・・


困った、今後どうすればいいんだ・・・




どうやら、リカントの爪には毒が塗られていたようで、俺の傷は思った以上に重傷のようだ。


全身が痺れるような痛みが走って、起き上がるのがやっとというありさまだ。


もう、宿屋のベッドに寝込んで三日目。


今、メルちゃんが俺を看護してくれている。

もっとも気高き魔王のメルちゃんはただ見てるだけなんだけど。


「勇者の能力の発現をコントロールすることも大事じゃが、いかんせん、そちは弱すぎじゃのう。もっと鍛錬せよ」

「俺の世界じゃこんなあぶない目にあうことなんてないんだよ!」


とまあ、メルちゃんに説教されながら、過ごしてるわけで。


そうこうしてるうちにルチアさんが俺の部屋にやってきた。


「アキナリ、元気そうね。よかったわ。これ、宿屋のおばさんがお見舞いだって言ってくれたのよ」


ルチアさんがもっていたのは、たぶん生ガキだ。


これは醤油が欲しいぞ。

しかし、この世界には醤油はないんだよなあ。

オイスターソースならあるか。


「ルチアさん、オイスターソースを持ってきておくれ。俺の世界じゃカキは生で食べるんだよ」

「はぁ?カキは蒸しバターが一番おいしいんじゃないのかしら?」

「いいから、言った通りにしてくれよ」

「しかたないわね。ちょっと待っててね」



こうして、俺は生ガキを食すことになったのだが・・・

生ガキを舐めてた。

腹まで下してしまった・・・


「本当、そちは愚かな下等生物じゃのう。魚介類を生で食べるなんて」

「だから、、蒸しバターがいいって言ったのに。本当バカね」


リカント戦でおった傷と毒、そして生ガキで当たってしまい、三重苦になっても、ルチアさんとメルちゃんにボロクソに罵られる始末でして。


そんな中、部屋のドアをノックする音が聞こえた。


「はい、どうぞ」


聖十字教団の神官服を身にまとった少女が入ってきた。


「こちらですか。解毒の治療が必要な方がいるというのは」

「はい、俺です。ついでに生ガキに当たって下してます・・・」

「わかりました。ではまず。解毒の祈りを捧げましょう」


神官少女は祈りを捧げた。


お、全身の痺れが消えたぞ!

ついでに腹痛も消えた!


「では次に、傷の治癒もしましょう」


神官少女はもう一度祈りを捧げた。


うお、リカントにつけられた傷の痛みも和らいでいくぞ!

神官魔法すげええ!

薬いらねえじゃん、この世界!


「元気になられてよかったです!」


神官少女は、ニコっと笑顔で答えた。


「つか、どこで俺が重症だって聞いたの?」

「冒険者ギルドですよ!」


「なるほど。なぜ聖十字教団の神官さんが冒険者ギルドに?」

「教団に指示されて派遣されてきました!」


「どういうこと?」

「このトポロジアで、伝説の勇者様が誕生したと聞きまして、教団から勇者様を助けるようにと派遣されてきたわけですよ!でもタイミングがよかったみたいです。こちらのパーティでヒーラーを募集してるようなので!」


ヒーラーを募集?

どういうこっちゃ?


「あーそれあたし。先日のリカント戦で、あたしたちに足りないのは、ヒーラーだと感じて、ギルドの掲示板に募集の紙を貼ったのよ」

「そじゃな。ヒーラーがおれば、よりクエストの幅も広がるであろうと思ってな。そちが寝込んでいる間に募集をかけておいたのじゃよ。感謝せよ」


なるほどね。

確かにヒーラーがいれば、色々とクエストのバリエーションも広がるし、パーティの強化にもつながる。

なによりも、命を救われる場面も多くなるしな!


「というわけでして、私は神官イレールと申します!基本治癒関係しかできませんが、よろしくお願いします!」



こうして、俺たちに新しい仲間が増えた。

つか、結構本格的なパーティになってきたな。

勇者(引きニート)、魔法剣士、魔法少女、そして神官少女。

バランスいいんじゃない?


さーて、明日からバリバリ、クエストこなしますか!

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