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異世界で勇者として召喚されたけど雑談系生主してる件  作者: なりあき0079
第2章 配信業も忘れずに!
10/18

第4話 異世界でお風呂を作ろう



*ときに主よ、風呂はどうしてるんだ?

*顔きたねえ

*ちんp洗ってるのか?


「近くの川で時々水浴び程度だなあ」


今、リスナーと雑談枠で話してる。


風呂に入ってないことを指摘されて、ちょっと恥ずかしい気持ちだな。


しかし、この世界には風呂ってもんがない。


もっとも、現実世界にいたころも1週間に一回くらいしか風呂に入ってなかったしなあ・・・


*異世界といえば内政系はテンプレ

*お、いいね ないなら作ってしまえ

*エルフたんとの混浴きぼんぬ


「そうだな、自分で作ってみるか!」


*そうだな、やってみる価値はあるなw

*ちょっと待ってろ 露天風呂の作り方ぐぐってみる

*お前最近行動力でてきたなww



とまあ、そんなこんなで風呂づくりをすることを決めたわけでして。


まずは、風呂桶を作る。


鍛冶屋に頼んで、人間一人くらいが余裕で入れる銅製の桶を作ってもらいに行く。


次に木材職人に、銅製の桶と同サイズの床板を作ってもらう。


まあ、この二つがそろえば、風呂はほぼ完成だな。風呂を沸かすのはルチアかメルちゃんに魔法で頼めばいいしね。


あとは風呂場を囲えば完成って感じだね。




「へー お風呂っていうのね。確かに暖かいお湯に浸かるのは気持ちいいかもしれないわね」


「そちは本当にわらわの知らないことをよく知っておるのう。見上げたものじゃ」


ルチアさんとメルちゃんも乗り気だったようで、手伝ってくれるようだ。


ちょうど今、荷車に材料を乗せて、町のはずれの川沿いに向かっている。


二人ともご機嫌な模様。


「これで、香水なんてつけなくても清潔な匂いになるからね。女の子は、石鹸がほのかに匂ってるくらいがいいもんなんだぜ」


「確かに、あんたにしてはまともなことを言うじゃない」


「この町の香水はろくなものがないからのう。ならいっそ石鹸の匂いのほうがましかもしれんのう」



そうこうしているうちに目的地にたどり着いた。


俺たちは、さっそく風呂づくりを開始した。


「あたしは、戦闘担当なんのよ。あんたがんばりなさい」


「高貴なわらわが土民くずれの仕事ができるか。そちに任すぞ」


結局、俺一人で作るのかよ!


くっそー!


・・・


・・・・・・


・・・・・・・・・


なんとか完成した。


見事な露天風呂の完成だ。


「あとはルチアさん、魔法で薪に炎をかけてください」


「あいよ、任せなさい!」


ボッ


薪に火がともった。


あとは風呂桶の水が沸くのを待つだけだ。


・・・


・・・・・・


・・・・・・・・・


「それではお風呂が沸きました!」


「お、いいわねえ」


「早う、入らせてもらいたいものじゃ」


ルチアさんもメルちゃんもご機嫌な様子。


まずは、俺が手本を示さなきゃね。


「入り方としては、まずこの床底を風呂桶の底に敷く。初めは熱いから、水を足していって、ちょうどよい温度になったら入る!」


「説明はもう十分じゃ。わらわに一番乗りさせてくれたまえ」


「じゃあメルちゃん、私たちで一緒に入らないかしら?」


「うむ、苦しゅうないぞ」


というわけで、女二人が先に入ることとなった。


ふふふ、これこそ天祐!


この時を待っていた!



囲いの中に入っていく二人を確認して、俺はネコ生を起動させた。


「えー無事、異世界初のお風呂が完成しました!今、ルチアさんとメルちゃんがお風呂に入ってる最中かと思われます!」


*うおおおおおおおおおお!

*エルフたんのおぱいwww

*メルたそのお尻 はぁはぁ

*児ポで通報しま

*メルちゃんは合法ロリだぞw


この上なく、ネコ生のリスナーのボルテージも上がってる。


やってやる。


絶対に成し遂げてみる!


囲いの裏のほうから、そーっと覗いてみる。


湯煙でよく見えないな。


もうちょろっと、アングルを変えて接近。


キターーーーーーーーーーーーーーーーー!


・・・


あれ。


ルチアさんとメルちゃん、服着てるし。


なんで???


なんか二人とも顔怖いんですけど・・・


*作戦失敗か?

*メーデーメーデー!

*亡骸は拾ってやる

*エルフたんの怖い顔もいいね

*メルたそ はぁはぁ


「あんたのやりそうなことくらい、わからないわけないじゃない!」


「そちの性根も見下げたもんじゃ。悔い改めよ」


「もう二度としませんから、許してください!」




とりあえず、ボコボコにされた。


容赦なく魔法攻撃もあったよ・・・


こうして、俺たちのお風呂初日は終わった。

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