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【4000view感謝】恋愛ゲームの世界なのに私は攻略対象キャラじゃないので情報屋になろうと思います  作者: フユめん


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招かれざるモテ期

「先輩! 今度の日曜日、ボクと遊びに行きませんか!」

「佳奈さんは、マヤのお家でお茶会するの!」

「アタシも、佐伯さんと買い物に行きたいんだけど」

「あ、そうだ! 朝倉くんも誘えば、きっと楽しいよ!」

 なんだこの状況、ヒロインちゃんが揃いも揃って、私を遊びに誘おうとしてくる。

 この前、屋上で悩んでる顔をしたから、心配されてるの? いや、あの短い会話で、そこまで心配する事じゃ無いと思うんだけど。

 というか、さくハイはハーレム物じゃないって言ってるでしょうが。ハーレム物だとしても、群がるなら主人公にでしょうが。

 私がヒロインちゃんと遊んでたら、また攻略対象が減っちゃうかもでしょうが。

 どうすりゃいいのよコレ、全員断るの? それは流石に良心が痛む、だからと言って、乗るのも怖い。

「あ……えっと……その……」

 こういう時に、咄嗟に良い事が言えない自分が憎い。

 飄々とした情報屋というキャラは、所詮虚像。中身は単なるオタクなんだと、自分の事ながら実感させられる。

 四人の美少女が、ずずずいっと迫ってくる。

 ひーー、顔が整ってるだけに、迫られると威圧感がすごい。パッチリ二重×8が、私を睨みつけてくる。

 好意を向けられると困る状況で、この圧は勘弁してもらいたい。  

「あ……あの、そんなにいっぺんに言われても、私は聖徳太子ではございませんので………」 

「佐伯さん、忙しいの? だったら、別の日にしよっか?」

 このみちゃんの申し出はありがたいけど、ありがたくない、むしろ困る。日程調整させていて、その日にも行かないなんて、どんだけルーズなんだって話になる。

「週末忙しいなら、放課後、マヤのお家に来てくれれば、すぐにとっておきの紅茶を出すわ」

 これはどう断るんだ、マヤちゃんの事だから、車で送迎してくれるだろうし、お茶の一杯くらいと言ったら本当にそれで解放してくれる。

 ギャルゲーのロリ系お嬢様と言ったら、ワガママ勝手と相場が決まってる物だけど、マヤちゃんは、その辺、結構律儀なんだよなぁ。

「帰る時、ボクと一緒に行きましょうよ! 途中まで、同じ道ですから、それならご迷惑になりませんよね!」

 うん、迷惑にならないし、そもそも迷惑だとも思ってないよ。

 でもね、この世界の道理に反してしまうのよ。

 だけど、それをこの世界の住人には言えない。これはトゥルーマンショーだ! と宣告するような真似、出来る訳がない。

「みんな、佐伯さんが困ってるでしょ、そんなにまとわりつかないの」

 さやかちゃん、フォローしてくれるのはありがたいけど、アナタも誘ってたでしょ。他が断られても、自分が連れて行くって腹づもりでしょ。

「今度さ、朝倉くんとデートに行くんだけど、ロリィタ以外の服で行きたいから、佐伯さんに選んでほしいの。情報屋として、力を貸してくれない?」

 アレですか? 空手家のカンですか? 相手の弱点が見えるとか、そういうやつですか? 心眼システムってやつですか?

 主人公とのデートのためと言われたら、断れないじゃないの。情報屋の得手を逆手に取ってくるとは、やってくれるじゃないの、さやかちゃん。

「わ……分かりました。そのご依頼だけは、お受けいたします」

 ええいままよ。これで予定が出来たから、他を断る口実が出来る。調査があるから、当日まで一人にしてほしいって言えばいい。

「それ、ボクも行っていいですか?」

「マヤも行きたーい」

「だったら、わたしも行っていいかな?」

 結局そうなるんかい! 

 しかも、主人公のためになる事だから、ついてくるなとも言えない。

 いや、正直な所、私に服のセンスが無いから、ついてきてもらわないと、困るっちゃ困る。そもそも、断る口実も思いつかないけど。

 ああもう、どうしてこうなった。ホント、なんでこーなるの、トホホ。

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