じゅうに
次の日。
ハルは朝から仕事に出た。
一通り家事を済ませて、昨日のことをもう一度考える。
『どっちのみちるも生きてる。中身がが入れ替わっている。若みちるは、私の身体を返すと言った。てことは、あの子は戻り方も知ってるってこと?いつかは戻れる…かも?なんだよね。旦那にも子どもたちにも心配かけちゃうなぁ。でも、私は戻り方わかんないし。どういう仕組みなわけ?何でこうなっちゃったんだろう?』
こっちに来てまだ、数日しか経ってないのに色んなことがありすぎて心の疲弊がすごい。
「おばさんには、過酷だよぉ〜」
少し悶々と考えていたが、堂々巡りで、答えは出ない。
大きく伸びをして、
「考えても仕方ない!
やれる事をやろう!」
考えることに飽きてしまった。それにウジウジ考えてもしょうがない。身体を動かす方がスッキリする。
鏡を見て、頭の傷も良くなってきたので包帯を取り、キッチンの掃除を徹底的にやってやろうと思った。
だいぶスッキリした頃、インターホンが鳴る。
誰だろう?と思いながら、確認に行くとふゆちゃんがハルを支えて立っていた。
「今開けます!」
そう言って私はオートロックを解除して玄関に向かう。
『ハル、どうしたんだろう?今朝は元気に出て行ったのに…。体調悪くなっちゃったのかな?私も入れ替わりで驚いたけど、ハルだって驚いたはず。すごいストレスになってたのかな…。』
そんな事を考えていると、玄関のチャイムが鳴った。
私は急いでドアを開ける。
「ミッチー、ごめん。ハルちょっと疲れ溜まってたみたいで、寝室運んでいい?」
「はい!ありがとうございます」
ハルをとりあえず、ベットに寝かせて、ふゆちゃんを玄関まで見送る。
「たまにあるんだ。感情がコントロールできなくなった時とかにね。本当は今日ホテルに泊まろうと思ったんだけど、ハルが嫌がってね。」
ふゆちゃんが、一歩私に近づき、
「ミッチー、携帯離さないで。何かあったらすぐ連絡して。誰にも被害者にも加害者にもなって欲しくないから…距離置いてディスタンス、ディスタンス。」
「じゃあ、ミッチーほんとに気をつけて。」
念を押して、ふゆちゃんは帰って行った。




