第47話 来れてよかった
会計を済ませ、店を出る。
「絢星さん、美味しかったですね。」
「そうだな。安い割には量もあったし、美味かったな。じゃ、あとは俺が渡すようのプレゼントだけ買って帰るか。」
「そうですね。絢星さんがお姉様に渡そうと思われてるのはハンカチでしたっけ?」
「おう、海音さんが渡されて喜ぶものがわかんねぇし、ハンカチだと喜ばなくても普段使いできるだろ。」
「お姉様、人からものを貰った時はなんでも喜びますよ。私も選んでくれただけで嬉しいので、お姉様も同じだと思います。」
…海音さん、やっぱだいぶ優しい人だよな。希空と姉妹なのが性格でも分かる。生徒会長は…、まぁ家族には優しいんだろうと一旦思っとくか。
「ま、行くか。どこの店がいいとかあるか?」
「いえ、日用品は自分であまり買わないので…。絢星さん、生活雑貨店とライフスタイルショップならどっちがいいとかありますか?」
「まだ意味がある程度わかる方の生活雑貨店で頼むわ。」
「それなら、あそこのSOLAというお店にしませんか?見た感じだと、結構いい感じですし。」
「俺はよくわかんないし、希空が良さそうって思うならいいんじゃねぇか?」
「そうですか。絢星さんがそういうならあそこに行きましょう。」
そのままそのお店の中へと入る。
ハンカチ、なぁ。別に使えたら全部一緒だとは思うけど。海音さんが好きそうなものだろ…。
「なぁ、希空。海音さんってどういうのが好きなんだ?」
「そうですね、お姉様はお魚とか珊瑚とか、海に関連するものが好みだったと思います。」
海に関連するもの、ねぇ。名は体を表すってこういうことを言うのか?まぁそれはおいといて、海に関連するものならこのハンカチとか良さそうだな。ヒトデにイルカ、クラゲとか、なんか色々海の生き物が描かれたやつ。安直かもしれないけどさすがに変なの取るよりこういうのにしといた方がいいんだよな、人に渡すものは。
「よし、決めたから会計してくるわ。」
「はい、待ってますね。」
ハンカチの会計をし、店員にプレゼント用に梱包してもらってから希空と店を出る。
「無事に買えてよかったです。」
「じゃ、帰ろうって思ったけど、なんか買って帰んないと海音さんうるさいよな。」
「あー…、そうかもですね…。」
「またあの甘味処のたい焼きでいいか。」
「はい、そうしましょう。あそこのたい焼き美味しいですし。」
多少買いに行くのをめんどくさいと思いつつショッピングモールを後にする。買い物はスーパーにしか行ってないから普段より疲れた気がする…。家帰ったら寝てやろうか。…さすがに寝るのは希空達が帰ってからにするか。多分二日連続で泊まらないだろうし、希空はさすがに海音さん連れて帰ってくれるだろうし。
「…絢星さん、今日は買い物に付き合ってくれてありがとうございます。それに可愛いヘアピンも買ってくれて…。」
「気にすんな。俺もどうせ暇だったし。今度は海音さんも連れてどっか行ってもいいしな。」
「それもそうですね。ですけど、今日の買い物、絢星さんと来れてよかったです。」
希空はそういい笑った。
その後も雑談をし、たい焼きを買い、2人で帰路についた。




