第12話 まじふざけんなよ上層部
「あやせにぃちゃん!」
「はいはい…、おはよ…。」
今は25日の7時50分、土曜日で、普段なら寝てる時間だ。
「絢星ごめんなー。迎えは17時くらいには迎えにくっから!」
「あい、わかった…。」
「あやせにぃにねむいの?」
「眠い…、ふぁ……。」
今日一日は寝れなそう。普段起きてない時間に起きてるとこんなに眠いもんなんだな。
「絢星、一応お金、1万円渡しとくねー。4人がなんか食べたいって言ったら買ってあげて。もし1万円余ったらそのまま貰ってくれていいから。姉ちゃんからのお小遣いってことで。じゃあ私仕事行ってくる…。まじふざけんなよ上層部…。」
姉さん、苛立ち隠せてないよ。多分元々休みだったんだろうな。急用のめんどいことは家族、いや母さん以外みんな嫌いだし。
「4人とも朝ごはん食べた?」
「まだ!」
「まだ食べてないよ?」
「まだー。」
「まだ食べてない。」
全員食べてないのか。姉さん急いでたんだな。
軽くなんか作るか。
「絢星、なんか作るなら手伝う。私はお母さんがご飯作る時手伝ってるから。」
「ん、ありがと、栞。けど大丈夫だよ。俺一人で作るからテレビとか見てて。」
栞、だいぶしっかりしてるな。姉さんの教育が行き届いてる。
「あやせにぃちゃん!おいしいもの食べたい!」
「あー、目玉焼きと鮭にするか。」
「絢星にぃの料理美味しいから好きなんだよなー。」
「……。」
お腹減ってるだろうし、さっさと作るか。鮭は冷凍庫に骨無しがあるはず。卵も一昨日買ったからある。野菜も食べさせないとだから、きんぴらごぼうを昨日のうちに作っといてよかった。あとは白米と味噌汁でいいか。あと、あれとあれも用意しないとだな。
準備できた。とりあえず味噌汁作りながらグリルに鮭いれるか。
手際よくやろ。目玉焼きは…、亜樹は多分大丈夫だろうけど瑞雪がなぁ、瑞雪の分は完熟にして、琉生は半熟が好きだったはずだから…。
「絢星にぃすごい集中してるよ。」
「あやせにぃにのご飯、楽しみ。」
「そうだね、絢星のご飯みんな好きだもんね…。てかなんであれフライパン2つ使ってるんだろ。」
よし、目玉焼き作りながら味噌溶かしてたから味噌汁はできた。今のうちにきんぴらごぼう出すか。
お皿に盛り付けて、目玉焼きと鮭も出来たか。
白米もいれて、よしできた。
「4人とも、できたよ。」
「あやせにぃちゃんのご飯!早く食べよ!」
「…あれ、私のだけ少し違う?」
「お前確か卵がアレルギーだろ?だから代わりにお前の好きなアスパラの肉巻き作ったんだよ。」
昼ごはんの準備もできる時にしとこ。唐揚げとかにしようかな。どっかに食べに行ってもいいけど。
「絢星、ありがと。」
「別に、アレルギーのもん食わせたくないしな。」
「早く絢星にぃのご飯食べよー。」
「そうだな。」
「「「いただきまーす!」」」
「「いただきます。」」




